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賃貸オフィス・事務所の記事

akippa株式会社 | 成長ベンチャーに訊く

akippa株式会社 代表取締役社長 CEO 金谷 元気氏

想いが共有されれば、
オフィスは“簡素”がカッコいい。
成功ベンチャーを輩出するビルと、
そういう伝説をここでつくりたい。

akippa株式会社
代表取締役社長 CEO 金谷 元気

akippa株式会社

100円の傘が300円で売れ、商売に目覚める 大阪のワンルームマンションで起業

2014年に始めた「akippa(あきっぱ)」は、契約のない月極駐車場やマンションの空き駐車場を、15分単位でスマホ予約できる駐車場シェアリングサービスです。現在、駐車場の登録数は全国で28,000ヶ所、ドライバーの会員数は120万人。akippaのサイトを訪れる月間アクティブユーザーは120万人で、これは日本のスペースシェアリングサービスではNo.1です。

弊社はakippaを始める前にも、営業代行事業や求人広告事業などを行っていました。元々はプロのサッカー選手を目指してJリーグクラブの練習生になりましたが、22歳でサッカーを引退し、2年間の会社勤めを経て24歳で起業しました。極貧の練習生時代、雨の日に1本100円で買った傘をサラリーマンに売ってみたら、300円で売れたことがありました。この経験で商売に目覚めたことが、今の僕の原点になっています。

2009年、最初に携帯電話の営業代行会社として弊社を設立した時のオフィスは、当時住んでいた大阪市平野区のワンルームマンションです。その半年後、オフィス専用にファミリーマンションを借りましたが、大阪メトロ谷町線の終点駅なので交通の便が悪いんです。営業代行会社がこれではマズイと思い、2010年2月、西区の雑居ビルに移転。同年11月、社員4名・アルバイト5名に増えた頃、現在本社がある本町のビルに引っ越しました。当初は10階の半分を借りていましたが、2013年に9階のワンフロアに移り、現在に至ります。この移転後、携帯電話の営業をやめ、自社制作の求人サイトの広告枠販売を始めました。とにかく時代時代に売れるものをつくって売っていく、そんな創成期でしたね。

会社の目的を見失い、起業後最大の危機 社員の困りごとから駐車場予約サービス誕生

akippa株式会社

マーケットの大きな東京にもオフィスを構えたいと思い、現取締役の松井と新卒社員1名を東京に送り込んだのが2011年9月のことです。西新宿に一軒家を借り、1階をオフィス、2階を住居にして、東京でも求人広告事業を開始しました。当然、東京には競合も多いのですが、僕らの求人サイトは掲載料の安さが売りでした。当時は自社ホームページを持たない企業も多く、それらの企業にとっては求人情報をネットに載せるだけでも価値があったのです。現地採用で東京のスタッフが7~8名に増えたので、翌2012年には一軒家から西新宿のオフィスビルに移転しました。

その後、求人広告事業の売上が低迷し資金繰りに困窮。起業以来最大の危機に見舞われます。なんとかベンチャーキャピタルの出資を得て延命したものの、それから僕たちは営業数字ばかり追いかけるようになり、お客様から大量のクレームが発生する事態に。それをきっかけに、自分たちは何のために会社を経営していくのかを、真剣に考えるようになりました。

そんな時、自宅の電気料金をコンビニで払い忘れて電気が止まったのです。暗闇で一晩を過ごしながら、電気の有難さを改めて感じ、「自分たちも電気のように世界中の人々にとって不可欠なサービスをつくりたい」と思うようになりました。その想いを「“なくてはならぬ”をつくる」として新たに経営理念に設定し、世の中の困りごとを解決する企業を目指して再スタートを切ったのです。当時のメンバー全員を集め、「生活していて困ること」を200個書き出したところ、「コインパーキングは現地に行ってから『満車』だと知るため困る」と書いた女性社員がいました。その困りごとをもとに、 2014年、akippaのサービスをスタートさせたのです。その後、求人広告事業は終了しました。

あえて“普通”のオフィスで実力勝負を挑むビジョンに共感した人材が集まる職場

akippa株式会社

akippaのスタートと同時に、東京オフィスを渋谷のデザイナーズマンションに移転しました。「資金調達のためにはおしゃれなオフィスが必要だろう、だったらベンチャー企業が集積する渋谷だ」と思ったからです。ただし、そのデザイナーズマンションには応接室がなく、DeNAさんから資金調達を受ける際の面談はキッチンで行いました。そんなこともあり、やはり応接室は必要だと思い直し、次に移転した先は、渋谷2丁目の青山学院大学の近くのオフィスビルでした。この頃は、自分たちの実力以上のオフィスを求めていたような気がします。

しかし、akippaのビジネスが軌道に乗り徐々に自信がついてくると、キラキラしたオフィスよりも普通のオフィスで勝負するほうがカッコイイ、という逆の発想が生まれてきました。それで2017年8月、今のオフィスがある神田に移転したのです。家賃は安く、飲食店もたくさんあり、大阪のような雰囲気が気に入りました。東京オフィスには現在、12名のスタッフがいます。取締役、監査役、広報担当が各1名、あとは営業担当という人員構成です。一方、大阪本社は約60名で、その内訳はエンジニア約15名のほか、管理部、マーケティング、カスタマーサポート、営業担当などです。

神田のオフィスは、以前お金がなくて困っていた頃よりも、はっきり言ってショボいです(笑)。でも、これがなかなか味わい深い。投資家も僕たちのスタンスを理解してくれています。また、こんなオフィスでも一緒に働きたいと思ってくれる人に来てほしいという想いもあります。幸いなことに、僕たちのビジョンに共感して多くの人が集まってきてくれるので、人材難と言われるこのご時世でも、採用で困ることはありません。同じビルには、PickGOを展開するCBcloudさんも入居しています。他にも勢いのあるベンチャー企業を呼び込んで、かつてグリーさんが入居していた六本木の黒崎ビルのような、ベンチャー企業が集積する伝説的なビルを神田でつくれたら面白いと思いますね。

僕が唯一意識しているのは、社員の健康への影響です。社員が気持ちよく仕事できるよう、清潔感があり、一人当たりのスペースが十分に確保された環境は必須だと思っています。将来的には、賃料の安いビルの1棟借りや倉庫などを改装して、akippaの世界観を体現するオフィスをつくれたら、まさにakippaらしいのではないかと思います。

僕たちが目指すのは、世界一のモビリティプラットフォーマーです。困りごと解決企業である僕らが世界一になれば、世の中がより良くなると思うからです。駐車場だけでなく、人の移動をより便利で快適にすることで、「会いたい」「観たい」「食べたい」という素晴らしい体験を残し続けていきたいと考えています。

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上記内容は BZ空間誌 2019年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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