オフィスビルの最上位の目的は、入居組織の成果(利益、ブランド等)を最大化する事であり、オフィスにおいて知的生産性と健康性、快適性の向上は相互に密接に影響しあっているため、CASBEEウェルネスオフィスでは、建物内で執務するワーカーの健康性、快適性に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因も健康の間接的要因ととらえ、健康性、快適性と併せて評価します。
また建築物の基盤性能といえる安全・安心性能については、自然災害多発国である日本においては欠かせない項目と捉え、健康性、知的生産性に続く第3の軸として評価を行います。
評価対象建物
CASBEE-ウェルネスオフィスは、オフィスビルをその主たる評価対象建物用途とし、主に建物で働く人が健康で、生産的に働くための環境性能を評価するツールです。
そのため、従来の環境性能評価システムであるCASBEE-建築等とは異なり、働く人により近い場所にある専有部の内装や什器計画、テナントビルに入居したテナント入居組織の取り組みまで、その評価範囲としています。
採点基準
評価基準は、全ての評価項目を5段階(レベル1~5)にて採点します。また環境効率の概念を持たないため、BEEは算出されません。
出典:https://www.jsbc.or.jp/research-study/files/tool1-WO_190329.pdf