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株式会社アクセルラボ | 成長ベンチャーに訊く

ケーススタディ

2022年11月15日

IoTで住まいとデバイスをつなぎ、快適・安心な暮らしを実現するスマートホーム。その家電やデバイスの連携元となるプラットフォームを開発し、日本におけるスマートホームの進化と普及に取り組んでいるのが、株式会社アクセルラボだ。不動産テック企業として掲げるミッションは、「暮らしを次のフェーズへ」。不動産会社の1部門としてスタートした企業の変遷について、代表取締役の小暮氏に話を訊いた。
株式会社カウンターワークス 代表取締役CEO 三瓶 直樹 氏

家に合わせた暮らしではなく、
家が暮らしに寄りそってくれる。
それが、スマートホーム。

株式会社アクセルラボ
代表取締役
CEO&Founder
小暮 学

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成長に期待が集まるスマートホームマーケット

アクセルラボは、家電やデバイスを連携し、住まいのスマートホーム化を実現するプラットフォームサービス「SpaceCore」を提供する不動産テック企業です。設立は2017年ですが、もともとは私が社長を兼任している不動産会社インヴァランスの1部門としてスタートしました。当時、他社との差別化を図るためにマンション1棟を丸ごとスマートホーム化して販売したところ、入居者様からの反応がよく、「未来の暮らしはすでに始まっていますね」との感想をいただきました。その言葉に手応えを感じ、会社として分社化したのがアクセルラボです。

携帯電話がスマートフォンに変わり、クルマの自動運転が話題になるなど、あらゆる分野でスマート化が進められています。デザインや構造など、これまではハード中心だった家づくりでも、今後はソフトウェアの導入が加速することでしょう。現にアメリカを見れば、スマートホームの普及率は35%です。日本における普及率はまだ5%ほどですが、逆に言えば95%のマーケットが広がっています。私たちの他に参入を狙う企業が出てきても、おかしくはありません。それほどチャンスにあふれ、注目されているのが、スマートホーム市場なのです。

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不動産会社のノウハウを活かし、 独自でIoTエンジンを開発

ただし、参入は容易ではありません。安く品質に優れたデバイスは世界中にいくらでもあり、その開発をゼロから始めていては、時間を要するうえに競合するばかり。デバイスをつなげるプラットフォームを手がけるにしても、一企業でIoTエンジンを開発するのは難しく、従来のハードメーカーの発想では、住まいを買う人や借りる人、販売会社や管理会社にまでケアが行き届かないと思います。私たちも後発の参入だったので、当初は先行するアメリカのプロダクトを持ち込み、ローカライズしようと考えました。しかし、技術や法律の面で大きな壁がありましたし、日本人のライフスタイルや不動産における商習慣はアメリカとは異なります。ならば、デバイスは他社の良いものを活用し、私たちはプラットフォームを届けるソフトウェア企業になろうと割り切ることにしました。私たちは不動産会社の1部門としてスタートしたので、そのノウハウを活かすことができましたし、日本の住まいや暮らしに適したプラットフォームを構築できたと自負しています。いまでは連携できるデバイス数は業界トップクラスで、他社さんの住宅関連サービスやスマートホーム以外の分野でも私たちの技術を採用いただくケースが増え、ビジネスの幅も広がってきている状況です。

新宿から渋谷、渋谷から新宿へ。 独立や急成長に伴って拠点を移転

アクセルラボを不動産会社の1部門として立ち上げた時、スタッフは5名でした。社内の開発部門やデジタルコミュニケーション部門などにいたメンバーで、当初はそれらの業務と兼任していましたが、事業が本格化すると専任に。合わせて増員も行い、すぐに20名を超える規模になりました。その後、CEATECなどの展示会にも積極的に出展するようになり、スマートホーム領域で先行していた他社さんから転職してくれたケースなどもありました。

法人化してからは、親会社がある新宿を離れ、渋谷の青山通り沿いにあるビルにオフィスを構えました。アクセルラボとは別にもう一つ会社を立ち上げていたので、その2社でオフィスを借りたかたちです。ソフトウェアのエンジニアを採用する場合、テック企業が集まる渋谷というロケーションは有利でしたし、親会社の社長を兼任する私としては、新宿と行き来する面でも都合が良いと考えました。ただし、オフィスの広さは25坪。フリーアドレス制にしていましたが、すぐに手狭になってしまいましたね。それで次のオフィスをどうしようかと考えたとき、タイミング良く親会社と同じビルに空きが出たので、再び新宿へ。それが現在も入居している新宿マインズタワーです。親会社との資本関係はすでに解消していますが、インヴァランスのフロアとアクセルラボのフロアを合わせると、広さはおよそ250坪。アクセルラボの社員は60名近くになり、社長を兼任する私や役員たちにとっては両社の移動がラクになりました。

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社員にもゲストにも喜ばれる、ショールーム併設のオフィス

現在のオフィスは、スマートホームがどのようなものか、デモ体験していただけるショールームを併設しています。渋谷にいた頃は、高輪のマンションを借りてショールームを開設していましたが、会社と同じ場所にあったほうが、お客様や取引先の皆さんを案内しやすいですね。また、発表やミーティングができるスペースを設けたほか、社員の執務スペースは、渋谷の時と同じくフリーアドレス制にしています。固定席は設けていませんし、組織変更が頻繁にあることから、コミュニケーションがしやすいよう、チームごとにゆるくまとまって仕事をしています。

オフィスは、基本的にコミュニケーションの場だと考えています。人が集まり、ワイワイとした雑談から新しい何かが生まれたりもする。そのため、社内にはアメリカのテックカンパニーのようにビリヤード台やビールサーバーなどを用意し、コロナ禍前はピザパーティーを開いたりもしていました。内装も遊び心を反映しましたし、デザイン的にもイケてるオフィスのほうが楽しく働けますよね。

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社員の一体感を大切にして業界のスタンダードをめざす

エンジニアを中心にリモートワークや地方在住の社員など、コロナ禍以降の勤務形態の多様化により、社員が一堂に集まる機会はなくなりました。今後も事業の拡大に伴い、100人、200人と社員は増えていくと思いますが、それでも私自身はみんなが集まれる場として、オフィスを設けていきたいと考えています。執務スペースはそれほど広くなくてもよいと思いますし、ショールームや会議ができる機能を持ち、壁などを移動すれば社員全員が集まって全社ミーティングもできる、そんなオフィスが理想です。

働き方が変わっても、大切にしたいのはアクセルラボとしての一体感です。社員が自由に集まることができ、来社したお客様にも喜んでいただける。オフィスという空間もまた、人への投資だと思います。働きやすく、来たくなる会社を築き、社員みんなでスマートホームのデファクトスタンダードをめざしていきたいです。

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上記内容は BZ空間誌 2022年秋季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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