2期連続で空室率は上昇するも、幅広い業種で前向き需要拡大。
業績好調企業の短期開設集中
当社調査による2021年3月期の金沢における空室率は、5.6%と前期(2020年12月期)より0.5ポイント上昇した。空室率の上昇は2期連続となる。
新規開設のタイミングを見計らっていたと想定される企業の動きや、同エリア内における拡張移転が、特に業種について限定されることなく見られた。これらの需要により一定数の空室は消化されたものの、短期契約(マンションモデルルーム)の事例を含む、まとまった面積での解約による床の供給がこれらを上回り、空室率が上昇する結果となった。また、金沢駅周辺では、クリニック(美容外科・美容皮膚科・AGA関連)の需要が強くなっており、業績が好調なことを受けて、短い期間で開設を希望される点も、昨今の依頼の特徴と言える。
空室率上昇も賃料は横ばい
想定成約賃料は、前期同価格となる、10,970円/坪にて推移した。空室率は上昇傾向にあるものの、賃料相場低下の動きはなく、オーナー側が、入居交渉時におけ る値下げについて、慎重に判断している状況が反映されたものと推測される。
金沢営業所 柳瀬 茂樹
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