100坪強の空室がいくつか発生したが、ニーズは根強く、いずれも短期間で消化。
コロナ後を見据えた動き
CBREの調査によると、札幌の2021年3月期の空室率は、対前期(2020年12月期)比0.2ポイント上昇の0.8%であった。
マーケットではコロナ後を見据えた問い合わせや相談の増加、コロナ禍で一旦保留していたニーズの再開など、テナント側の動きが活発になってきている印象である。100坪超の大型空室がいくつか出てきたが、いずれも時間がかからずに消化された。業種としてはIT系、コールセンター系企業のニーズは引き続き多いものの、業種にかかわらず新規出店、集約移転、拡張移転等の動きがあるようだ。一方で、旅行業、飲食業のニーズはほぼなく、製薬会社のコスト削減による面積圧縮の動きも続いている。
想定成約賃料は、満室が続いていたビルに空室が出たことなどから多少変動したが、大きな下落はない。ただし、今後の上昇は緩やかになっていく見込みである。
新築ビルの動向だが、5月竣工の「THE PEAK SAPPORO」は入居テナントがほぼ決まり、8月竣工予定の「(仮称)京阪北10西3北オフィス」も引き合いが増えてきている。来期は札幌駅南口で、2023年以降は札幌駅北口でもオフィスビル開発が予定されており、街の活性化が期待される。
札幌支店 成澤 結
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