室温20℃で“働きやすく暖かい” ビジネススタイルに!
(財)省エネルギーセンターの調査によると、暖房を23℃以上に設定している企業(業務ビル)が約50%もあり、暖房温度の適正化は、省エネの余地が大きい取り組みです。冬季の暖房時、オフィスの室温を23℃から20℃にすることで、主な暖房設備の消費エネルギーは約2割削減することができます。
1.効率的に体感温度を保つちょっとした工夫
- 重ね着
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カーディガンを着ると、体感温度が2.2℃上がる。薄手で暖かく動
きやすいカーディガンは、ウォームビズの基本アイテム。 - 襟元
- 首まわりの体感温度を高めるための自然なアイテム=ネクタイ。ウールタイなど素材選びで暖かさとオシャレにひと工夫が可能。
- 手首
- 長袖のカーディガンはシャツ手首の開口部分を閉める効果もある。
- 足元・靴
- 靴下は、体感温度が0.6℃上がる重要なアイテム。発熱素材の靴下も出ている。ブーツタイプの靴はさらに足元の暖かさが増す。
- 冷えと戦ってきた女性の知恵から学ぶ
- ひざ掛けは、気軽に取り入れられるトライしやすい保温アイテム。スポーツ観戦などで利用されている“スポーツひざ掛け” など、男性が使いやすいひざ掛けもある。毛足の長い座布団は、腰まわりからくる冷えの予防に効果的。
- デスクでできる血行促進運動
- 足や首のストレッチなど、デスクでできる血行促進体操は新陳代謝を高め、冷えを防ぐ。
- 暖かい飲み物やランチで心と体を温める
- 暖かいドリンクやランチで心も体もホットに。発酵食品である紅茶は、体内で熱を作る効果があり、根菜や、香味野菜には、新陳代謝を高めて体を温める働きがある。
2.部屋の温度を調節するちょっとした工夫
- 執務室に温度計を!
- 温度計があると常に室温管理ができる。場所によって温度差が生じるので、数箇所に設置することを推奨。
- ブラインドを使いこなす
- 日中はブラインドを開けて太陽の熱を取り入れ、夜間は閉めて保温効果を高め、1日中快適な室温づくりに役立てよう。
- ドア口の風はパーテーションで防ぐ
- 執務室の開口部から逃げる熱も、パーテーションの配置で防ぐことができる。
- 会議室では机の配置も重要
- 暖風口の近くは、暖かく感じる場合も、逆に風で寒く感じることもあるので、暖風口の向きを意識した机の配置をすることで、みんなが快適に感じる“室温20℃”が実現できる。
- 暖房をつける時間を考えてみよう
- 会議室などは、使用する直前に暖房をONにし、退室する10分前などにOFFにすれば、無駄なく効果的に使用できる。
- 暖かい空気を循環させる
- 部屋の上部にたまる暖かい空気は、扇風機を短時間つけて循環させよう。
- 体感温度は湿度でも変わる?!
- 湿度を15%上げれば室温を1℃下げても体感温度は変わらないといわれている。乾燥しがちな冬には植物や加湿器を置くなどして保湿しよう。
出典
「WARM BIZ ちょっとした工夫で実現できる“室温20℃” の知恵」(環境省)
※記載されている節電効果は、様々な仮定をおいた上での試算であり、削減効果を保証するものではありません。
また、機器の性能によって削減効果も変わる場合があります。