コロナ禍、否応なしに導入を余儀なくされた在宅勤務・リモートワークの世の中への浸透を経て、働き方や働く場を再構築する企業群が増加している。急場しのぎや模索の段階から、いよいよ、これまで得た経験を糧に、次代のワークスタイル、必要とされるワークプレイスの姿が明確になってきたと言えるだろう。弊誌では、これまでも「ワークプレイス変革が働き方を変える」(2020年春季号)、「テナントアンケートに見る新型コロナのオフィス市場への影響と、過去4度のダウントレンド期を振り返る」(2020年夏季号)、「本当に必要なオフィスとは?」(2020年冬季号)、「コロナ禍のオフィスづくり」(2021年夏季号)と、数回にわたって昨今のオフィスを取り巻く環境と市場の変化を特集してきた。そして今号も、緊急企画として「これからのオフィス・ニューノーマルとは?」と題する特集をお届けする。2020年7月、いち早くニューノーマル(新常態)への適応を宣言し、改革に取り組んできた富士通株式会社の先進的事例、及び昨今のデベロッパーが積極的に進める、既存賃貸借とは一線を画すオフィス構築手法「セットアップオフィス」についての一覧紹介。貴社の次なるオフィス構築の、一助となれば幸いである。