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賃貸オフィス・事務所の記事

arara株式会社 | 成長ベンチャーに訊く

arara株式会社 代表取締役社長 岩井 陽介氏

社員がみな気持ちよく働ける、
カフェのようなオフィスを実現。
社内・社外の枠を越えて、
技術者が集う空間にしたい。

arara株式会社
代表取締役社長 岩井 陽介

arara株式会社

偶然の再会を機に、間借りを卒業し青山の有名カフェの地下に新オフィス

アララの前身となるレピカを設立したのは、2006年のことです。レピカの前にモバイルインターネット関連のサービスを展開するサイバードという会社を1998年に大学時代の友人と立ち上げました。サイバードは2000年にIPOをしましたが、2007年にMBOし上場を廃止。僕もそのタイミングで同社の役員を辞め、所有していた株式も売却しました。

レピカ設立のきっかけは、北米で目にしたギフトカードを贈るサービス・仕組みに触発されたことです。当時サイバードで海外事業を担当しており、頻繁に渡米していたのですが、現地の多くの店頭にはいろいろなデザインのギフトカードが並べられており、そこに50ドル、100ドルとチャージして気軽に贈る文化がありました。日本でもそのような事業をやりたいと思い、愛宕ヒルズに入居する協力会社のオフィスの一角を間借りして起業しました。半年後、自分たちのオフィスを借りることになり、オフィス探しで歩き回っていたなか、休憩のために入った青山一丁目のカフェで僕が新卒で入社したリクルートコスモス時代の先輩に遭遇しました。彼はその「246CAFE」というお洒落なカフェを運営するカフェ・カンパニーの楠本社長でした。カフェが入っている建物はリノベーションされたとても素敵なビルで、その地下にカフェ・カンパニーのオフィスがあり、オフィス探しの話をしたところ、「近々移転するから、その後に入居していいよ」という話になったのです。レピカのスタッフは12人でしたが、30人程度は収容できる十分なスペース。机も家具もそのままにしてくれたので、引越費用がほとんどかからず、お金のない僕たちは本当に助かりました。

その後スタッフが増え、オフィスがかなり手狭になってきたので、 2010年に向かいのタワーマンションの一室を借り、子会社としてararaを立ち上げAR事業をスタートさせました。ARとは「拡張現実」と言って、スマートフォンのカメラを通して見た現実の風景に、デジタル情報を重ね合わせて表示する技術です。話題になり始めたこの技術を使って、カードにスマホをかざすとメッセージが伝わるようにしたいと考え、ARアプリ「ARAPPLI」をリリースしました。会社の拡大に伴い技術メンバーも増え、しばらくして技術チームも向かいのマンションの一室に引っ越しました。

カフェのようなオフィスを求めお気に入りの青山エリアで2度目の移転

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2013年、ビルの建て直しのため2度目の移転をすることになりました。青山エリアが気に入っていたので、場所は青山周辺、建物はカフェのような空間をつくれることが希望でした。オフィスの上階にあった「246CAFE」をよく打ち合わせに使っていたのですが、気分転換になり会話も弾み、こんなスペースをオフィスに取り入れたいと思ったのです。また、社員食堂をつくることも欠かせない条件でした。以前、打ち合わせでアメリカのFacebook本社を訪問し同社の食堂でランチをする機会があり、社員がみんなで楽しそうに食事している素敵な空間を見て「これはいい!」と思ったからです。帰国後さっそく、技術チームが入居していたタワーマンションの部屋に備え付けられた立派なキッチンで、専属のスタッフを一人雇い社員食堂を始めました。Facebookの食堂とは比べものになりませんが、社員には好評で、新しいオフィスでもぜひ設けたいと思いました。これら3つの条件を満たす物件を探すのは容易ではなく、ようやく見つけたのが、現在入居している青山タワービル別館です。

この建物はかつてコンサートホールとして建てられたもので、築50年と古いものの、天井が高く広いことが気に入りました。しかも、駅前なのに賃料が格安です。「ここしかない」と思いましたね。唯一の欠点は、中央の明かり窓を除けば窓がないこと。その前が地下のオフィスで「窓のあるオフィスに行きたい」という社員の声が多かったのに、それは叶えられませんでした。当時のビルオーナーがちょっと変わったアメリカ人の老夫婦で、店舗用に貸し出すのをことごとく断っていたそうで2年ほど空き物件となっていました。僕たちはオフィス用途だったから借りられたのかもしれません(笑)。

社内イベントから結婚式の2次会まで会社の枠を越えて人をつなぐラウンジ

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僕たちが入居する前は家具のショールームだったこともあり、はじめはガラーンとした殺風景な空間でした。1階を食堂兼コミュニケーションスペースとしてカフェのような内装にし、2階を執務室に改装しました。通常のオフィスビルと違って自由度が高く、トイレを必要な数だけ増設したり、サーバールームやストレージを広く確保できたりしたのはよかったですね。その後、入居時には40人だったスタッフも80人に増え、隣にある本館3階にも部屋を借りて増床しました。

1階のコミュニケーションスペースは「アララ ラウンジ」と名付け、ロゴもつくるほどこだわっています。食堂としてはもとより、当初の狙いどおりちょっとしたミーティングや仕事の合間の気分転換など、自由な使われ方をしています。2フロアに分断された社内をつなぐコミュニケーションの場としても、効果的に機能していると思います。忘年会や記者発表会、ハッカソンイベントやブロックチェーンの勉強会もこのラウンジで開いており、非常に使い勝手がいいんです。これだけのスペースを遊ばせておくのは正直もったいない気もしますが、社内イベントも外部施設を借りずに実施できることを考えるとメリットは大きいですね。もっとフレキシブルに外部の方と交流できる場にしていきたいです。僕らが自ら発信することで、フリーの技術者が集まり、そこから新しいことが生まれてくる。そんな会社の枠にとらわれない空間づくりができるといいなと思います。

業務に使う以外にも、週末には社員主催のイベントや取引先が主催するアーティストのファンミーティング、社員の知り合いの結婚式の2次会、さらにはCM撮影にも使われています。このラウンジで外部の方と打ち合わせをすると、「素敵な空間だから、ちょっと貸して」という話になるんです(笑)。

オフィスに関しては、社員同士の交流を大事にしたいので、社内コミュニケーションを促進させる場としてこだわっていくつもりです。ダーツなどみんなでワイワイ楽しめるアミューズメント設備など、もっと遊べるスペースはあってもいいかもしれません。

理想としては、天気のいい日は外で仕事できるようなテラスがほしいですね。もちろん、会社としては成果を出すことが重要だと考えているので、子育てや介護など個人の都合に合わせたリモートワークも積極的に導入していこうと思います。

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上記内容は BZ空間誌 2019年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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