新規開設や増床と縮小・撤退が混在。賃料の提示額は空室状況次第。
大型供給で空室率はやや上昇
当社調査による2022年3月期の金沢における空室率は、前期(2021年12月期)より0.2ポイント上昇し7.7%となった。空室率上昇の主な要因としては、貸室総面積1,200坪強のオフィスビルの新規供給があったことが挙げられ、これによる空室率への影響は大きい。一方で、立地改善のための郊外からの移転やコールセンター・レンタルオフィスの増設等、様々な形で空室の消化も一定数のビルにおいて見られ、全体では左記の空室率の上昇にとどまった。
賃料水準はほぼ横ばい
想定成約賃料については、前期より微減し10,930円/坪とな った。賃料相場について大きな変動はなく、個別で値引きに応じるところや、賃料水準を堅持するところなどオーナーの対応は空室の状況により分かれる。
現在は、リモートワークの定着による面積縮小または拠点撤退がある一方で、新規開設や館内増床等の動きもあり、ニーズが混在している。この傾向は、もうしばらく続きそうだ。
金沢営業所 沢田 貴弘
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