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「CSR」の観点から見た、先進的なオフィス構築のポイントとは?

「CSR」とは何か?

昨今、企業の法令違反、不正行為をはじめ、悪化する地球環境や雇用問題などを背景に、ますます企業への「CSR」要求が高まっている。この「CSR(Corporate Social Responsibility)」とは、一般的に「企業の社会的責任」と訳され、

「企業が持続的に発展していくためには、株主のみでなく、顧客、取引先、従業員、地域社会といった、さまざまなステークホルダーと良好な関係性を築きながら、高い倫理観に基づく健全な経営を行い、社会から信頼を得ることが不可欠である」

という考え方に基づいた経営方針を指す。もっと分かりやすく言うならば、企業は利潤を追求するのみならず、法の遵守、リスク管理、環境配慮、誠実な顧客対応、地域への社会貢献活動、従業員の労働環境改善といった取り組みなども責任として果たすべき、ということだ。

このCSRは一見、企業の利益に直結しないイメージがあり、二の次としている企業も多いようだが、コスト削減効果や生産性向上、ブランドイメージの 向上による市場優位性の強化など、実は単なる責任以外に多くの利益効果をもたらしてくれる。では、企業がCSR経営に取り組む上で、日常のオフィス環境に おいて実現できることとは何であろうか。大きく分けて以下の2点が挙げられるだろう。

  • 地球環境への配慮
  • 従業員への配慮

環境に配慮したオフィスを創造し、従業員が生き生きと働けるような就労環境を整えることは、まさに企業の至上命題。本稿では、その取り組みにおけるヒントを紹介していこう。

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オフィスにおけるCSR その1:地球環境への配慮

組織変更やオフィス移転などを契機に、環境に配慮したオフィス構築を考える企業は多いであろう。最近の新築ビルでは、個別の照度調整や空調コント ロール、雨水のトイレ利用など、既に省エネ設備が備わった物件も増えてきている。以下では、入居ビルのスペックに関わらず、テナントとして導入を検討でき るポイントを4点挙げてみよう。

1.ペーパーレス化

ペーパーリデュースを推進するために、プリンタ・ファクスなどの出力機器を減らし、スキャナ機能付きの複合機を導入する。また、会議室にプロジェク タを導入し、ペーパーレスの会議を実践。その他、データベースやアプリケーションシステム、グループウェア等を導入することで、社内のさまざまな業務書類 を電子化することができる。

書類の電子化は、紙の排出量低減による環境配慮はもちろん、用紙・印刷コストを削減でき、保存スペースが不要となることで新たなオフィススペースを 生み出すことにもなる。また、情報共有・意思伝達の迅速化、セキュリティリスクにつながりやすい紙からの情報漏えいなども防ぐことが可能だ。

2.什器のリユース

オフィス移転の際は、旧オフィスから利用できるものは極力そのまま利用しよう。キャビネットなどは必要であればクリーニングを施してリユース。再利用することで、廃棄物の削減はもちろん、廃棄コスト・新規購入コストを抑えることができる。

3.エコ商品の積極的使用

オフィス備品においては、各メーカーから出されているエコ商品を積極的に採用しよう。封筒や名刺、コピー用紙などはエコロジーペーパーを使用する。筆記具などの文房具についても再利用商品を使用すれば、削減率は小さいが、従業員の環境意識向上にもつながる。

その他にも、蛍光灯や白熱灯電球を、最近CMなどでも盛んなLED照明(発光ダイオード)に取り換える手法も有効だ。LED照明は白熱灯や蛍光灯に比べて寿命が長く、消費電力が少ないため、長期の視点で考えた時に大きなCO2排出削減、および電力コストの削減につながる。
ま た、移転を計画する場合は、環境に配慮したビルを移転先に選定することで、CSRの達成につなげることができる。例えば、近年の新築ビルでは、雨水の下水 道利用設備、地下水ろ過システムや循環システムなどを装備したビルも少なくなく、そういったビルに入居することで水道使用量の削減につながり、水環境の保 全に貢献することができる。

オフィスにおけるCSR その2:従業員への配慮

日本も最近では、さまざまな雇用形態、年齢、性別、国籍の従業員が働く社会になっている。ダイバーシティマネジメントやワークライフバランスに代表 される、従業員一人ひとりがやりがいを持ってその能力を健康的かつ最大限に発揮できる体制を作るには、何が必要なのか。次の2つのポイントを基本に考えよ う。

1.ユニバーサルデザイン

ダイバーシティマネジメント、つまり多種多様な人材が充分に能力を発揮できる職場環境作りとは、すなわちすべての人にとって使いやすいオフィス環 境。これを実現する方法が、ユニバーサルデザインの導入である。例えば、誰もが使いやすいように、カスタマイズできる調整機能等がついた家具の使用や、通 路幅を広くとることによる等アクセシビリティの改善、バリアフリー化などが挙げられる。

2.ユニバーサルプラン

ユニバーサルプラン

人事異動や組織変更が頻繁に行われる企業では、オフィスのレイアウト変更に必要以上の時間的コストだけでなく、作業負荷・コストがかかってしまう。しか し、机や椅子、什器を全社統一仕様にすれば、レイアウト変更の際に物は極力動かさず、人のみが動けばよいことになり、作業負荷とコストの軽減はもちろん、 迅速なプロジェクト発足やグループ編成など変化に対応しやすいオフィスに生まれ変わるのだ。

3.クリエイティブなオフィス環境

コミュニケーションスペース1
コミュニケーションスペース2

従業員の業務効率を高めるためにも、オフィススペースの在り方は重要だ。例えば、充実したリフレッシュ空間は、ストレス発散はもちろん、仕事合間の 気分転換になり新たなアイデア創出に貢献するだろう。また、従業員同士のコミュニケーションを促す情報共有スペースを設けることで、「知」の相乗効果によ るクリエイティブワークにも期待できる。

こうした「協創的」なオフィスプランニングは、従業員の能力を存分に発揮し、生産効率の向上による労働時間短縮やクオリティの向上につながるだろう。

CSRに配慮したオフィス構築のためのプロセスとは?

企業のオフィスにおけるCSR実現のためのヒントを知っていただいたところで、次に、そうしたオフィス構築のためには、具体的にどんなプロセスが必要かを説明しよう。

1.ワーキンググループを発足

企業内で各部門から代表者を選出し、ワーキンググループ(WG)を発足する。このWGが中心となって、以降のプロセスを進めていく。なお、このWG に外部のファシリティマネジメントの専門家を招くことで、無駄な購買コストを削減しながら、効率的にプロジェクトを進めることができるだろう。

2.現状分析による課題の抽出

WGによりオフィスの不満点や改善点の洗い出しを行う。その際に有効な手法として、全従業員に対してのアンケート調査の実施がある。上層部やWGだ けでなく従業員の意見を求めることで、社内で抱えている現状課題を正確に把握し、現場に即したボトムアップ式の解決策を模索することが可能だ。

3.新オフィスの要件を整理、検討

抽出した現オフィスの課題点をクリアするための改善案を検討し、新オフィス構築のための要件を整理する。改善案検討の切り口として、ユニバーサルデ ザインの導入や環境配慮型のオフィス構築、IT装備を充実させたコミュニケーションスペースの設置、自社のワークスタイルに即したリフレッシュやコミュニ ケーション環境の検討などがあげられる。
また、あたらしいオフィスのイメージを膨らませ、具体化させていくために、時には、CSRに配慮した先進的な企業のオフィスを見学しに行くことも役立つだろう。

4.オフィス構築案の策定

ここまでのプロセスで検討してきた新オフィスの要件をもとに、具体的な新オフィス構築案を策定。現入居ビルで実現不可能な場合などは、移転の必要性も検討しよう。
その上で、移転やレイアウト変更に伴うイニシャルコスト、ランニングコストなどの総額費用を算出。内装業者や家具業者、システム業者などの選定を行う。机や椅子、什器は再利用するのか新規購入すべきかなど細部の検討項目を詰め、現実的な計画に練り上げていく。

包括的なコンサルテーションが成功のカギ!そして企業力強化へ─

そして、オフィス移転時は、このCSRの取り組みを実践し、そのためのスキームを社内に浸透させるための大きなチャンスといえる。これらのプロジェクト成功は、社内のWGだけでは専門知識やスキルの面でなかなか難しいと言える。
特に移転と絡めて検討する場合はなおさらだ。CSRオフィス構築の知識や経験が豊富で、利害関係のない立場での包括的なコンサルテーション及びアドバイスを行ってくれる専門パートナーの存在が欠かせないであろう。

いかがだったであろうか?まだ、「CSRは企業の利益に直結しない」と二の足を踏まれるだろうか。地球環境に配慮することはそのままコスト削減につ ながり、社員が働きやすい環境作りは、そのまま生産性向上につながるなど、企業にとってのメリットは決して少なくないはずだ。そして何より、CSR活動に 積極的な企業姿勢はブランドイメージ向上に大きな効果をもたらし、ブランドイメージの向上は市場優位性において大きな強みとなることは間違いない。

今、社会は確実に企業にCSRを求めているのだ。

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