オールグレード賃料は8年ぶりの下落、虎ノ門と臨海部の利点が際立つ
CBREによると2020年6月期の東京都心5区オールグレード空室率は対前期比+0.3ポイントの0.7%。賃料もすべてのグレードでわずかに下落、オールグレード賃料は2012年6月期以来の下落の中にありながら虎ノ門周辺のオールグレード賃料は下がっていません。臨海部の賃料は大型ビルでも都心のオールグレードに対して価格競争力があり、空室率も都心ほど逼迫していません。
エリア別貸床面積の変化〔オールグレード〕
貸床面積の変化を見ると、いずれのエリアにおいても増加が顕著で、特に都心部において顕著であることがわかります。これは都心部の大規模開発の多くが都市再生特別措置法(2002年制定)や国家戦略特別区域の指定による容積率緩和を受けて進められてきたことによるものと推測されます。