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株式会社ホロラボ| 成長ベンチャーに訊く

VR(仮想現実)が話題になったかと思えば、AR(拡張現実感)やMR(複合現実感)が話題になったりと、「リアル」と「バーチャル」を融合するテクノロジーの進化が目覚ましい。今回登場いただく「株式会社ホロラボ」は、日本でいち早くそれらの技術を事業としてきたイノベーター的存在だ。アプリケーションの開発に始まり、いまやその領域は建築物や人びとが暮らす都市にまで拡大。夢のような技術をビジネスにしようと思い立ったきっかけや、それを作り出してきたオフィスの変遷を、代表取締役CEOの中村 薫氏に訊く。
株式会社ホロラボ 代表取締役CEO 中村 薫 氏

地球全体が丸ごと「キャンバス」。
可能性が広がりつづける
リアルとバーチャルが融合した世界で、
ビジネスの領域を拡大していく。

株式会社ホロラボ
代表取締役CEO 中村 薫
 

株式会社ホロラボ

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最先端デバイスに触れて広がり始めた「自身の未来」

株式会社ホロラボは、マイクロソフト社のMRデバイス「HoloLens」のアプリケーションを開発している会社です。日本国内でHoloLensが正式に発売された2017年1月、共同創業者と会社を設立し、事業をスタートしました。

私は、2012年の秋から個人事業主として、それ以前は企業勤めの会社員としてソフトウェアの開発に携わってきました。振り返ると、独立や会社設立など今に至るきっかけは、2011年にマイクロソフト社が発売した、ジェスチャーや声でゲームを操作できる「Kinect」にハマっていたことです。センサーを搭載したインターフェイスで、当時は身体を使って楽しむゲームが大流行していたのです。パソコンにつなげればユーザー自身がアプリケーションをつくることもできたので、これは楽しそうだなと、会社勤めの合間にアプリケーションを作るようになり、さらにはKinectに関する書籍も執筆するようになりました。

本に興味を持ってくれた方を中心に人脈が広がり、また、その頃に、勤めていた会社で勤務中に東日本大震災を経験。プライベートでは1歳の子どもの父親だったので、以前にも増して働くことや将来のことを考えるようになり、その結果、個人事業主として自宅で仕事を始めることになりました。それが2012年9月のことです。
 

新しモノ好きの仲間を集め「株式会社ホロラボ」を設立

株式会社ネストエッグ

独立してからも、ありがたいことに多くの方からお声がけいただき、アプリケーション開発を仕事にすることができました。その後2016年の5月、国内でHoloLensが販売される半年ほど前ですが、北米で先行販売された時にいち早く現物を入手できたのです。それまでも視野を覆うヘッドマウント型のディスプレイは盛んに開発され、VR(仮想現実)が話題になっていましたが、HoloLensは目の前に広がる実際の光景も同時に見ることができる、MR(複合現実感)のデバイス。リアルの光景にCGのレイヤーが重なり、当時としてはとても画期的なものでした。発売前の日本にはまだ数台しかなく、後にホロラボの共同創業者となるメンバーと、毎日、誰かを訪ねてはHoloLensを体験してもらっていました。最終的には50名ぐらいの方に試していただいたと思います。するとみなさん、「すごいね!」と驚かれたり、すごすぎるあまり言葉にならず、もう笑うしかない、みたいな状況もあったり(笑)。私としてもみなさんの反応を見るのが楽しく、HoloLensを活かせるような事業にチャレンジしたいと思うようになりました。その頃は個人として受けていた仕事の規模が大きくなり、会社化を考えていた時期でもあったので、早速、技術者コミュニティの仲間たちに声をかけ、HoloLensの国内販売のタイミングに合わせて、ホロラボを立ち上げることにしました。

オフィスを持たずに事業を始動。持てば持ったで「賑やかすぎる」!?

株式会社ネストエッグ

今、ホロラボには社員が40数名います。立ち上げたばかりの頃は、会社がここまでの規模になるとは考えておらず、社員は増えても10名ぐらいだろうと思っていました。2017年1月に会社を設立し、5人のメンバーで事業を始めはしましたが、当初はオフィスを構えることもなく、私の場合なら自宅など、それぞれのメンバーがそれぞれの場所で、今で言うリモートワークを行っていました。何か集まる必要があれば、コワーキングスペースを一時的にレンタルしたり、それこそカフェや喫茶店で集まってもよいぐらいのノリでしたね。

そんな感じの私たちが、五反田に現在のオフィスを構えることになったのは、2017年の12月です。理由としては社員が増え、やはり事務所はあったほうがいいと判断したことと、その頃に共同創業者が別で運営していた会社が引っ越しすることになり、それなら一緒に広いオフィスを借りようと話がまとまったからです。ホロラボとしても取引先からお借りした機材があったり、その保管場所として物理的スペースが必要になっていました。とは言え、オフィスの場所や費用のことなど、こだわりはあまりなく、共同でオフィスを借りた会社と相談しながら、駅至近の現在のビルに入居することになったわけです。しかも、オフィスを借りてからも出社自体は週1回の全社ミーティングの時ぐらい。社員同士が久しぶりに顔を合わせるわけですから、つい会話が弾んでしまい、一緒にオフィスを借りた会社の方から「ホロラボが来ると、うるさい!」と、注意されたりもしましたね(笑)。

地球全体が「キャンバス」。どこまでも広がっていくMRの世界

株式会社ネストエッグ

採用活動は今も続けており、会社設立後は毎年6、7人のペースで増員してきました。2021年に限っては倍ぐらいの13名が入社し、中には北海道や関西、九州など、東京から離れたエリアで働いている社員もいます。コロナ禍以降は面接もオンラインで行い、入社後半年以上も経ってから初めて顔を合わせたメンバーもいます。私たちはコロナが広がる前からリモートワークをしていましたし、ホロラボの業務のほとんどは場所を問わず、パソコンを使ってできます。オフィス自体は取引先にお借りした機材などを使ってテストを行う場で、他には取引先との打ち合わせであったり、リモートワークに慣れていない新入社員などが利用しています。それでも3ヶ月もすれば、みんなリモートワークに慣れ、オフィス以外の場所で仕事をするようになっていきます。

そうは言っても、2020年4月にはオフィスが手狭になり、近くのビルに分室を借りました。直後にコロナ禍に入ったのでデスクなどは置いてなく、現在でも中身は空っぽ状態。しかしMRを扱う私たちの事業は、ビルやショッピングモールといった建造物のデータや、都市の3Dデータを扱うこともあるなど、その領域が広がっています。そのため、何も置かれていない空間は私たちの場合むしろ都合がよく、空っぽの状態をスキャニングすることで空間のデータをキレイな状態で生成でき、MRのデモンストレーションの場として活かしたりしています。

MRを使えば、実際は天井裏や壁の中にあって見えない配管も透かして見ることができ、建物メンテナンスの効率化などに役立ちます。また、遠隔地にいる人物を自分がいる部屋に3Dで投影しミーティングをしたり、大きな建造物を目の前に実寸で表示して中に入ることも、縮小して模型のように眺めることも可能です。まるで夢のような話ですが、MRの世界では、地球全体がアプリケーションを作るためのキャンバスになるといわれています。そのレベルに到達するには、たくさんの課題があり、ステップを刻んでいく必要があります。個人的には、いつかビル1棟を丸ごと作り、MRの可能性をいろいろな側面から感じていただける場を作れたらいいなと思っています。

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上記内容は BZ空間誌 2021年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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