金沢駅前への需要は依然根強い。新幹線効果で店舗・サービス系の需要増。
新幹線開業の影響
2015年3月期の金沢の空室率は13.0%となり、前期(2014年12月期)から0.8ポイントのマイナスとなった。金沢駅周辺において、金融機関の移転による大型空室の顕在化と、その移転先が新築された自社ビルであったために移転先での空室消化がなされないといった事例が見られたものの、全体的なオフィス市況としては空室は減少傾向にあり、空室率は2期連続で低下した。
需要動向としては、北陸新幹線開業の効果もあり、飲食・物販店舗の新設のみならず、サービス系の企業を筆頭とした小規模オフィスの北陸新規開設の増加が顕著である。また、市中心部では南町界隈の一部のハイグレードビルや、片町・香林坊の1階路面物件及び商業物件への引き合いが徐々に増加していることから、駅前への一極集中の傾向がやや緩和されたようにも感じられる。
しかし実際は、依然として駅前志向は強く、テナント側の要望する面積や設備と合致しないために、需要が潜在化、空室が長期化するケースも少なからず見受けられる。新幹線効果に牽引される需要をどのように取り込んでいくかが、今後の課題であると思われる。
金沢営業所 島幹雄
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相場表
| 種別 | 賃料(共益費込) | 需給の動向 | 空室率 推移 |
|---|---|---|---|
| 金沢市(中心部) | 7,500~9,500 円/坪 | 面積確保や設備対応が可能な一部の物件については需要増の気配があるが、エリアとしての大きな変化は見られない。 | |
| 金沢駅周辺 | 9,000~12,000 円/坪 | 中小規模面積の物件が多くを占めるものの、新規開設が増加しており、これらの物件でも賃料単価が上昇傾向にある。 | ![]() |
| 富山 | 7,500~11,000 円/坪 | 富山駅周辺のビルについては、移転・新設ともに散見される。月極駐車場が逼迫しており、移転のネックになるケースも。 | - |
| 福井 | 7,000~8,500 円/坪 | 供給は依然として見られない。新幹線開業により金沢駅周辺が注目されている分、福井への需要は弱まっている。 | - |
| 倉庫・配送センター 市内 |
2,000~3,000 円/坪 | 70~300坪前後の自用倉庫と500~1,000坪前後の物流倉庫需要が増加しているが、対応できる物件が乏しく、供給不足が続いている。 | - |
| 倉庫・配送センター 市外 |
2,000~2,500 円/坪 | 500~2,000坪クラスの需要が散見されるも、対応できる物件が非常に乏しく、依然として供給不足。 | - |
| 空室率推移凡例: | 上昇 | やや上昇 | 横ばい | やや低下 | 低下 |
※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。
文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。
