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株式会社KAKEAI | 成長ベンチャーに訊く

「あなたがどこで誰と共に生きようとも、あなたの持つ人生の可能性を絶対に毀損させない」。そうパーパスを掲げるのは、1on1支援ツール「Kakeai」を提供している株式会社KAKEAIだ。創業は2018年4月。組織における人事システムの問題点に気づき、会社を起こすに至るまでには、代表である本田氏自身の「ある経験」が大きく影響しているという。起業から事業やオフィスの変遷、そしてこれからについて、話を訊いた。
株式会社KAKEAI 代表取締役社長 兼 CEO 本田 英貴 氏

1on1ミーティングをクラウド化。
企業と社員、上司と部下をつなぎ、
それぞれの力が発揮される世界へ。

株式会社KAKEAI
代表取締役社長 兼 CEO
本田 英貴

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「過ち」を経験して気づいた 企業における人事システムの問題点

私たちKAKEAIは、組織における1on1ミーティングを支援するクラウドツール「Kakeai」を提供している会社です。1on1を実施する際に、上司から部下に対して間違ったコミュニケーションや掛け違いが生じることをなくしたい。そのような思いのもとで事業を展開し、2018年4月の創業から「Kakeai」というサービス1本でやっています。

もともと私は大学を卒業して就職し、サラリーマンとして十数年働いていました。退社前の数年間は人事部門で管理職に就き、現場のマネジメントを担当。働く意義や価値を感じてもらえるように同僚たちのマネジメントを行う一方、私自身も「大きい仕事をしたい」「影響力のある人間に成長するんだ」と、自信に満ちた毎日でした。そのようななか、ある時、上司をはじめ、部下やそのほかの同僚などから評価をいただく、360度評価が実施されることになったのです。自信のある私としては、周りからいい評価が得られ、出世にもつながるだろうと、今すぐにでもやってほしい気持ちでいました。ところが、実際に360度評価が実施されると、「あなたには誰もついていきたくないって知っていますか?」と、無記名のコメントが届き、私はショックを受けることになりました。最初は「何かの間違いじゃ?」と思ったほど。動揺のあまり周りとのコミュニケーションが取れなくなり、次第に仕事を背負いこむように。最終的には夜も眠れなくなり休職することになってしまいました。その時、自分が良かれと思ってしていたことが、相手のためにはまったくなっていなかったと実感したのです。それで、同僚たちの人生を預かる立場だったと思い直し、自分の競争心や邪心を捨てて復職すると、組織の人事システムにおける様々な問題点が、浮き彫りになって見えてきたのです。そのような問題点を組織内で改善するのは困難だと感じたことが、KAKEAIの起業やサービスにつながるきっかけになっています。

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ユーザー数250倍、問い合わせ件数280倍
存続危機のなか、コロナ禍が追い風に

新卒で入った会社を2015年に退職したあとは、いくつかのスタートアップ企業で働いていました。人との出会いにも恵まれ、新しいことにチャレンジしたり、資金の調達方法を学んだり。そのような流れのなかで、自分自身も起業してみようと思うようになりました。2018年4月のKAKEAI起業当初は、私を含めて社員は3名。オフィスは構えず、まずはリモートワークでシステム開発に取り組んでいました。そして2019年3月、私たちのサービスに興味を持ってくれた企業にほど近い青山1丁目で、16㎡のシェアオフィスを借りることに。お客様とも密にやりとりし、サービスを磨くための材料を得たり、事例をつくりたい一心でした。メンバーも徐々に増え、起業から2年近く経った2020年2月には、同じシェアオフィス内で35㎡の区画へ移転。16㎡の区画は、席を立つ時に周りに断らなければいけないほど手狭になっていました。そして、同年12月には、社員は7名でしたが、さらなる増員を見越し、徒歩1分ほどの別のビルにあったシェアオフィスで、81㎡の区画を借りることに。そして、2022年5月より、現在のオフィスに入居しています。以前の約10倍の広さで、地下鉄外苑前駅から徒歩2分。現在、社員は40名ほどになっています。

実は、私たちのサービス「Kakeai」は、コロナ禍で需要を伸ばしてきました。コロナ禍当初はテストマーケティング期間で売り上げもなく、それがあと数ヶ月も続けば会社の存続が危ぶまれるほどでした。しかし、当時のメンバー一同で議論し、今後は1on1の重要性が高まるのではないかという話になり、すべてはそこから始まったと言えます。現に、今のサービスの8割はコロナ禍以降に1on1に特化して開発したものであり、以前に比べるとユーザー数は250倍、問い合わせ件数も280倍と急増。世の中全体で新たなコミュニケーションの方法が模索されるようになり、企業の人事や管理の領域でも、切迫感が高まったのだと思います。私たちも当初は賭けに出た部分もありましたが、大勢の社員を抱える大企業のクライアントと取引が生まれるなど、幸いにもコロナ禍の需要が支えとなることで、オフィスの規模を広げ、順調にメンバーを増やすことができています。

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今は、まだ「通過点」 世の中を変えるために成長をめざす

コロナ禍以降も、私たちはフル出社で仕事をしてきました。スタートアップの今の当社の段階では、メンバーそれぞれが世の中に対して感じていることやお客様から得た言葉など、普段考えていることや感覚を共有することがサービスの軌道修正に必要だと思うからです。そのため現在のオフィスも、メンバー同士が五感を共有しやすいよう意識して壁を少なくし、作業中のエンジニアの耳にも、セールス部門やカスタマーサクセス部門の声が届くようになっています。お客様の声が聞こえたり、仲間が焦っている様子がわかったり、そのようなことを知ったうえで、自身の担当部分をどう良くしていくか。それが大切だと考えています。

オフィスは華美にせず、エントランスなどの外側よりも内側を重視しました。お金をかけるなら、社員たちが気持ちよく働ける環境や仕組みづくりに投資したいと思うからです。そもそもオフィスにかけるコストは、シェアオフィスやフリーレント期間のある物件へ入居するなど、これまでも意識的に抑えてきました。現在のオフィスも2年後には取り壊しが予定されているので、外苑前駅至近という立地でありながらスタートアップ企業が集まる五反田エリアよりも安いくらいです。

2年後には退去する現在のオフィスも、100名までの増員を想定したあくまで通過点です。これまでは社員の通勤やお客様との距離を考え、近場で移転を重ねてきましたが、コロナ禍以降は世の中が変化し、より距離を考えなくてもよい時代になるでしょう。また、私たちの「Kakeai」は、企業と従業員をつなぐサービスであり、遠く離れた海外の企業や組織でも国内同様にご活用いただけるよう、力を入れていく必要があります。一方、国内を見れば、病院や学校、保育園など、お客様の幅は広がっており、使い方の支援やサービスの軌道修正のために、対面のセールスやサポートに力を入れるケースも考えられます。それに伴って、事業拠点のあり方も変えていく必要があるかもしれません。ビジネスとして小さく黒字を出していくのなら今のままでも可能です。しかし、私たちKAKEAIは世の中の期待に応え、世の中を変えていきたい。そのためにも、さらに成長を続けていきたいと考えています。

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上記内容は BZ空間誌 2023年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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