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賃貸オフィス・事務所の記事

株式会社Finatextホールディングス | 成長ベンチャーに訊く

幅広い事業展開で金融市場を変革する。
部門を設けずカンパニー制を採用し、
各社の独自性と連携を両立させた
オープンな空間を作っています。

株式会社Finatextホールディングス
CEO 林 良太

AI inside株式会社

日本の株式市場を活性化するため魅力的な金融サービスを提供する

当社は、「金融をサービスとして再発明する」というビジョンのもと、東京大学出身者が集まって2013年12月に創業したフィンテックベンチャーです。リテール向けにモバイルサービスや投資関連のアルゴリズムを提供するFinatextと、機関投資家向けにAI/ビッグデータ解析サービスを提供するナウキャスト、次世代証券プラットフォームBaaSと手数料0円のコミュニティ型株取引アプリSTREAMを運営するスマートプラスの3社を軸に、日本のみならず台湾、ベトナム、英国でグローバルに事業を展開しています。

創業のきっかけは、ロンドンにあるグローバル金融機関で働いていた前職時代、世界が日本の金融市場への興味を失っていることに気づき、悔しさを感じたことです。日本には充実した金融インフラサービスがあるにもかかわらず、1,800兆円もの預金が眠ったままです。その原因を考えると、投資したくなるようなサービスがないからだろうと。ITサービスに触れてきた自分ならより良いサービスを提供できると思い、事業を立ち上げることにしたのです。

2013年に帰国し、その年の12月、会社に勤めながらFinatextを創業。メンバーは、学生時代にウェブサイト制作を一緒にやっていた仲間など東大出身の3人です。勤め先の了解を得て、その会社の住所で登記し、会議室をオフィス代わりにしていました。ただし、最初の1年はあまり進展がなく、2014年の終わり頃から本格的に事業を始めました。

自分たちのオフィスを構えたのは2015年8月のことです。前職の会社があった神保町から歩いてすぐの九段下で、約40坪のオフィスを借りました。間借りしていた会社からソファを譲ってもらい、真夏の暑い中、自分たちで運んだのですが、これがすごく重かったことを今でもよく覚えています。

身の丈に合ったオフィスであるべき 社内の一体感醸成のためワンフロアは必須

株式会社Finatextホールディングス

2016年8月、同じく東大発フィンテックベンチャーのナウキャストと統合したタイミングで、麹町のオフィスビルに引っ越しました。借りたのは、2フロア約100坪です。麹町を選んだ理由は、その前の九段下もそうですが割とほっこりしているというか、閑静な場所が好きだからです。当時、僕らのお客様は金融機関がメインだったので、丸の内や大手町を拠点にしたほうが利便性は高いのかもしれませんが、高層ビルが乱立している場所は苦手です。そのような街は、当然、賃料も高いですしね。

「身の丈に合ったオフィスであるべき」というのが僕の基本的な考え方です。特に起業したての頃は、固定費のかかるオフィスは必要ないくらいに思っていました。オフィスに華美な投資をするくらいなら、社員に還元したい。その点で、麹町のオフィスはちょうどいい物件でした。隣に学校があり、エレベータを待つ間にも子どもたちの姿が見えるので心が和みます。桜の時期も最高です。

2018年8月、オフィスが手狭になったため、現在入居する住友不動産麹町ビル3号館に移転しました。前のオフィスからは目と鼻の先です。この建物を選んだのは、賃料などの条件が良かったことと、ワンフロアで約170坪を借りることができたからです。前のオフィスはとても気に入っていたのですが、難があるとすれば3階と4階の2フロアに分断されていたことです。社員が「3階の人」「4階の人」と発言するのを聞いて、これはマズイと思いました。社内の一体感を醸成するためには、ワンフロアであることは必須です。実はこのとき、250坪で破格の賃料の物件も候補に挙がりましたが、オフィスは広すぎてもお互いの距離が遠くなり、よくありません。若干狭いくらいが丁度いいと僕は思っています。

個人情報の取り扱いは厳重に 空間と社内情報アクセスはオープンに

株式会社Finatextホールディングス

今でもコスト重視の考えに変わりありませんが、会社が成長するに従い、オフィスの重要性を認識するようになったのは変化かもしれません。それは、立派なオフィスのほうが採用に有利だという理由ではありません。むしろ「オフィスが立派だから入社したい」という人は、僕らは求めていません。ただ、いつまでもベンチャー感が漂うオフィスでは、「この会社、大丈夫かな」と不信感を抱かせるのも事実です。ですから、外部の人への印象も考慮して今のオフィスを作りました。

2017年に設立したスマートプラスも含めて、グループ5社の社員65人がこのオフィスで働いています。僕らが徹底してこだわっているのは、オフィス内の見通しの良さです。金融機関として個人情報の取り扱いは法令に従い厳重に行っていますが、それ以外は室内をできるだけガラス張りにし、オープンな空間にしています。社長室や役員室も設けていません。席もフリーアドレスです。ただし、フリーアドレスを導入しても、時間が経つと席が固定してくるのは避けられないので、適度にシャッフルするよう声がけしています。

当社では、空間だけでなく、あらゆるものがオープンです。給料データを除き、社員がアクセスできない情報は基本的にありません。僕が知り得る情報は、社員にも等しく共有されています。これを空間でも実現しようとしたのが、このオフィスなのです。

「社内で壁を作らない」と言いながら、なぜ5つの会社に細かく分けているのか疑問に思われるかもしれません。それには理由があります。一つには、スピーディな意思決定を阻害する「部門」をできるだけ設けたくないからです。代わりにカンパニー制度を採用しています。会社の大きさも、2枚のピザを皆で分け合えるくらいの規模感を意識しています。社会に大きな変革を起こすためには、幅広い事業で総合的に勝負する必要があります。単独の事業で勝負しても勝ち目はないでしょう。僕たちは、今後も新規事業を興すたびに、会社を設立していくと思います。また、当社は買収や出資も行っていますが、買収先の会社に実力を存分に発揮してもらうには、会社を存続させ、会社のアイデンティティを担保すべきと考えています。これがグループ会社の数が増えているもう一つの理由です。

僕らが次の一手として考えているのは、保険と貸出の領域です。これらの領域で今後、サービスを広げていきたいと考えています。そして最終的には、事業者の金融業参入のプラットフォーマーを目指していきたいと考えています。

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

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上記内容は BZ空間誌 2019年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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