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株式会社アシロ | 成長ベンチャーに訊く

「アシロに関わる人を誰よりも深く幸せにすることでよりよい社会の実現に貢献する」。そのような想いをビジョンに掲げ、リーガルメディア関連事業をはじめ、法律市場を中心に多様な事業を展開している株式会社アシロ。「オフィスはカロリーだ!」。そう語る代表取締役の中山氏に、創業の経緯から事業の変遷、そして100名近くの社員を擁する今、オフィスに何を求めるのか話を訊いた。
株式会社アシロ 代表取締役 中山 博登 氏

オフィスは“カロリー”だ!
フロアに集まる仲間の熱量が、
今後のビジネスの勝敗を分ける。

株式会社アシロ
代表取締役
中山 博登

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事業内容は後から「ついてくる」 父親の背中を見て育ち、起業を決意

アシロは、法律問題で悩みのある方が専門家と出会うためのリーガルメディア関連事業をはじめ、弁護士の採用や転職の架け橋となる人材紹介事業、トラブルの解決を弁護士に依頼した時の費用を補償する保険事業などを展開している会社です。アシロという社名は、世界最深地点で生息が確認された深海魚の名前にちなんでおり、私たちアシロに関わる方を誰よりも深く幸せにしたい、社会基盤となりうる水準までサービスを深化させたいという理念のもとで、事業に取り組んでいます。

創業したのは2009年の11月。父親が不動産業・土木建築業を営み仕事一筋だった影響から、自分もいつかは起業しなければという思いでした。前職はフリーペーパーの制作会社で広告欄の営業販売をしていましたが、創業時は特に事業内容を決めていませんでした。後から「仕事がついてくる」という考え方でいましたね。しかし、資金は貯金していた10万円ほど。翌月には司法書士さんへの登記費用が足らず、創業して早速、債務超過になってしまいました(笑)。

オフィスを借りる余裕もないので、会社として登記したのは自宅です。結婚して家族もいたので、どことなく仕事がしにくいと感じていました。それを知己のあった会社の社長に相談したところ、リーマンショック後に社員の退職が続き、オフィスにスペースが余っているという話に。それならと間借りをお願いすることにしました。しかも賃料はタダです。代わりに私ができることとして、月に2回、その会社の新入社員の営業に同行したり、営業ロープレのお手伝いをする。そんな生活が2010年の春ぐらいまで続きました。

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創業1年目で年商3000万円を達成 今のサービスにつながる土台を築く

リーマンショックの影響が落ち着いてくると、間借りしていた会社も社員が増え、オフィスが手狭になってきたので、そこから徒歩1分ぐらいの場所にあった西新宿のオフィスビルに入居しました。マンションの1室のような感じで、賃料は10万円ほど。契約時には保証金などのまとまった支払いがあったので、非常に緊張したことを覚えています。内装にお金をかけることはできませんし、電話回線を引いたほかは、近くの中古オフィス家具店で格安の机と椅子を買い、自ら台車で運び入れるなど、最小限のコストで再スタートを切りました。

社員は基本的に私一人。時々アルバイトやインターンシップの学生がいる時期もありましたが、新たなサービスをつくる余裕はなく、事業としては前職で経験した営業マンのノウハウを切り売りするような状態でした。ただ、私が新卒で就職したころは、誰もが寝る間もないほどがむしゃらになって働いていた時代。私の22歳から25歳までの労働時間は、国内トップクラスに入っていたはず、と自負しています(笑)。今では考えられないような働き方でしたが、それを経験したからこそ、私はいち営業マンでありながら会社の収益をあげたり、コストを意識する力が身につきましたし、実際に創業1年目はそのノウハウを販売することで、年商3000万円ほどを達成できました。

創業から1年半が経ったころには社員は7名になり、オフィスにもゆとりがなくなってきました。一方、社員が増えたおかげで労働時間は短くなり、会社の収益も増えていく。睡眠時間も取ることができ、以前がむしゃらに働いていた時の満足感が薄れていました。その時にふと、何のために起業したのか振り返ったことがあったんです。このままでも生きていくことはできるが、自身のノウハウの切り売りではなく、サービスとしてパッケージ化し、誰もが販売できるものをつくりたい。そう思ったことがきっかけとなり、2011年に同じく西新宿でオフィスを移転。現在の事業の土台となるサービスを始めました。

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成長に歩幅を合わせてオフィスを拡大 そのあり方をより深く考えるように

新しいオフィスの広さは、約30坪でした。アシロ単独で借りるのはまだ難しいと判断し、共同で事業を行うパートナー企業に声をかけ、スペースを分割してそれぞれのオフィスにしていました。事業としては、インターネットメディアの代理店時代に弁護士や税理士、司法書士といった士業のマーケットに盛り上がりを感じたんです。それで、そこに勝機があると、私たちも士業に絞り込んだサービスの開発へ一気に舵を切りました。

増員も進め、2016年12月には前回同様に西新宿でオフィスを移転。ワンフロア約70坪の広さで、2020年の退去時には2フロアを借りる状況になっていました。社員の給与や福利厚生も充実させることができ、オフィスの内装にも多少はこだわれるようになりました。ただ、一方で社員が30名近くになったころから、会社を離れるメンバーが出てきました。その前のオフィスのように少し劣悪な環境の方が、ベンチャーの一員としてモチベーションがあがるタイプもいるんですよね。そして2フロアになると、今度は若い社員たちに目が行き届かなくなり、問題が頻発するように。それで2020年1月、近くのワンフロア約130坪のビルへ移転しました。

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勝敗を分けるのは「熱量の差」 不退転の思いで事業の拡大へ挑む

オフィス構成やデザインに会社の考えを反映するようになったのは、このオフィスからです。ビルのグレードや環境の整ったオフィスは、入社を検討する方や社員にとって魅力的に映りますし、オフィスという場を通じて会社のコンセプトや価値観、カルチャーを伝えているつもりです。2022年10月に入居した現在のオフィスも、ワンフロアで230坪の広さがあり、アシロで働くことを誇りに感じたり、モチベーションを高めてもらえるよう、感性を刺激するアートを導入したり、会議室名をコピーライターの方に考えてもらうなどしています。

私自身は、「オフィスはカロリー」だと考えています。同じフロアに仲間が集まり、グループ感を持ってああだこうだと熱量高く、事業を前へ進めていく。売上や給料も大事ですが、仕事のやりがいや楽しさを感じながら、メンバーみんなで青春をしたいと思います。商品やサービスの平準化が著しい時代で、何が勝敗を分けるかといえば、ラスト1、2ミリの熱量の差です。アシロには現在100名近くの社員がいて、次なる成長戦略に向けて動き出しています。増員に伴う数年後の移転も計画していますし、不退転の決意で事業を拡大していきたいと考えています。

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上記内容は BZ空間誌 2023年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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