新しい不動産取引のかたちを発信!
着実にステップアップし、
社員に感動を与えるオフィスをめざす。
「あたらしいやり方で、人々によりよい不動産を」。そう掲げたミッションのもと不動産取引におけるDXを進め、新たなサービスの開発に取り組むGOGEN株式会社。2022年2月に自宅マンションで事業をスタートし、現在は北青山のフレキシブルオフィスに拠点を構えている。起業から2年を経ないが、成長戦略のもと着実に歩みを進め、顧客には大手企業も。GOGENにとってオフィスとはどのようなものなのか、代表取締役CEOの和田氏に訊いた。
GOGEN株式会社
代表取締役CEO
和田 浩明氏
不動産取引のDXを推進する
2022年創業のスタートアップ企業
私たちGOGENは、不動産取引におけるDXを推進し、電子契約など不動産売買手続きに関係するSaaSを展開している会社です。サービスを導入いただく不動産会社様と、その先で実際に住まいを売買されるエンドユーザー様の体験を、より良くしていくことをミッションに掲げています。単なる業務効率化ツールなら他にもあると思いますが、私たちは必ずエンドユーザー様のタッチポイントになるものをつくることにこだわっています。私をはじめ、不動産やコンサルティング業界出身のメンバーが集まっている会社なので、それらの知見をもとにどのように不動産業でDXを進めていくのか、エンドユーザー様との接点をどのようにデジタル化していくのか、そのようなコンサルティングサービスも行っています。
創業したのは2022年2月。私はもともと不動産デベロッパーに約8年勤めていたサラリーマンで、共同創業者の佐々木勇人に声をかけられたことがきっかけで、この会社を始めました。前職では、新築分譲マンションの開発や販売のほか、経営企画部門でDXやスタートアップ企業への投資に携わりましたが、まさか自分が起業するとは思ってもいませんでした。私自身30代に差しかかり、積み重ねてきたキャリアについて考えたりする中で、声をかけてくれる仲間がいて、まわりの人たちも応援してくれる。そんな三拍子がそろったタイミングをチャンスとして捉え、トライしてみようと思いました。
1LDKの自宅で事業をスタートし
フレキシブルオフィスへ移転
起業すると決めてから前の会社を辞めるまでの半年の間、2021年はコロナ禍の真っ最中で、不動産業界も一気にDXが進みましたが、私たちが会社を立ち上げた昨年はその勢いが少し落ち着いてきた頃でした。スピード感が強みであるスタートアップ企業としては、創業の機を逸したと見ることもできますが、その反面、勢いだけの商品やサービスではなく、本質的なところで事業を展開することができるタイミングだったとも感じています。
昨年2月に創業して、不動産購入時の手付金0円を実現する、私たちの最初のサービス「ゼロテ」をローンチできたのが4月です。会社を立ち上げた当初は、1LDKの自宅マンションをオフィスにしていました。部屋に私と佐々木の机を並べてもスペースにはゆとりがあり、2人だけでいる時には寂しい感じがしたほどです。そのため、時には友達を呼んで鍋パーティーをしたり、ゲームをしたり。アットホームな雰囲気が生まれる一方で、仕事の話になればその仲間たちが手伝ってくれる。そんな流れで、私たちの業務に携わってくれるスタッフも増えていきました。
自宅マンションをオフィスとして使っていたのは、実質8ヶ月ほどです。多い時には12名ほどが集まって作業する状況になっていたので、起業から2ヶ月後にはオフィスを探し始めました。マンションは渋谷区にあったので、移転後もスタッフたちが集まりやすいように渋谷区周辺で候補を探し、最終的には現在拠点としている港区北青山のフレキシブルオフィスに入居することになりました。渋谷でオフィスを借りるほどコストはかかりませんし、魅力的なローケションとオフィスということで、スタッフの採用面でもメリットを感じています。
掲げた成長戦略のもとで
一歩一歩着実にステップアップ
現在は、私を含めてフルタイムで出社しているスタッフは十数名ほどです。フルリモートの業務委託や副業として携わってくれるメンバーも含めれば、25名ほどが働いています。週に何日出社するかなど、厳密なルールは設けていませんが、オフィスにはホワイトボードや大型モニターを完備しているので、打ち合わせや密なコミュニケーションが必要な時には出社を推奨しています。例え話として正しいかどうかはわかりませんが、仲の良い友達や恋人、家族は、会って何かをすることに目的や価値を感じていると思っています。オフィスもそのような仲間同士の結びつきの場であるべきでしょう。
今後も採用活動は継続しますが、すぐに現在の2倍、3倍にメンバーを増員するつもりはなく、しばらくは現状の体制でいこうと考えています。大規模なプロジェクトが生じるなど、場合によってはそれ以上の人材を確保しなければならない状況もあるでしょうが、今後1年から1年半は、当初計画した成長戦略のもとで事業を進めていく予定です。そのため、しばらくは移転することなく、現在のオフィスを拠点にしていくと思います。多少の増員であれば、同じフレキシブルオフィス内で広いスペースを借りればよいことですし、私たちのほかにもベンチャー企業が入居しているので、自然と交流が生まれたり、刺激を受けたりもします。今のオフィスは、そのような点も気に入っています。
オフィスは企業像を表現し
社員に感動を届ける重要な場所
私は、不動産デベロッパーに勤めていた時、丸6年間マンションの開発に携わり、内装や共用部の企画やデザインも担当していました。独立して立ち上げたGOGENも、やはり不動産関連の会社です。そのため、人が過ごす場であるオフィスにも強いこだわりがあり、個人的には人に見られ、吟味される場だと考えています。不動産関連の会社ならば、それにふさわしいオフィスの機能や空間があります。今は創業1年ちょっとのスタートアップ企業ということもあり、成長戦略のもと、フレキシブルオフィスに入居していますが、どこかのタイミングで、GOGEN独自のオフィスを構えることになるかと思います。その時には、成長規模に見合うオフィスの収容人数をはじめ、働き方や働きやすさも含め、社員たちにどのような環境を提供するべきなのか検討すると思います。もちろん、モノづくりやお客様への価値創出も考慮することになるでしょう。
オフィスは、人生の中で長い時間を過ごす場であり、思い出にも紐づきやすい場です。私自身も前職で過ごしたオフィスや、GOGEN設立当初の自宅マンション、そして現在のフレキシブルオフィスと、振り返るとどのオフィスにも記憶に残っているシーンがあります。その意味では、住まいと同様に感動したり、素敵な思い出につながるのがオフィスです。GOGENという会社が今後成長していく中で、どのような感動を社員に与えられるのか。オフィスはその重要なポイントを担うものになると考えています。