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賃貸オフィス・事務所の記事

事例2 ヤマハ発動機株式会社

国内外の情報収集・発信拠点となる東京事務所を、
日本のビジネスセンターの中心"丸の内"へと移転

ヤマハ発動機株式会社
広報部東京広報
主管 安藤 輝行

東京事務所 MC技術担当 主査 中村 公昭氏

東京事務所
MC技術担当 主査
中村 公昭

東京事務所 総務担当 主務 山口 嘉代子氏

東京事務所
総務担当 主務
山口 嘉代子

首都圏の拠点統廃合後に発生した問題

 

移転を検討し始めた2003年当時、当社の東京事務所及び東京広報は三田の某ビルに拠点を構えていたのですが、二つの大きな課題を抱えていました。その一つが立地に起因した来訪者の減少とコミュニケーションの低下です。

もともと、国内外の官公庁や関係団体との渉外活動や情報収集を行う東京事務所、そしてメディア・IR対応などに携わる東京広報は、25年近く銀座に拠点を置き業務を行ってきました。これが01年、経営再構築の一環として首都圏拠点の見直しが行われた折に、三田に統合移転することとなったのです。その目的は、販売子会社を含め分散していた各種ヤマハ発動機の拠点を集約し、連携業務の強化・効率化、そして東京出張者のためのテレワーク機能の向上といったものでした。

物理的に1ヵ所の拠点に機能が集約したわけですから、管理部門の効率化が図られたのはもちろんです。ただ、時を経るごとに、社内に設置したテレワークスポットは使われない、1階ショールームの平均来客数が少なく活用頻度が低いということも分かってきました。また、東京事務所と東京広報については、業界他社やメディア関係者だけでなく本社からの来訪が減少し、本来の機能がうまく果たせなくなってしまっていたのです。

早急な対応が必要とされたビル賃貸借契約の終結

もう一つの問題が、ビル賃貸借契約の終結。01年7月に入居し、03年7月に更新したした直後、ビルオーナーの方針に より、5年後の08年3月をもって建て替えのために契約を終結する旨の事前予告があったことです。

これが大きな引き金になり、03年12月には本格的に移転を考え始めました。まず社内外の声を集めた結果、当該ビルは最寄り駅から遠く、関係団体から離れているなど立地が不便。静岡に本拠を置く当社にとって、本社―東京の社内コミュニケーションの面からも利便性が劣り、地名のブランディング効果を含め、ロケーションに問題があると分析。それに基づいて、東京の中心地にヤマハ発動機の顔となる拠点が必要という結論を導き出し、「ロケーションの知名度を活かしたヤマハブランドのイメージアップ」「社内外のステークホルダーがいつでも容易に訪問できる環境の提供」を目指した、本格的な移転先探しが始まったのです。

20ヵ所の候補ビルを一件一件、詳細に検討

具体的に移転プロジェクトを進めるに当たっては、通常業務を持ちながら兼任で広報の安藤、東京事務所の技術担当の中村、そして女性スタッフの山口の3名で移転PT(プロジェクト・チーム)を結成。前回の教訓を生かし、他部門に任せっきりにせず、自らの手でこの業務を推進することにしました

候補ビルの選定で重視したのは、効率や合理性、コストだけでなく、グローバル企業として、国内外での渉外及び情報を受発信するための「ヤマハ発動機の顔」として相応しいかどうかです。そのため、まず候補地を東京のビジネスの中核である新橋から大手町までに限定。さらにビルグレードにも留意しました。自ずとオフィスコストの坪単価は上がってしまうのですが、これは経営トップが必要性を感じたからこそ、実現できたことだといえます

ただ、PTとしては、当然ながら以前と比較してのキャッシュアウト減を移転の必須条件に掲げており、建物のクオリティや使用面積とコストとのバランス、交通アクセス、そして入居タイミングを徹底して詰めていきました。また、空き物件は"生モノ"ですから、早く手を打たないとなくなる可能性がある。しかも、05年7月の次回更新までに移転を終了させなければならない。極めてスピードが重視されたプロジェクトだったといえるでしょう

まずは80ヵ所の候補ビルを書類選考で20ヵ所に絞り込み、PTの3名で一件ずつ視察。物件によっては上司や東京事務所の社員も一緒に視察を実施しました。特にオフィスにいることが多い女性の視点を取り入れ、共有部分、例えば、パントリーやトイレなどの細部にまで気をつけて検討し、最後に残った2物件のうち、ロケーションやグレード面で最適と思われる丸の内のマイプラザに決定しました。04年10月にトップにプレゼンし、12月8日に視察、10日には決定というスピード決着が可能だったのは、多くの関係各位の協力と、これまでのステップが評価されてのことだと思っています。

ヤマハ発動機の理念「感動創造企業」に基づいて

オフィスづくりのポイントとしては「感動創造企業」をスローガンに掲げる当社らしさを前面に、しかも丸の内という立地ブランドや、ビルグレードに見劣りしないよう、色・デザイン・仕上がりには徹底的にこだわっています。例えば事務機器メーカー3社により内装、デザイン、什器家具のコンペを行い、その中から当社に最適と思われるメーカーを選定。このこだわりは、天井まで届く特注のドア、明るくオープンに見せるガラスのパーティション、カラフルな机・椅子・備品などにも現れています

その甲斐あって、三田にいた時には遠のいていた、本社役員・社員はもちろん、業界関係者の方々の来訪も増え、コミュニケーションの向上を図ることができました。また、新事務所に対するお褒めの言葉を頂戴するようになり、当社のブランドイメージアップにも一役かっています

今後は、事務所の機能をさらに高度化・精鋭化し、この拠点が有する意義を深化させていきたいと思っています。

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上記内容は オフィスジャパン誌 2006年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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