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賃貸オフィス・事務所の記事

集中度の測定でパフォーマンスを可視化し、働き方改革を推進

株式会社ジンズ MEME事業部 事業統括リーダー/Think Labプロジェクト リーダー 井上 一鷹氏

株式会社ジンズ
MEME事業部 事業統括リーダー
Think Labプロジェクト リーダー
井上 一鷹

quod,LLC 代 表 中川 雅俊氏(Think Lab PR担当)

quod,LLC
代 表 中川 雅俊
(Think Lab PR担当)

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集中度を測定するメガネ「JINS MEME」

JINS MEME(ジンズミーム)は、メガネに組み込まれたセンサーを利用して、まばたきや視線移動、姿勢の変化を測定し、集中度など「ココロ」と「カラダ」の状態を記録するウェアラブルデバイスです。メガネにイノベーションを起こし続けたいという想いのもと、認知症の研究医である東北大学の川島先生にご相談し、「認知症の初期には、目の動きのスピードと重心バランスに健常者と違いが出てくる。人間が一日の中で最も長い時間身につけているメガネというデバイスを使えば、その予兆が計測できるかもしれない」という仮説を頂いたのがJINS MEME開発のきっかけとなりました。

不調な人を普通にすることと、普通の人を好調にすることは、何をすればよいかのベクトルは同じです。人のパフォーマンスを上げるためには、それを測る物差しが必要となります。JINS MEMEにより計測、可視化された集中度は、その物差しの1つとして利用することができます。

現在の働き方改革は、残業時間を減らすことばかりに関心が集まっていますが、自分事としてモチベーションを維持しながら、限られた時間内でいかに高いパフォーマンスを発揮できるかがより重要です。実際に、JINS MEMEのユーザー層も、30代後半の自分の体力に限界を感じる世代を中心に広がりを見せており、自らの限られたリソースをいかにマネジメントするかという点に関心が向いていることがうかがえます。

心身のコンディションがよくなると、パフォーマンスが指関数的に上がるという調査結果があります。経営が、人そのものを価値の源泉と考え、設備投資だけではなく、ワーカーのコンディション向上へも投資することで、企業の競争力が上がり、予想以上の投資対効果を得られる可能性もあります。私たちは、働き方改革における課題を見つけるためのソリューションとしても、JINS MEMEを展開していく予定です。

世界で一番集中できる場所「Think Lab」

Think Lab
Think Lab
Think Lab

当社のオフィスで社員の集中度を計測してみたところ、全く集中できていないことが分かりました。この計測結果を受けて、「どのような環境なら集中できるのか」という課題に対して創造した結果が“ Think Lab”のコンセプトです。

実際に社員が1人でThink Labの環境に置かれてみると、集中度の高まりだけではなく、自分で計画して何とかしようとすることで、仕事への向き合い方が変わる様子が見受けられました。また、自分が本当は朝型だと気付いたり、集中できる時間帯・方法が分かったり、タイムマネジメントと仕事の組み立て方が変わるケースも見られます。

Think Labは、“世界一集中できる場”を目指し、進化し続ける会員制ワークスペースとして、2017年12月からサービスの提供を開始しています。「LIVE YOUR LIFE(自分の人生に集中しよう)」をコンセプトに、DEEP THINK(深い集中)を生み出す超集中環境を構築。執務スペースは窓方向を向いたオープンデスクがメインで、人と目が合うことで集中が阻害されないようになっています。もちろん会話は禁止。音や香り、視界に入る緑の割合など、脳科学をはじめ様々な研究から導き出された、深い集中に最適なワークスペースです。

Think Labの反響は大きく、チームでThink Labに来て、個人(集中)→チーム(コミュニケーション)→個人(集中)というサイクルを回して、個人で得られる集中の効果をチームでさらに拡大する使い方が、最近増えてきています。また実際にご利用いただいた企業では、「社内にこのような超集中環境をつくって欲しい」という声が、自分の働き方を意識する現場の社員から上がってきているとのこと。当社は、こうしたニーズに応えるため、今後は集中空間づくりのコンサルタントサービスも提供し、個人のパフォーマンスを最大化する働き方を提案していきます。

意識したい、集中とコミュニケーションのバランス

現在、コワーキングという働き方に非常に関心が高まっており、コワーキングオフィスを提供する企業も増えています。私たちは、コワーキングの空間そのものよりも、そこでいかにコミュニティをつくり、価値のあるコミュニケーションが取れるかが重要であると考えています。

そもそもオフィスとは、コワーク、コミュニケーションの場であり、集中するための場所ではありません。オフィスにおける集中度の一番の阻害要因は、話しかけられたりすることによる思考の中断です。また、働き方改革でも問題として取り上げられるように、非効率的な会議が多いのは、会議の内容について準備を行わないことが原因です。事前に集中して準備することで、会議の効率は上がります。そのためにはやはり、集中できる時間と空間が必要なのです。まずは集中してアイデアを練り、それからコミュニケーションの場に持っていくことで、イノベーションは生まれてくるものだと思います。

集中空間が自社内になぜ必要かは、以上お話しした業務効率の向上ももちろんですが、健康や生産性という指標が測りにくいものである中で、社員のための空間づくりに投資している、言い換えれば社員を大切にしているということを明確に示す効果があるためです。社員のモチベーションと満足度を上げ、大切な人材を維持し、さらには望ましい人材に選ばれる会社になるという側面からも、経営上重要なテーマであると言えるでしょう。

(取材 2018年7月)

CBRE 丸の内オフィスにおける集中度の計測実験

CBRE ビジネスデベロップメント/セールスマネジメント 松永 浩一

CBRE 丸の内オフィスにおける集中度の計測実験

将来の人口減少と国内マーケットのシュリンク等、事業会社の環境が厳しさを増す中で、CBREが提供するABWオフィス※1についても、導入の定量的な効果として、コスト削減だけでなく、生産性向上に関して語るための物差しが必要だと考えていたところ、JINS MEMEを知りました。環境データ計測のテスターと併せて自費で購入し、昨年8月から1年間、弊社オフィスの102の席で集中度のデータを記録・集計してきました。

計測当初は、「そもそも集中度の違いが出るのか?」といった疑問や「想定していた効果と異なる結果が出てきたら?」といった不安の中での暗中模索でしたが、私が毎日手にしているテスターを見て「何ですか、それ?」と聞いてくれた同僚に経緯を説明すると、多くの人が「結果がまとまったら是非教えてください!」というポジティブな反応を返してくれました。

環境による違いを計測する必要があるため、約1年(1,220時点)の期間を要しましたが、分析してみた結果、集中ブースでの集中度の優位性や、また窓際の席と窓に近い席との比較では、朝から窓際の席の集中度が上回っていたのが、夕方になると逆転する等の状況が確認され、サーカディアンリズム※2の影響という新たな仮説も出てきました。

まだまだ限られたデータではありますが、こうした環境と集中度の関係を紐解いていくことで、ABWオフィスの生産性、ひいてはABWオフィスのデザインのあり方について、より定量的で明確な説明ができるよう、分析と活用を進めていきたいと思います。

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上記内容は BZ空間誌 2018年秋季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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