空室率は1 年ぶりの1%台に上昇も、2023 年竣工物件に早くも引き合いが。
新築2棟は7~8割程で稼働
CBREの調査によると、札幌の2022年9月期の空室率は対前期(同年6月期)比0.4ポイント上昇の1.0%で、2021年9月期以来の1%台となった。2022年8月に「J1札幌北口ビル」が竣工、「ヒ ューリックスクエア札幌」のⅠ期工事が完了し募集を開始したことに加え、既存ビルの大型テナントが減床したことにより、一時的に2,000坪程の供給があったことが影響した。新築2棟は7~8割程で稼働を開始し、現在も引き合いが続いている。
これまで活発だった建て替えに伴う移転や立地改善、環境改善を目的とした既存テナントの動きは鈍化してきている印象だが、コールセンターの分室開設や札幌初進出企業を含む新規出店ニーズは依然として活発で、2023年春までは新規供給の予定がないため、賃料水準は横ばい、もしくはわずかに上昇の状態が継続していくことが予想される。
2023年の新規供給は、上期に「D-LIFEPLACE 札幌」、下期に「(仮称)桂和大通西3ビル」の2棟が予定されている。いずれも地下歩行空間直結の好立地で、早くも引き合いがきており、今後の動向が気になるところである。
札幌支店 成澤 結
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