東京2020オリンピック・パラリンピック(東京2020大会)を来年にひかえ、大規模な交通インフラ整備や大型の開発が進む東京中心部。その中心を貫く幹線道路、環状第2号線は計画から70年以上経過し、2018年暫定開通しました。沿線は、一時の低迷期を経て、近年大きく様変わりし、ここにきてその勢いに拍車がかかっています。
2020年、銀座線「虎ノ門」駅では、まちとの一体開発により、プラットホームの拡幅や地下と地上に2つの駅前広場が整備され、日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ」駅も開業しました。また東京2020大会に向けて、臨海副都心へとアクセスする東京BRT(バス高速輸送システム)や空港のリムジンバスが発着可能なバスターミナルが整備され、虎ノ門を中心として、東京の交通網全体が大改造されつつあります。
今回は、今後、ドラスティックに変化を遂げるであろう虎ノ門、臨海副都心にスポットを当て、ビジネス街としての変化と将来像を探ります。
虎ノ門エリアは、おおむね外堀通り、六本木通り、外苑東通り、第一京浜に囲まれた約200ha。
※写真提供:国土地理院(2019年8月撮影)
環状第2号線開通までのおもな経緯
- 1946年:環状第2号線都市計画決定(神田佐久間町~新橋)
- 1950年:都市計画変更(道路幅員100m→40m)
- 1993年:都市計画変更(臨海部への延伸)
- 2013年:東京2020大会開催決定
- 2014年:新橋~虎ノ門間(新虎通り)開通
- 2018年:環状第2号線暫定開通(豊洲~築地)
- 2020年:日比谷線虎ノ門ヒルズ駅開業
- 2022年:環状第2号線全線開通〔予定〕 東京BRT本格運行〔予定〕