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賃貸オフィス・事務所の記事

高松 - 賃貸不動産市場 2017年3月期

築年数を経たビルの空室消化が、市場の動向を示唆するポイントに。

高松・松山の最新オフィス市場

当社調査によると、2017年3月期における高松市の空室率は9.6%となり、対前期(2016年12月期)比0.2ポイントの低下となった。

今期は、前期に引き続きBCP関連の移転や、自社ビルから賃貸ビルへの移転が散見された。また学習塾や、設備・システム関連、アパレル関連などの新規開設の動きや、ビルオーナーの自社利用といった動きもあり、引き続き空室率を低下させる結果となっている。

グレードが高めの築浅物件の空室消化が進む一方、築30年前後の空室消化は一進一退であり、このクラスの動向がマーケットの方向性を決める要となっている。そのようななか、オーナーチェンジが5棟以上見られ、市場にどのような影響を与えるのか注目されるところである。

松山市のオフィス市場は、引き続き空室消化の傾向にあるものの、今年に入りやや安定した状況になったといえる。しかし、築浅・ハイグレードビルの中大型面積の確保は相変わらず難しく、移転や新規開設など需要の活発化と、その受け皿となる新規開発を望む状況であることに変わりはない。

関西支社 名越 正幸

相場表

種別 賃料(共益費込み) 需給の動向 空室率
推移
高松中心部大規模ビル 9,500~12,500 円/坪
引き続き新規供給予定はなく、築浅・ハイグレードビルの空室は消化傾向。まとまった空室の確保は難しいが、賃料水準は横ばい。
やや低下
高松中心部中小規模ビル 7,000~9,000 円/坪
築浅・ハイグレードかつ割安感のある物件は空室消化。一方で空室が長期化する物件も多く、引き続き検討しやすい市場。
横ばい
松山中心部ビル 8,500~12,500 円/坪
築浅・ハイグレードビルにおける空室消化速度は鈍化。まとまった面積の確保は依然として難しいが、賃料水準は継続して横ばい。
横ばい
空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

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上記内容は BZ空間誌 2017年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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