2035年に13兆円超のマーケットが眠るM&A業界。
「入社から活躍へ」、転職エージェントの価値を再定義。
2021年、当時としては珍しいM&A業界に特化した転職エージェントとしてビジネスをリスタートさせたRight Brothers株式会社。飲食店経営という創業当初の事業内容から大きく転換したにもかかわらず、短期間で業界トップクラスの実績を達成し続ける同社は、いかにして成長軌道に乗り始めたのか。代表取締役の高野氏に、その道のりを取材した。
Right Brothers株式会社
代表取締役
高野 匠氏

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右肩上がりのM&A業界に特化した、新たな転職エージェントサービス
Right Brothersは、M&A業界に特化した転職エージェントサービスを提供している会社です。近年、M&Aはますます市場規模を拡大しています。その理由は簡単で、一つは事業の多角化を進める際、新規ビジネスを自社で一からスタートするよりも、先進する企業の株式を買い取り、経営権を取得した方が、圧倒的に時間を短縮できることです。
もう一つの理由は事業承継です。我が国には360万社を超える企業があると言われていますが、上場企業はほんの一部であり、99.7%は中堅中小、および零細と定義される企業。団塊の世代が創業した会社が多く、高齢化が進み、引退の時を考えるでしょう。昔は良くも悪くも自分の子供に継がせる方が多かったのですが、現在では親の企業を望んで継ぐケースは限られています。そこで後継者問題という大きな悩みがクローズアップされているのです。
中小企業庁が発表しているいわゆる2025年問題では、360万社あるうちの127万社のオーナーが70歳を迎える中、まだ後継者が決まっていないというデータがあるくらいです。このような状況において、M&Aによる経営権、財産権の承継メソッドが一般化したことで、重要な経営戦略と認識されるようになり、その件数は右肩上がりに成長を続けています。このM&Aにおける企業の“売り手”と“買い手”を取り持つのが、いわゆるM&A仲介会社。そして、M&A仲介会社への転職希望者のマッチングを進めるのが、当社が提供する「Go M&A」というサービスです。
コロナ禍による転落、自らの経験をもとに活路を見出す
私は2011年に大学を卒業後、当時人気が高かった人材コンサルタント会社に入社したのですが、優秀な先輩に恵まれながらも若気の至りにより、恥ずかしながら3ヶ月で退職しました。夏場を実家近くの海の家でのアルバイトで過ごし、その後地元の注文住宅の会社に入社。そこでの営業成績がヘッドハンターの目に留まり、相談する中で紹介されたのが日本M&Aセンターでした。2014年4月に入社し、様々な経験をする中で2019年よりRight Brothersの事業をスタートさせました。
最初に手がけたのは飲食業。資金的に先行投資がかさむ事業には挑戦できず、日銭を稼ぎたかったことが理由です。2019年2月に銀座のコリドー街にバーをオープンし、同年10月には銀座8丁目に2店舗目を出店するなど順風満帆に見えたのですが、2020年の新型コロナウイルスの蔓延により、事業停止に追い込まれ事業譲渡を決断しました。その後、仲間と3人でHPや動画の制作代行などで食いつないでいましたがそれも難航し、最終的にはM&Aの業界に戻ろうと思い、スカウト転職媒体に登録。するとものすごい数のスカウトが来るけれど、的確にM&A業界について説明でき、転職のプロフェッショナルと思えるエージェントには一人も出会うことができませんでした。そこで、自分ならばもっといい提案ができるはずと思い、M&A業界に特化した転職エージェントを始めることにしました。
人材紹介業におけるデファクトスタンダードを変えるべく我々が提供しているのが、先ほど触れた「Go M&A」。人材紹介業は、一般的に求職者の内定を取り付ければそれで終わりでしょう。ですが当社では、その人材が成功する上で最適と思える企業の、そしてどの上司の下で働けるかを含めてオファーすることができるシステムを構築しています。前職の日本M&Aセンターにいた頃からの業界のネットワークも活かし、企業や上司の情報のほか、転職希望者に独自の選考フローを提供できる強みがあります。また、私自身の過去の経験に基づいたノウハウを内定者に共有。これにより、企業・転職希望者そして当社の「三方良し」の関係を構築することに成功しています。
将来の夢はより快適に働ける、ワーカーにフレンドリーな環境づくり
2021年冬、新たなスタートの拠点に選んだのは東京・日本橋小舟町にあった雑居ビルの4 階でした。なにせお金がなかったので、法人なのに敷金礼金ゼロの物件を探したところ、11ヶ月後に取り壊すという物件が見つかり、必ず出ていくという条件でお借りしました。スペースは30坪弱ありましたが、天井は低いし、夜になればネズミが走るし、トイレは男女一緒など、快適とは言えなかったことは事実です。その後、2022年8月に日本橋久松町で、初めてオフィスらしいオフィスに入れたのはうれしかったですね。さらに2023年には、現在の本社がある日本橋小伝馬町に移転しました。私個人としては、1年以上同じオフィスにいるのは、企業として成長していないという感覚があったのが理由でしょうか。日本橋近辺に拘っているのは、東京駅周辺にM&A業界の企業が集まっているだけでなく、自宅に近いからというのが本音です(笑)。
そのほか、今年4月には日本橋二丁目にオフライン型マッチングプラットホームとして「RB BASE」をオープンしました。ここではM&A仲介企業と転職希望者のマッチングのための「M&A交流会」などを催しており、その場で採用が決まるケースも珍しくありません。また、サテライトオフィスのような運用もしており、営業活動を行う転職エージェントのメンバーの滞在が多いです。一般開放をしているのでM&A仲介会社で働いている現役のプレーヤーのほか、M&A業界に入りたい方々が、弊社のメンバーへ気軽に相談できるスペースになっていますね。内定を得た方がお礼のお土産を持ってお越しくださるなど、継続的なコミュニケーションの場でもあります。
どんな会社で、誰と、どのような環境で交わり、働くかは人生の成功に近づくために重要な要素です。その意味での環境づくりとして、将来的には、そこで働くワーカーが無料で使える保育施設やフィットネス、レストランなどが併設されたオフィスビルを、ディベロッパーなどと共同で開発して、より多くのワーカーが快適に働ける環境を提供することが、今後の夢ですね。
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