新宿区
西新宿は、延床面積2万坪以上のオフィスビルが17棟、そのうち高さ200mを超すビルが7棟と、日本でも有数の超高層オフィスビル街として知られている。ここ数年は、丸の内、八重洲、六本木など都心部大規模再開発に押され、勢いが少々弱くなったと感じられていたが、近年、いくつかの再開発が具体化しつつあり、新規供給が見込まれる。これら再開発が起爆剤となり、街全体がさらに活性化していくことに期待したい。
新宿区 都市データ | |
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企業数 | 34,297社 [H13→H18 増減率 : -8.0%] |
ワーカー数 | 606,026人 [H13→H18 増減率 : +0.3%] |
大型小売店数 | 69店 |
大型小売売場面積 | 450,805㎡ |
新宿区 主要オフィスビルと代表的な入居企業 | |
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新宿センタービル | 大成建設 / TBCグループ |
新宿野村ビル | 野村不動産 / 損害保険ジャパン |
新宿三井ビルディング | アメリカンファミリー生命保険 / 日立化成工業 |
新宿NSビル | 住友不動産 / KDDIエボルバ |
新宿住友ビル | ドンキホーテ / 大氣社 |
東京オペラシティ | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ / サノフィ・アベンティス |
新宿アイランドタワー | 都市再生機構 / 日本マクドナルドHD |
渋谷区
渋谷駅周辺は、鉄道の延伸と沿線の住宅開発による集客力、加えて、東急・西武の2大グループによる相次ぐ百貨店の開店等により街が形成され発展してきた。そのため、ビジネス拠点としての歴史は浅く、重厚長大の大手企業が本社を置くことは少ない。逆に、「若者の街」「最先端情報発信源」といったイメージの強い渋谷は、都内でも有数の交通利便性と相まって、人材派遣業や不動産業などのサービス業、アパレル企業、IT関連業が多く集積している。
渋谷区 都市データ | |
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企業数 | 32,226社 [H13→H18 増減率 : +4.0%] |
ワーカー数 | 488,038人 [H13→H18 増減率 : +11.2%] |
大型小売店数 | 70店 |
大型小売売場面積 | 426,898㎡ |
渋谷区 主要オフィスビルと代表的な入居企業 | |
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渋谷マークシティ | サイバーエージェント |
渋谷クロスタワー | アマゾン・ドットコム |
セルリアンタワー | グーグル / GMOインターネット |
新宿マインズタワー | 積水ハウス / 国際協力機構(JICA) |
恵比寿ガーデンプレイスタワー | モルガン・スタンレーグループ |
西新宿
JR新宿駅西側に位置し、新宿センタービルや新宿三井ビルなど日本でも有数の超高層オフィスビルが建ち並ぶエリアである。また、超高層ビル街の一角には東京都庁も存在し、ビジネス街としての認知度も高く、名実ともに「東京の西の玄関口」といえる。今後も大規模ビルの供給が予定され、オフィスゾーンは拡張傾向を続けている。
代々木
小規模オフィスビルを中心としたビジネス街であり、業務集積は、予備校や専門学校などが多い。新宿マインズタワーや小田急サザンタワーなど、同エリアに立地する大規模ビルは、西新宿エリアに隣接する新宿駅南口近辺に集中しているため、オフィス市況は、西新宿の動向に大きく影響される。
原宿
原宿は、アパレルを中心に様々な用途の商業施設が集積していることから、商業地としてのイメージが強い。ビジネス街としてのイメージは希薄であるが、これは、純粋なオフィスビルの供給自体が少ないことに起因している。ただし、近年、大型オフィスビルの開発があり、ビジネス街としての認知が徐々に高まっていく可能性もある。
渋谷
JR渋谷駅を中心に、道玄坂側と宮益坂側に放射状に広がるビジネス街。交通利便性の良さなど人材確保が行いやすい立地であることから、人材派遣、不動産などサービス業関連や、IT関連企業が多く見受けられる。道玄坂側は、業務と商業が混在し、飲食・物販ともに多数の店舗が立地している。また、業務集積度合いに対して大規模ビルが少なく、その希少性は高い。
新宿東口
日本有数の乗降客数を誇る新宿駅の東口は、歌舞伎町を筆頭に商業繁華性が非常に高いエリアである。店舗系ニーズにおいては訴求力の高い地域であるが、その範囲は限定的で、伊勢丹や丸井のある地下鉄新宿三丁目駅付近までのエリアにとどまる。一般的な企業による純粋なオフィスニーズは、同エリアには少ない。
新宿御苑
地下鉄新宿三丁目駅から新宿御苑前駅に至るビジネス街。新宿通りに沿ってオフィスビルが建ち並んでいるものの、大規模なビルはなく中小規模のものが大半を占める。新宿通りから離れるにしたがいマンション等が増えていき、ビジネスエリアとしての成長性も低い。
四谷
地下鉄四谷三丁目駅からJR四ツ谷駅に至るこのビジネス街も、新宿御苑エリアと同様に新宿通り沿いに企業が集積し、中小規模のオフィスビルが中心のエリアである。新宿通りから離れるとほとんどが住宅地となり、その中にオフィスビルが点在しているイメージである。JR四ツ谷駅周辺には、大学、専門学校、予備校など教育関連施設が多い。
恵比寿
JR及び東京メトロ日比谷線恵比寿駅を中心に広がるビジネス街。1994年の恵比寿ガーデンプレイス開業を契機に、大規模なオフィスビルが相次いで供給され、業務集積地としてのポテンシャルが格段に向上した。地域特性上、外資系企業やソフトウェア開発などの企業に人気の高いエリアである。