D2Cビジネスの成長を支援、加速化させる次世代フルフィルメントパークを開設。AI技術と、新賃料モデルで物流課題を突き破る。
EC物流向けフルフィルメント事業を展開する株式会社エクシーク。顧客のD2Cビジネスの成長を支援する次世代ECプラットフォームを立ち上げ、そのコンセプトセンターとして今年1月、「船橋フルフィルメントパーク(FFP)」を稼働させた。AI技術による物流の最適化と省人化を実現し、商業施設との事業提携を見据えた立地選定や、家主・借主双方にメリットのある賃料のサブスクリプションモデル開発など、物流課題を解決する同社の最新の取り組みについて、代表取締役の猪田恵介氏にうかがった。
株式会社エクシーク
代表取締役
猪田 恵介氏

物流コンサルティングから、EC物流に特化した3PL事業を展開。取扱社数は4,200社以上
当社は2009年設立の、今年15期目を迎える物流会社です。最初の7年間は、大手EC事業者向けに、物流センターの設計等のコンサルティング事業を行っていました。ECモールが隆盛となる中、中小のEC事業者も増えていき、大手だけではなく中小の事業者からも商品発送に関するご相談をいただくようになりました。初めは協力会社に対応を依頼していましたが、EC市場の急拡大に伴って引き合いがどんどん増えたため、我々として腰を据えて取り組む必要性を考え、7年ほど前からEC事業に特化した3PL事業をスタートさせました。
現在、事業の柱となっているのはEC事業者向けのフルフィルメント事業であり、商品の受注、検品、保管、発送、お届け、代金回収等の一連のプロセスを一括して提供しています。これまでにお取引いただいているEC事業者は4,200社を超え、これは業界トップクラスの水準だと自負しています。内訳は、モール系事業者が75%、D2C系事業者が25%と、モール系の比率が高いです。モール系とはアマゾンや楽天、ヤフー等のモールに出店する事業者のことで、D2C系とは自社のECサイト等を通じて直接エンドユーザーに販売する事業者のことです。両者は物流に対する考え方にも違いがあり、例えばモール系はコスト重視なのに対し、D2C系は付加価値を重んじ、物流にもこだわりを持って自社の商品をエンドユーザーに届けようとする傾向があります。例えば、梱包資材のサイズやデザインから、同封するチラシや販促物等様々な工夫を凝らしています。我々はそれらのご要望に対し、一つひとつ丁寧に対応することで、D2C系事業者にビジネスのサポートをするとともに、信頼を積み重ね、おかげさまでお取引が増え続けています。今後もD2C系事業者とのビジネスを積極的に拡大していき、 Win-Winの関係を発展させていきたいと考えています。
当社が運営するフルフィルメントセンター(FFC)は、相模原に2ヶ所、海老名に1ヶ所(ともに神奈川県)、川口(埼玉県)に2ヶ所、船橋(千葉県)に1ヶ所の計6ヶ所あり、総利用坪数は2万6,050坪、年間出荷個数は1,250万個以上。月に換算すると100万個以上の物流に対応しています。海外へも約120ヶ国向けに発送業務を行っており、取り扱う商品は、アパレル、コスメ、健康食品、電化製品、家具、生活雑貨、温度管理が必要なワインや日本酒など多岐に渡ります。最近では在宅食事ニーズを反映した冷凍冷蔵食品やリユース品、ハイブランドの高額品の取り扱いも増えてきています。
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