ちょうど10年前の弊誌2013年秋季号で特集し、好評を博した「自社ビル事情&賃貸ビル事情」。当時、2011年の東日本大震災からBCP対応が社会に浸透し、老朽化した自社ビルを問題視する企業が増加したことにより企画した特集だった。そして今、コロナ禍、多くの企業で社員のリモートワークを余儀なくされるという事態を経て、以降「なぜオフィスが必要なのか?」が問われ、そして「必要であるならば、そこに何を求めるのか」がこれまで以上に重視されている。はたして、土地・建物を所有する自社ビルの方が構築しやすいのか?それとも、賃貸ビルの方がメリットを享受できるのか?
今号の特別企画は「アフターコロナの自社ビル&賃貸ビル事情」と題し、昨今の自社ビル・賃貸ビルの本社比率、自社ビルから賃貸ビル、賃貸ビルから自社ビルの本社移転事例を示すとともに、大学の旧校舎を自社ビルのように一棟賃借して理想的な新本社を構築するNECネッツエスアイの移転ケーススタディと、自社ビルでも賃貸ビルでもない次代のオフィス像・メタバースオフィスの現状と将来像を併せてご紹介する。