回復が進む心斎橋筋商店街の通行量。
空室との関連性は?
※ 本レポートは2023年7月に発表されたものです。
1.はじめに
CBREは、日本最大規模の来街者数を誇る、心斎橋筋商店街の「歩行者通行量データ」(トラフィックデータ)の分析、PR業務を受託した。CBREは、これまで国内主要商業地の路面店舗の賃料相場や空室率のデータを一般公開しており、今回、新たに、「トラフィックデータ」を加えることで、心斎橋エリアの現状を国内外に広く伝える。
2. 今期の心斎橋筋商店街
2-1 心斎橋筋商店街年間通行量 2023年上半期の総通行量は2019年比79.4%まで回復・前年比では157.3%
2011年以降、心斎橋筋商店街における年間通行量はインバウンドの増加を背景に増加傾向にあったが、2015年以降は約1億1千万人をピークに横ばいとなっていた(Figure1)。2020年以降は新型コロナウィルス感染拡大の影響により大幅に減少し、2021年の年間総通行量は2019年比で46.4%となった。しかし、2022年以降は行動制限の緩和やインバウンドの受け入れ再開等により総通行量は急激な回復をみせており、2023年上半期(1-6月期)の総通行量は約4300万人と、2019年比の79.4%まで回復。前年比でみると157.3%となっており、直近1年間の回復状況が特に目立っている。
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2. 今期の心斎橋筋商店街
2-1 心斎橋筋商店街年間通行量 2023年上半期の総通行量は2019年比79.4%まで回復・前年比では157.3%
2-2 心斎橋筋商店街月別通行量の回復ペースも明確に回復傾向がみられる
2-3 心斎橋筋商店街の1日あたり通行量は土日祝の方が多い
2-4 心斎橋筋商店街の時間帯別通行量は17時台にピークを迎える
2-5 通行量の回復に伴い、空室率が大幅に改善へ
調査対象

作成:2023年7月