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ウェルスナビ株式会社 | 成長ベンチャーに訊く

エンジニアから金融の専門家まで、多様性を尊重しつつ一体感を醸成。
テクノロジーの重要性がさらに増す中、渋谷での成長を今後も選ぶと思います。

 

ウェルスナビ株式会社 代表取締役CEO 柴山 和久氏

ウェルスナビ株式会社
代表取締役CEO
柴山 和久

日米の金融資産ギャップに驚愕 働く世代向け資産運用サービスを創業

ウェルスナビ株式会社

私たちは、「働く世代に豊かさを」というビジョンのもと、30~50代の働く世代向けにロボアドバイザーによる全自動の資金運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供しています。2016年7月にサービスを開始し、2018年8月で申込件数13万口座、預かり資産1000億円を超えました。

創業のきっかけは、前職のマッキンゼーでニューヨークのウォール街で働いていた時、アメリカ人の妻の両親の金融資産に衝撃を受けたことです。当時、機関投資家向けに10兆円規模の資産運用をサポートしていたのですが、義父母に「私たちの資産も見てほしい」と頼まれて見てみると、一般的なサラリーマン夫婦だったにもかかわらず数億円の資産があったのです。聞けば、若い頃から余裕資金をすべて積み立て、世界の株式や債券に分散投資してきたとのこと。アメリカは、国や企業が個人の老後の面倒を見てくれる社会ではないので、個人が老後に備えて資産運用するのが一般的です。一方、日本にいる私の両親の老後資金は預金と保険が中心。 30年間資産運用してきたアメリカの義父母とは、10倍以上の差がありました。

そうはいっても、日本でも、私の親世代は同じ会社に勤め上げれば退職金がもらえ、国からの年金支給もあり、老後の心配はそれほど必要ないかもしれません。けれども若い世代は違います。そもそも終身雇用が崩れつつあるうえに、少子高齢化のため年金に頼ることも難しくなっています。これまで資産運用と言えば、退職金等の大きな金額を元手に始めるのが一般的でしたが、働く世代こそ老後に備えた資産運用が必要なのではないか。そう考えて2015年4月、ウェルスナビを創業しました。ウォール街で用いていたのと同じアプローチで、金融工学的に最適化された資産運用を自動化すれば、一般の人でも世界水準の資産運用ができると思い立ったことも、起業を後押ししました。ただ、創業当初は周囲にこの話をしても、「日本人は投資を好まないし、若い人はなおさら。だからうまくいくわけがない」と否定的な意見がほとんどでしたね。

間借りの机一つからスタート 3ヶ月後に82坪のオフィスを拠点に

ウェルスナビ株式会社

最初は、知り合いの起業家の方が経営する会社のオフィスを間借りして、一人で始めました。自社のオフィスを借りるにも、新たな金融サービスを構築するエンジニアを雇うにも、お金がかかります。資金調達のため、スタートアップのイベントに参加したり、ベンチャーキャピタルの方々に事業計画を説明したり、慌ただしく動き回っていました。

3ヶ月後、紀尾井町に初めての拠点を構えました。82坪と、当時の私にとっては広大なオフィスです。テクノロジーを駆使して金融を変えていこうとすれば、モノづくりに携わるエンジニアだけでなく、経理、法務、コンプライアンスなど幅広い分野の専門家が集まるチームが必要です。そのため、必然的にある程度の広さになりました。また、事業パートナーを見つけたり、金融ライセンスを取得したりするうえで、自分たちが金融機関として成長していくイメージを与えることができ、信頼を得られるオフィスの立地や規模、設備は不可欠だと考えました。「これから金融機関を作ります」と言いながら、オフィスがどこかの間借りやアパートの一室では、相手にしてもらえませんから。

紀尾井町のオフィスは、それから2年ほどで手狭になりました。執務スペースを確保するためとはいえ、会議室をなくしたのは不便でしたし、経営陣は自席を持たず、パイプ椅子を持ち運んで空いているスペースで仕事をしている状態でした。床に座って仕事している社員もいたほどです(笑)。

スタートアップ集積地、渋谷へのこだわり 多様性と一体感を両立できる環境づくり

ウェルスナビ株式会社

2017年6月、現在オフィスを構える渋谷に移転しました。ここは広さが275坪あります。渋谷を選んだのは、この地がテクノロジースタートアップの集積地だからです。当社は、55人の社員のうち半数をエンジニアとデザイナーが占めることからも明らかなように、金融スタートアップである前に、テクノロジースタートアップです。アメリカのシリコンバレーのように、ベンチャーキャピタルや起業家、エンジニアなどスタートアップの機能を担う人たちが、一つのコミュニティに集まることは極めて重要だと考えています。今後、 AIの活用が進んでいく中、当社でもデータサイエンティストやデータアナリストのチームが立ち上がりつつあります。さらにテクノロジーの重要性が増していくことを考えると、私たちはこれからも渋谷の地で成長し続けることを選ぶと思います。

オフィスづくりに関しては、エンジニアから金融の専門家までバックグラウンドの異なる人たちが集まるオフィスだからこそ、多様性を尊重しつつ、一つのチームとして働ける環境を大切にしています。最もこだわったのが、ワンフロアでオープンな執務スペースです。個人情報を取り扱う部署は独立した区画になっていますが、それ以外は、役員も含めてお互いの顔が見える、風通しの良い環境を意識しました。また、フロアのおよそ半分を完全なオープンスペースにして、その時の気分に合わせて働き方を選べるようにしています。一人で集中したい時はここで仕事をしてもいいし、もちろん気分転換したい時や、ランチ、休憩に使ってもいい。私たちはここを「リフレッシュルーム」と呼んでいます。

もう一つ意識したのは、効率的に仕事ができる環境です。テクノロジー企業はどこもそうだと思いますが、社内コミュニケーションはメールではなくSlack(スラック)を使い、ワードやエクセルの代わりにGoogleドキュメントを使っています。単純作業にかける時間を省き、クリエイティブな活動にエネルギーを集中させるためです。また、忙しい時にわざわざ外に出て食事をしなくて済むように、社内で飲食できる環境も整えています。社員が本来の仕事に集中して、早く帰宅できるようにする。これには特に気を配っていますね。

いずれはWealthNaviを日本の新しい金融インフラに育てていきたいと考えています。そのためにはまず、現在ご利用いただいている10万人のお客様をしっかりとサポートしていくこと。また、より多くの人が安心して気軽にご利用いただけるサービスにしていかなくてはなりません。私たちの次の目標は、2020年までに預かり資産を1兆円に増やすことです。1兆円といっても、日本の個人金融資産1800兆円のうちのたった0.05%です。これでは社会的なインパクトを与えることはできません。むしろ、その目標が金融インフラを創っていくうえでのスタートラインと考え、まずは預かり資産1兆円にまで事業成長させていくことが大きな課題だと考えています。

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CBREでは事業用不動産のプロフェッショナルチームが、お客様の経営課題や不動産にかかわるさまざまな課題解決をサポートします。

上記内容は BZ空間誌 2018年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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