050-5447-7862

平日 9:00〜17:30

物件を探す

事業用不動産のあらゆるニーズを網羅するサービスと豊富な実績で、お客様の課題を解決する最適なソリューションをご提案いたします。

お役立ち情報

CBREが手掛けた、さまざまな業種・規模の移転事例のご紹介を始め、オフィスや物流拠点の移転に役立つ資料・情報をご提供しています。

マーケット情報

独自収集したデータを元に、不動産マーケットの市況を分析予測し、市場変化をいち早く捉え、ポイントをまとめた市場レポートを配信しています。
また、物件レポート、業界トレンド情報など、事業用不動産の最新情報、トレンドを配信しています。

CBREについて

事業用不動産の分野において、世界有数の企業であるCBRE。日本国内におけるその強み、拠点、会社概要をご紹介します。

ヘルプ

物件検索の使い方や、会員サービス、よくあるご質問など、当サイトをより便利にご利用いただくための情報をご紹介します。

仲介業者様はこちら

賃貸オフィス・事務所の記事

株式会社MagicPod | 成長ベンチャーに訊く

AIを活用したクラウドサービスで、ウェブサイトやアプリ開発のテスト作業を自動化&効率アップ!

株式会社MagicPod

ウェブサイトやモバイルアプリの開発工程の、約30%を占めると言われるテスト作業。これまで手動で行われてきたこの作業を自動化し、効率的に開発が行えるよう、AIを活用したクラウドサービスを提供しているのが株式会社MagicPodだ。創業は、自動テストがまだ認知されていなかった2012年。起業から現在に至るまでのストーリーを、オフィスの変遷と合わせて代表取締役CEOの伊藤氏に訊いた。

株式会社MagicPod
代表取締役 CEO
伊藤 望

株式会社MagicPod 代表取締役 CEO 伊藤 望氏

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

CBREでは事業用不動産のプロフェッショナルチームが、お客様の経営課題や不動産にかかわるさまざまな課題解決をサポートします。

アジャイル開発が主流の今、テストの自動化で作業効率をアップ

私たちMagicPodは、AIを活用したテスト自動化クラウドサービス「MagicPod」の開発・運営を行っている会社です。ウェブサイトやモバイルアプリを開発するエンジニア向けのサービスで、組み上げたプログラムが正しく機能するかどうかを自動的にチェック。手順を一度組んでしまえば、あとはワンクリックで、開発したウェブサイトやモバイルアプリに不具合がないか、あるとすればどの部分に問題が生じているのかなどを、簡単に調べることができます。

ウェブサイトやモバイルアプリのテスト作業は、開発工程の30%にも及ぶと言われており、大きな割合を占めています。従来は、エンジニアが時間をかけ、手作業でテストを行っていました。10年、20年前ならそれでよかったのかもしれませんが、現在はプロダクトをリリースし、ユーザーからフィードバックを得たら改善やメンテナンスを行い、再度リリースするアジャイル開発が主流です。ビジネスの展開が速まる中、毎週のように手作業でテストをしていては、あまりにも非効率でしょう。

私自身、以前エンジニアとして勤めていた企業で、テスト作業の不合理さと自動化の可能性に手応えを感じ、2012年にこの会社を立ち上げました。しかし世間のエンジニアたちは、当時まったくといっていいほどテスト作業の自動化に目を向けていませんでした。そこで、まず私は自動テストに関するコミュニティを立ち上げ、本の執筆や、海外カンファレンスの誘致など、エンジニアたちの間で自動テストについて議論が盛り上がるよう、その普及に努めました。

起業する時には、「世の中そんなに甘くない」「売れるわけがない」と言われましたが、2017年に「MagicPod」をリリースしてから6年が経ち、近頃ようやく、自動テストが日の目を見るようになったと感じています。

株式会社MagicPod

仲間3人横並びで開発に勤しんだ、銀座の格安シェアオフィス

創業当初は、私ともう一人のメンバーで活動し、彼の自宅マンションを拠点にソフトを開発していました。資本金はお互いの貯金を出し合い、「節約をすれば2年ぐらいは頑張れるかな?」と算段。しかし実際には、思うように事業を軌道に乗せられませんでした。品質や精度はそこそこながらも、世の中には無料の自動テストツールが出始めていましたし、私は私なりに、もっと高度なツールを開発しようと考えました。結局、計画が壮大すぎるあまり、終わりが見えない状況に陥ってしまいました。そこで、一旦方向転換を行い、改めて私一人で開発に取り組むようになりました。そして、自動テストコミュニティで新たな仲間と出会ったり、テストの自動化を検討している企業へのコンサルティングなどを通じて自動テストの課題を探ったりと、地道な下準備を続けていきました。しばらくはそのような状況でしたが、その頃拠点にしていたのは、銀座にありながらも格安だったシェアオフィス。洒落っ気などなく、他の利用者にIT業界の方は一人もいないという状況でした。

一人で再出発して2年ぐらい経った頃でしょうか。世間でAIが流行りだしたため、私もAIを活用した自動テストサービスをつくり始めました。資金調達ができてからはコミュニティの仲間を誘い開発に加わってもらい、シェアオフィスのフリーデスクで3人が横並びになって作業をするように。ただ、フリーデスクなので、ランチに出かけて戻ってくると席が埋まっていたこともありました。ちょうど4人目のメンバーが加入する時、それならと、そのシェアオフィスで個室を借りることにしました。3人用の個室でしたが4人で使用する許可をもらい、備えつけのロッカーを移動したり、机を四つ置けるように四苦八苦。特に狭さは感じませんでしたが、今思えば、とても快適とは言えない環境でした。それでも、個室を使えるようになれたことが嬉しかったです。

株式会社MagicPod

リモートワークとオフィスを併用、課題は社員同士のコミュニケーション

AIを活用した「MagicPod」は、2017年7月にサービスの提供を始めました。当初は無料版を展開しサポートを有料にしていたのですが、無料トライアルのユーザーばかりが増え、資金調達もままならない状況でした。しかしその一方、私の考えや取り組みに興味を示してくださる方もいて、2020年4月には5000万円の資金調達ができ、その前後からビジネスを安定して進めることができるようになりました。

銀座のシェアオフィスから移転したのは2021年10月のこと。7月に3億円の資金調達ができ、「これからメンバーを増員していくぞ」というタイミングで、浜松町の大門駅近くのシェアオフィスで12坪程度の部屋を借りることにしました。立地にこだわりはなく、費用を抑えることを第一に優先。メンバー8人分の机を置き、最初は広さに余裕がありましたが、10席に増やした途端、一気に狭さを感じるように。コロナ禍でリモートのメンバーもいたので問題はなかったのですが、さすがに20人は入れないだろうと、2022年12月、茅場町駅近くの現在のオフィスビルに引っ越してきました。

今のオフィスは浜松町の7倍の88坪近くあり、現在メンバーはエンジニアが18人、その他のスタッフが6人ほどです。リモートの社員も多いので広さには余裕があり、2、3年は移転しなくていいようにこのオフィスを選びました。前の移転と同様に立地にはこだわらず、家具などがあらかじめセットアップされている点も都合がよかったです。ユーザーや取引先など社外の方にも好評で、製品に関するイベントや、忘年会が開けるスペースがあることも気に入っています。

今後、事業はメンバーが100人、多くて200人もいれば、上場レベルまで成長できると考えています。しかし、課題もあります。弊社はリモートワークとオフィスを併用し、出社するとしても業務中はモニター画面に張りつきっぱなしです。そのような状況で、今後増加していく社員たちのコミュニケーションをどう活性化していくか。部署の垣根を越えたシャッフルランチなども実施していますが、今後もその課題に向き合っていきたいと思っています。

株式会社MagicPod

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

CBREでは事業用不動産のプロフェッショナルチームが、お客様の経営課題や不動産にかかわるさまざまな課題解決をサポートします。

上記内容は BZ空間誌 2023年秋季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

記事を探す

物件をお探しのお客様専用窓口

CBREの記事をお読み頂き誠にありがとうございます。
ご移転のプランニングや優良未公開物件の仲介をご用命の際は右記のフォームからお問い合わせください。

物件相談フォーム