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賃貸オフィス・事務所の記事

株式会社TOKIUM | 成長ベンチャーに訊く

チームワークが会社のバリュー。
開発からオペレーションまでを手がけ、
顧客の「時」を生み出していく。

株式会社TOKIUM

経理の課題や悩みを解決し、業務の効率化をもたらす支出管理クラウド「TOKIUM(トキウム)」を提供する株式会社TOKIUM。サービスや社名にあるように「時を生む」ことにこだわり、「未来へつながる時を生む」ことを志として2012年つくば市で創業。現在は、東京の東銀座に拠点を構えている。当時はエンジニアをめざす学生だったという代表取締役の黒﨑賢一氏に、起業の経緯からオフィスの変遷、そして今後の展望について訊いた。

株式会社TOKIUM
代表取締役
黒﨑 賢一

株式会社TOKIUM 代表取締役 黒﨑 賢一氏

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

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つくば市の学生アパートで起業
きっかけは東日本大震災

私たちTOKIUMは、請求書受領や経費精算、文書管理などの業務を効率化し、電子データとして一元管理できるクラウドサービス「TOKIUM」を提供しています。創業は筑波大学に在学していた2012年。その1年前の東日本大震災で多くの方が亡くなられ、人生は有限だと実感し、時間をつくりだして体感寿命を延ばすことができれば、人の人生に役立つことができるのではないかと考え起業しました。私自身はエンジニアをめざしていたので、もともと起業は考えておらず、開発したサービスを安心して使ってもらうために、まずは法人登記をしたというかたちです。当時は今のようなサービスではなく、ユーザーから買い物をご依頼いただき、より安いところを見つけて購入代行するという、今のフードデリバリーなどに似たサービスを提供していました。買い物は思いのほか時間がかかります。それを代行することで、ユーザーの皆さんには時間を好きなように使っていただく。そのように、創業時から「時を生む」ことを意識していました。

当時は学生だったので、拠点としていたのは、つくば市で借りていた8畳1間の自分のアパートです。そこに仲間たちが集まって開発をするという感じでした。それからしばらくは仲間の学生アパートを転々としたりもしましたが、ある時、お金を節約しようとファミリー向けの3LDKのマンションを借り、各部屋でメンバーが暮らしながらリビングで仕事するかたちに落ち着きました。生活費やランニングコストを抑え、会社を少しでも長く維持できれば、チャレンジできる回数も増え、いつか絶対上手くいくだろう。そんな思いでした。

株式会社TOKIUM

営業と採用強化に向けて東京へ
しかしスタッフの大幅離脱を経験

3LDKのマンションに拠点を移してから家計簿アプリの開発を始め、収益はアプリ内広告から得ていました。BtoCのビジネスで、使い勝手のよいアプリをつくり、多くのユーザーに使ってもらうことで収益が生まれるというビジネスモデルでした。一方、ベンチャーキャピタルからの資金調達を機に、拠点をマンションから元コーヒーショップだった2階建の居抜き物件へ移転。2階を作業スペース、1階をミーティングなどに利用していました。生活の場でもあったマンションに比べると、お客様やアルバイトにも気兼ねなく来てもらえるようになり、自分たちの城を構えたような気分でした。ただ、そこを拠点にしていたのは1年ぐらい。と言うのも、当時提供していた家計簿アプリは、ユーザーにレシートを撮影してもらったあと、その裏側ではリモートで働く2千人に及ぶオペレーターが、人力でユーザーの家計簿データを入力していました。この時、すでにユーザーは100万人ほど。人件費が先行し、通常の広告だけでは収益化が難しくなっていました。そこで、より高単価の広告をクライアントから直接受注しようと営業にも力を入れるようになり、一方でエンジニアの増員も計画。その際、東京へ進出したほうが人材も確保しやすいと考え、2015年5月、つくば市から千代田区岩本町に拠点を移しました。

移転した時のスタッフは10名ほど。近くの秋葉原駅にはつくばエクスプレスが乗り入れているので、つくば市との行き来がしやすく、オフィスはコストを抑えるために不動産会社がリノベーションして貸し出していたセットアップオフィスを借りました。BtoCの個人向けアプリに加え、法人向けツールの開発や営業も始めるなど、岩本町では30名ぐらいの組織になることをめざしていました。しかし、20名ぐらいの頃、組織崩壊といっても大げさではないくらいにスタッフが減ってしまいました。BtoBの仕事を始めるなど事業の変化が速く、社員がやりたいことと事業内容との間にギャップが生じてしまったことが原因です。さらには、法人向けの営業やプロダクト開発に関するノウハウもしっかりとしたものではありませんでした。そのため、1年から2年ほど、業績が伸び悩む状況が続きました。

株式会社TOKIUM

ニーズを把握し、新規サービスを展開
信頼感を与えられるオフィスへ移転

その後、法人のお客様の業務内容や課題などをしっかりと理解したうえで、新たなサービスを開発。その需要が伸び、スタッフも再度増員することができました。2019年3月には、90名ぐらいまで増えてもいいように、御茶ノ水駅至近のオフィスビルへ移転。居抜きのワンフロアで、広さは150坪でした。移転の際に重視したのは、駅から近いこととコミュニケーションがしやすいワンフロアであること、そして、背伸びをしないオフィスにすることでした。そのため、下見をした他のビルでグレードが高いものは候補から外しました。お客様から過剰な投資をしていると思われたくはなかったですし、信頼していただけるようなオフィスを選んだつもりです。最終的にそこには4年間いました。その間にはコロナ禍があり、誰も出社しないのにオフィスを借りている状況が半年ほどありました。感染予防のために出社しないことにしていたのですが、改めて誰のための会社なのか、誰のためのオフィスなのかを考えるよい機会になったと思っています。

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仲間意識を醸成するために
オフィスづくりも自分たちで

現在の東銀座のオフィスへの移転は、昨年末に検討を始めました。御茶ノ水のオフィスは、受付や会議室でも作業をするような満杯の状況になっていましたし、コロナ禍以前に計画していた増員を進めるためでもありました。渋滞を避けたり仕事とのメリハリをつけるために、繁華街から少し離れたエリアを選び、取引先様にも馴染みのある歴史あるビルに入居しました。ワンフロアで300坪ほどの広さです。今回は移転プロジェクトを立ち上げ、コミュニケーションスペースを中央に配した社内のレイアウトのほか、机やモニターの選定など、できるだけ外注はせず、自分たちでオフィスをつくることにこだわりました。開発から販売、オペレーションまでを手がける私たちは、チームワークが会社のバリューになっています。移転に際しても、みんなで会社をつくっているという感覚を得ることが重要だと考えたからです。

私たちのサービスは今後、以前にも増して社会における働き方や法律の変化への対応が求められるかと思います。その変化の波に乗り遅れないよう、これからもチームワークを発揮できる会社やオフィスでありたいと思います。

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

CBREでは事業用不動産のプロフェッショナルチームが、お客様の経営課題や不動産にかかわるさまざまな課題解決をサポートします。

上記内容は BZ空間誌 2023年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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