少人数オフィスで実現したアクティビティベース型ワークプレイス(ABW)
2015年8月17日、CBRE仙台支店は、リノベーションしたオフィスをオープンしました。
新しいオフィスのコンセプトは“CBRE Current”(流れ)。仙台市の発展に深く関わってきた広瀬川の“流れ”と、将来へ向けた不動産マーケットの“潮流”の双方から発想を得たコンセプトです。
仙台支店のオフィスは、「アクティビティベース型ワークプレイス(ABW)」を採用しています。ABWとは、これから行う仕事(アクティビティ)の種類・内容に基づいて、社員が自主的に働く場所をその都度選択できるオフィスです。座席が固定されていないフリーアドレスのオフィス内に、ビジネスシーンに応じた様々なスペースが用意されています。
2014年4月、CBRE東京本社が浜松町から丸の内へ移転した際、新オフィスではABWを導入しました。それまで固定席で働いていた約550名の社員(移転当時)が、1,145坪のオフィスに設置された15種類の多様なスペースを、その日の仕事の状況に応じて選択できる執務環境となりました。移転後の調査で、新オフィスで生産性が高まったと社員は評価しています。
仙台支店のように広さ32坪、10名に満たない少人数のオフィスでも、ABWは導入が可能です。オフィスから固定席をなくし、フリーアドレスで共有することで、使用できる空間は広がり、自由度が増すことになります。デスク主体ではなく、自分主体でその日の働き方を設計することができ、これはオフィスの大小には関係ありません。動的かつ変化に富んだワークスタイルで、より効率的に仕事をすることが可能となっています。
オフィスの総面積はリノベーション前の72坪から32坪へとスリム化したものの、壁のアートワークやデジタルサインの導入効果もあり、外観や雰囲気は以前と比べてより洗練されたものになりました。デザインはCBRE東京オフィスと連動し、ブランドイメージに配慮しています。
デザインのコンセプトは“Cosmo”(宇宙)。仙台の七夕祭りから、宇宙をイメージしています。会議室も、VEGA(ヴェガ、織姫星)とALTAIR(アルタイル、彦星)と名付けました。 エントランスの壁面には、天の川と白鳥の星座にインスピレーションを得、宇宙に羽ばたく白鳥が描かれており、このエリアは“天の川”と名付けました。そして、執務エリアにも同様に、羽ばたく鳥が宇宙とつながる流れを表現しています。
2011年の震災からもうすぐ5年が経ち、仙台・東北も次のステージに向けて大きく躍動しています。2015年3月には、仙台市で国連国際防災会議が開催され、期間中は国内外から延べ15万人以上が参加し、日本で開催された史上最大級の国連関係の国際会議となりました。