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賃貸オフィス・事務所の記事

高松 - 賃貸不動産市場 2020年9月期

空室率は低下。しかし、今後も油断のできない状況が続く。

高松・松山のオフィスマーケット

当社調査による2020年9月期における高松市の空室率は7.6%となり、対前期( 同年6月期)比0.7ポイントの低下となった。

今期は前期と比較し、動きが見られた。郊外の自社ビルからの移転、精密機器企業の築浅ビルへの移転のほか、新型コロナ関連の動きとして、雇用調整助成金の事務所の開設や、製薬会社の縮小移転などである。そういった動きにより、結果として空室率は低下した。

しかし、前期に続き、今期も館内減床や撤退の動きが多く見受けられる。その予定空室が実際の空室となる前に埋め戻すことができるのかどうかが、今後の空室率の動向に大きく影響するため、油断のできない状況と言える。

松山市も少しずつ動きが出てきている。松山は四国の中でも安定的に新築ビルが供給されているが、空室も安定的に消化傾向にあり、優良物件確保のためには、予算・スピードなど検討に工夫が必要だ。

来期以降も、コロナ禍の影響による空室率の変動から目が離せない。オーナー側は賃料や条件の緩和など、空室消化に向けた検討が必要になる状況と考えられる。

関西支社 名越 正幸

相場表

種別 賃料(共益費込み) 需給の動向 空室率
推移
高松中心部大規模ビル 11,000円~14,000円/坪 築浅・ハイグレードビルに空室が生じつつある。引き続き新規供給の予定はなく、賃料は横ばい傾向だが、空室が長期化すると低下の可能性もある。 横ばい
高松中心部中小規模ビル 7,500円~9,500円/坪 割安かつ駐車場確保可能性の高い空室も動きは鈍い。賃料水準は全体的に横ばい傾向だが、今後の空室消化次第では低下の可能性もある。 横ばい
松山中心部ビル 9,000円~14,000円/坪

徐々にマーケットに動きが生じ、競争力の高い物件に対する引き合いは増えつつある。

横ばい

全体的に賃料水準は変わらず横ばいも、一定グレードを備え、好立地かつ割安感があり、駐車場確保可能性の高い空室は消化傾向。

空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

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上記内容は BZ空間誌 2020年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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