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賃貸オフィス・事務所の記事

株式会社イマジンプラス | 成長ベンチャーに訊く

IT人材の育成・派遣事業から、時代の波に乗り急成長。
今、器を刷新して、新しい働き方を手に入れました。

 

株式会社イマジンプラス 代表取締役社長 笹川 祐子氏

株式会社イマジンプラス
代表取締役社長
笹川 祐子

ニーズを先取りしたパソコン説明員の育成が大ヒット

株式会社イマジンプラス

当社は、事務員、コールセンタースタッフ、家電製品など新製品の販売員の人材派遣を中心に、幅広い人材サービスを展開する総合人材派遣会社です。創業1997年、今年で22年目を迎えますが、元々はパソコン・インターネットに特化した人材育成・人材派遣からスタートしました。当時はインターネットの黎明期で、パソコンの展示会が盛んに行われていたのですが、肝心の商品やインターネットについて説明できる人材が不在といった状況でした。OAデモンストレーターを養成すればメーカーのニーズがあるに違いないと思い商機を得ました。

当初は社内の一新規事業の位置づけでしたので、オフィスの片隅が仕事場でした。そんななか理系の女子学生を集めてITの知識とビジネスマナーを教え込み、メーカーに売り込んだところ、待ってましたとばかりに依頼が舞い込み、全国展開するのに時間はかかりませんでした。まずは地元の札幌で支社を開き、すぐ大阪、福岡にも広げました。というのも、大手メーカーからの依頼は、パソコンの販売員や、量販店をルートセールスでまわるラウンダーなど、全国拠点一括での仕事が多かったからです。

東京のオフィスは、社員が5人ぐらいに増えると手狭になり、新宿の青梅街道沿いの小さなビルに移転しました。当時のエピソードですが、MCの研修で発声練習をしていると、「怪しいことをやっているんじゃないか」と近隣の会社から苦情が来て、発声練習だけ近くの公園を利用したことがありました。その後、急成長を見越して別のビルのワンフロアに移転し、社員数が60人に増えた段階で、上場も視野に入れつつ新宿西口の京王百貨店のすぐ向かい側のビルに約160坪のオフィスを構えました。2004年のことです。しかし、リーマンショックが起きると売り上げが激減。2010年4月、家賃削減のため現在のラウンドクロス新宿(甲州街道沿い)に移転しました。同じ広さで天井が高く、新しいビルですが家賃が3分の2になりました。そして今年4月、同居していた子会社のイマジンネクストが独立したオフィスを構えるため高田馬場に移転し、イマジンプラスも現オフィスで新たなワークプレイスを構築しました。

新しい働き方を模索する中、フリーアドレスを導入

株式会社イマジンプラス

新ワークプレイスの構築は、一昨年から会社全体で推進している働き方改革「イマジンプラスリノベーション」の考え方に基づき、社内公募で手を挙げた3名のメンバーが中心となって進めました。大きく見直したのは、派遣スタッフさんの研修ルームです。扱う商材が、プリンターなどの大型商品からデジタルカメラや美顔器、シェーバーなど小型商品に移ってきたため、広い部屋が必要なくなったのです。8つあった登録面談ブースも、ウェブ面談の増加に伴い減らしました。

新たにフリーアドレスも採用しました。従来は窓際にマネジャー席があり、部門ごとにスタッフ席が並ぶ固定レイアウトでした。いくつかの会社のオフィスを見学するうち、自由に席が選べて、他部署の人とも交流できるフリーアドレスが、自分たちが目指す働き方にマッチするのではないかと考えたのです。どんなオフィス面積であっても、フリーアドレスならスペースを有効活用した開放的な空間がつくれます。営業部門の社員には1人1台ノートパソコンを支給し、場所を選ばず仕事ができる環境を整えました。将来的にはテレワークも視野に入れています。社長室も思い切ってなくしました。どこでも仕事ができる時代に、何もわざわざ、家賃の高い新宿の一等地に社長室を構える必要もないだろうと思いましたし、書類はPDFにし、断捨離できました。

社員には、固定席がなくなることへの動揺が少なからずあったようです。オフィスレイアウトを社内コンペで選ぶ際も、これまでのレイアウトと似ているものを選ぶ社員が多くみられました。でも、「それでは意味がない」とプロジェクトメンバーが説得し、各自の意識を変えていきました。フリーアドレスになると、個人の荷物を置けるのは小さなロッカー1つになりますから、荷物の削減とペーパーレス化には社員も苦労していました。

新たなワークプレイスとなって数ヶ月が経ち、フリーアドレスにもだいぶ慣れてきたようです。当初は部署ごとに同じ顔触れで固まるかと思っていましたが、意外に色々な部署の人たちが混ざり合って使っています。今まであったものがなくなると奪われたような喪失感があるのかもしれませんが、形を変えてみることで、社員だけでなく私自身も働き方を変えるきっかけになりました。

働き方の多様化に雇用側が追いついていない現実

株式会社イマジンプラス

これから人口減が進み、働き手が減っていくと、企業において人の確保がますます難しくなっていきます。人材業界に身を置いていますと、どこに行っても「人がいない」という声を聞きますが、いま企業にとって「人がいない」というのは、極端かもしれませんが「若くてフルタイムで働ける人」を指していることが多いように思います。一方、人材派遣会社に登録に来られる方は、シニア層や子育て中の主婦、外国人の方もいて、非常に多様化しています。しかも、以前に比べてフルタイムで働きたいという人は減っており、時短で働きたいという人が多くなりました。介護しながら、あるいは副業で働きたい人もいます。雇用側と働き手の側のミスマッチをどう解決していくのかが課題と言えるでしょう。

例えば、私どもの案件で「深夜のコールセンタースタッフ」の募集がヒットしたのですが、実際に原稿を掲載するまでは、深夜に働きたいという方がこれほど多いとは思っていませんでした。そういう人たちが働く場所には、仮眠室があると喜ばれそうですよね。あるいは当社であれば派遣スタッフさんが気軽に立ち寄れる相談室をつくるとか、女性が多い会社なら、子どもを一緒に連れて来られる環境を整えるとか。今後は受け入れる企業側も、多様な働き方に合わせた働く場所を提供していく必要があると思います。その意味で、今後オフィスの姿も大きく変化していくのではないでしょうか。

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上記内容は BZ空間誌 2018年秋季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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