賃貸オフィスの記事

企業ニーズに合致する物件が減少。テナント動向を左右する駐車場問題。

3月空室率は横ばい

2017年3月期の金沢の空室率は8.3%と、調査開始以来の最低値を記録した前期(昨年12月期)から横ばいとなった。業種を問わず、館内増床や新規開設による需要がある一方、企業再編・集約よる大型テナントの退去や解約予告期間満了による空室の顕在化などにより、新たな募集区画が発生し、需給が均衡を保つ結果となった。

 

テナントビル以外の選択肢

オフィスエリアのビル物件では、付属駐車場に加え近隣の月極駐車場も確保が難しいことを背景に、駐車場の確保が比較的容易な「戸建て(一棟貸し)」物件を選定する企業が増加傾向にある。一方、「戸建て」物件に入居中の企業にも、立地改善や設備改善を目的としたオフィスエリアへの移転ニーズが見受けられる。しかし、受け皿となる物件がなく、探索期間が長期化するケースが散見される。

希望に合致した物件が見つからない場合、貸主が借主の要望に基づいて物件を新築したうえで賃貸借する方策を検討する企業が増えている。今後も物件選定の手段の一つとして、重要性が増すことが予測される。

金沢営業所 柳瀬 茂樹

相場表

種別 賃料(共益費込み) 需給の動向 空室率
推移
金沢市(中心部) 7,500~9,500 円/坪
金沢駅周辺より賃料相場が低いため、駅周辺需要の受け皿となるケースがあるが、大型テナント退去による供給もあり、需給は横ばい。
横ばい
金沢駅周辺 9,500~12,500 円/坪
需要が集中、特に50坪以上の空室は希少だが、駐車場の確保が課題となり成約に至らないケースも見受けられる。
やや低下
富山 7,500~11,000 円/坪
30坪程度の面積帯を中心とした需要が多くなっており、緩やかに空室消化が進んでいる。
-
福井 6,500~8,500 円/坪
需給とも目立った動きは見られないが、一部の企業に館内増床や新規開設の動きが見られる。
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倉庫・配送センター
市内
2,500~3,000 円/坪
200坪~1,000坪の面積帯を中心に、需要は依然として旺盛であり、供給があってもすぐに空室消化される。
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倉庫・配送センター
市外
2,000~2,500 円/坪
1,000坪以上の需要が散見されるも、移転先候補となるような物件の供給がない状況が続いている。
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空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

上記の記事の内容は BZ空間誌 2017年夏季号 掲載記事 掲載当時のものです。

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