老朽化による移転需要高まる。
選定基準となる重要なファクターとは。
空室率は3期連続低下
シービーアールイー(株)の調査によると、2023年6月期の金沢における空室率は13.9%と前期(同年3月期)より0.1ポイント低下し、3期連続の低下となった。
「JR金沢駅西第四NKビル」を筆頭に、昨年竣工した新築ビルの空室は一定数消化されている。長期間入居している物件が老朽化してきたことにより、新築ビルへの関心が高まり、移転に踏み切る事例が見られた。一方で、その移転元となるビルの空室が顕在化し、全体として、空室率はほぼ横ばいという結果となった。また、物件の選定基準として、築年数以外に、駐車場の需要が底堅く、希望台数を確保できることがビル選定においての重要なファクターとなっている。
今後の需給バランスに注目
想定成約賃料は、前期比0.2%低下し10,770円/坪と緩やかな下降傾向。新規供給による空室増加から価格調整が行われ、成約する事例が散見された。今後も金沢駅西側でオフィス建設が決定しており、オーナーは需給を見て、市場に順応することが求められる。
金沢営業所 井澤 啓貴
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