
レジリエンス強化へ向けた集積地分散の可能性
- コロナ禍以降、データセンターの需要はさらに拡大している。データセンターにとって良好な立地条件を備える千葉県印西市ではデータセンターの開発ラッシュが続いている。
- ただし、特定の地域に開発が集中するのは事業継続性などの点でリスクもある。このため、データセンター事業者を中心に開発エリアを分散させる動きも見られている。
- データセンターに求められる立地条件は、大量の電力が確保できる、高品質な通信環境が構築できる、自然災害リスクが低い、の3点に集約される。
- 既存のデータセンターは都心に集中している。しかし、近年はデータセンターの大規模化に伴い、都心部郊外または地方都市のウエイトが高まりつつある。
- データセンターの地方分散は進むと考えられる。中でも札幌市と福岡市はデータセンターに適した立地条件を備えており、有力な候補地となろう。