港区は、JR新橋駅から品川駅に至るエリアと、東京メトロ銀座線の新橋駅から赤坂見附駅に至るエリアを中心に、日本有数のビジネス街を形成している。
また、地下鉄の神谷町駅や六本木駅から麻布にかけては、外資系企業のオフィスとともに高級住宅地が広がり、青山、六本木は商業集積地としての一面も有している。
青山は、銀座と並ぶブランドショップが林立するエリアであり、六本木は、六本木ヒルズや東京ミッドタウンに高感度な店舗が出店している。東京湾岸部の新たな業務集積地・臨海副都心も、フジテレビのある台場が港区内であり、現在、テレビの在京キー局は、全て港区に本社を置いている。
港区 都市データ | |
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企業数 | 44,916社 [H13→H18 増減率 : +8.8%] |
ワーカー数 | 901,544人 [H13→H18 増減率 : +10.9%] |
大型小売店数 | 67店 |
大型小売売場面積 | 236,197㎡ |
主要オフィスビルと代表的な入居企業 | |
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東京汐留ビルディング | ソフトバンク |
汐留シティセンター | 全日本空輸 / 富士通 |
汐留ビルディング | 三陽商会 |
世界貿易センタービルディング | オリックス / 川崎重工 |
六本木ヒルズ森タワー | ゴールドマン・サックス証券 / ヤフー |
泉ガーデンタワー | クレディ・スイス / アンダーソン・毛利・友常法律事務所 |
ミッドタウンタワー | USEN / シスコシステムズ |
ミッドタウンイースト | コナミ |
ミッドタウンウエスト | 富士フイルム |
赤坂Bizタワー | 博報堂 |
アーク森ビル | 日本貿易振興機構(JETRO) |
グランパークタワー | エヌ・ティ・ティ・ファシリティーズ |
品川グランドセントラルタワー | 三菱商事 |
品川イーストワンタワー | 大東建託 |
城山トラストタワー | フィデリティ投信 |
赤坂
青山
青山通り沿いを中心とした当エリアは、アパレルや音楽関連業種などの集積が多く、エリア自体が一つの立地ブランドとして認知されている側面がある。その結果、当エリアに固執する需要が恒常的に存在する。今夏、北青山二丁目に竣工予定の(仮称)北青山プロジェクトは、日本オラクルの入居がすでに決定している。
六本木
東京メトロ日比谷線と都営大江戸線の地下鉄2路線の六本木駅を中心に広がるビジネス街。六本木ヒルズに加え、東京ミッドタウンがオープンし、大規模オフィスビルエリアとして注目を集めている。周辺には、エグゼクティブに向けた高級賃貸住宅や各国の大使館が多いため、職住近接を好む外資系企業への訴求力が高いエリアである。
品川
JR品川駅を中心とする当エリアは、港南口の品川グランドコモンズなど大規模ビルが相次いで供給されたことに加え、東海道新幹線の品川新駅開業による利便性向上により、全国展開型企業を中心にビジネス街としての人気が高まった。ここ数年の間で、オフィス立地としての評価が最も向上したエリアといえる。
虎ノ門
外堀通りと桜田通り沿いを基点に、古くからオフィスビル集積が高いエリアである。霞が関に隣接することから、官公庁関連団体が多数立地している。また、東京メトロ日比谷線神谷町駅を中心として外資系企業に対する訴求力も有するなど、様々な面においてビジネス街としての認知度が高いエリアである。
新橋
都内主要ターミナルであるJR新橋駅の西側は、古くからの多数の中小規模のビルが集積しており、業種を問わず様々な企業が拠点を構えている。駅東側で汐留シティセンターや日本テレビタワーなどの大規模ビルが連なる汐留シオサイトは、大企業の集積と観光客の賑わいといった駅西側とは全く違う様相を見せている。
浜松町
JR浜松町駅を中心とする当エリアは、東京駅や品川駅、羽田空港など、新幹線、飛行機の広域交通機関へのアクセスに優れ、全国展開型企業が好む立地となっている。昨年末、JR浜松町駅の海岸側に汐留ビルディングが竣工し、2006年竣工の汐留芝離宮ビルとともにエリア海岸側の風景は大きく変貌を遂げている。
田町
田町は、東京駅から品川駅に至る業務集積地において、これまで賃料相場のリーズナブルさで需要を取り込んできた。昨年は、第一京浜沿いに住友不動産三田ツインビルが竣工。2009年、芝浦側の芝浦工業大学の跡地に芝浦ルネサイトタワーがオープン予定。港区において、今後、最も開発の見込めるエリアの一つといえる。