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賃貸オフィス・事務所の記事

株式会社ココナラ | 成長ベンチャーに訊く

株式会社ココナラ 代表取締役 南 章行氏

理想は、ストレスフリーな
「来たくなるオフィス」。
スピード感を大切にした
ベンチャー企業でありたい。

株式会社ココナラ
代表取締役  南 章行

株式会社ココナラ

会社を辞め、退路を断った3人で始めた “スキル”マーケット

「ココナラ」は、イラストやデザイン、Webサイト、音楽・ナレーションの制作から、ビジネスやキャリア、美容・ファッションに関する相談まで、個人の知識やスキル、経験などを売買できるオンラインスキルマーケットです。2012年1月に前身の株式会社ウェルセルフを立ち上げ、同年7月にココナラのサービスを開始し、2014年6月、株式会社ココナラに社名変更をしました。いまでこそスタッフは50名を超えていますが、創業時のメンバーは私を含めて3人。他の二人とは前職時代に参加していたNPOやSNSを通じて知り合い、製薬会社に勤めるメンバーもいたことから、当初はヘルスケアビジネスを始めようと考えていました。

具体的に起業に動き出したのは、2011年3月の東日本大震災後です。震災後、自分らしい生き方をしなきゃという空気感をどこかで感じていたように思います。7月には3人とも会社を退職し、お金もないことから、メンバーの実家であった大塚の小さなビルの一室を無償で提供してもらい、事業プランを練ったりリサーチを繰り返したり。しかし計画を詰めるにしたがって、自分たちではヘルスケアをビジネスにするのは難しいことがわかり、断念することにしました。そこで、もう一つのプランとしてアイデアを膨らませていったのが、ココナラです。

改めてコンセプトを考え、リサーチを繰り返し、「これなら行ける」と、メンバー3人が確信。そこで法人登記を見据え、11月に自分たちの資金で新しいオフィスを借りようと、動き始めました。

居抜きで移転を重ねることができた「渋谷のベンチャーすごろく」

株式会社ココナラ

思いついた事業にさらなるアイデアを盛り込み、プランを膨らませるためには、人が行き交う賑わいのある場所に居るのが最適だと考えていました。そこで、ちょうどその頃に知り合った方がコワーキングスペースを始めると聞き、借りてみることに。個室で仕切られた感じではなく、まさにオフィスの一角を間借りするオープンなスタイルで、僕らにとっては理想的な環境でした。コワーキングスペースの運営会社のスタッフさんや、他のベンチャーの皆さんと一緒になって働く感じで、僕たちの事業に最初に投資してくれた方や、ココナラのロゴを作ってくれた方ともそこで出会いました。

そのコワーキングスペースにいたのはおよそ半年間です。そしていよいよココナラのリリースを1ヶ月後に控えたタイミングで、今度は開発に集中しようと、自分たち専用のオフィスとして11坪のワンルームマンションを渋谷の桜丘町で借りました。

プロダクトをリリースする前ですから売り上げは当然ゼロ。僕らの社会的な信用もゼロです。しかし渋谷にはそんなベンチャーを受け入れてくれる風土があり、そこからは「渋谷のベンチャーすごろく」に参加したかのような感覚で、短期間のうちに事業の拡大に伴うオフィス移転を重ねていく状態になりました。

まず、ココナラのリリース後はスタッフを8名に増員するなど、11坪のワンルームでは手狭になり、1年もしないうちに同じ渋谷で20坪の駅近マンションに移転。そこも1年ちょっとでスタッフが16名になったので、今度はセンター街が一望できるベランダが自慢の40坪のオフィスへ。成長期のベンチャーが集まる渋谷は横のつながりがあり、お互いの転居情報が事前に耳に入ってきます。そのおかげで、40坪のオフィスには居抜きで入居でき、退去した20坪の駅近マンションも原状回復することなく、次のベンチャーの方に入っていただくことになりました。 

ベンチャー企業のスタートアップでは、オフィスのために資金を投入する余裕はありません。そのため事業の拡大に合わせ、少しでもコストを抑えながらマスを進めるベンチャー同士の居抜き移転が盛んでした。40坪のオフィスを1年半借りたあとも、やはり居抜きで79坪のオフィスへ移ったのですが、その時は、なんと知り合いの6社による、玉突きの居抜き移転だったんです(笑)。

渋谷からベンチャーが大移動「五反田バレー」を牽引する存在に

株式会社ココナラ

渋谷の79坪のオフィスには、2016年1月から1年間入居していました。起業後は人員もオフィスも倍々ゲームで拡大してきたので、次は150~200坪のオフィスへの移転を想定していました。しかし、その頃になると渋谷の再開発が本格化し、賃料相場も値上がり傾向。ベンチャー企業の数も増え、渋谷では僕らが次に進めるすごろくのマスは見当たりませんでした。そこで目を向けたのが、現在オフィスを構えている五反田です。

当時の五反田は物件数に余裕があり、山手線沿線でありながら賃料が落ち着いていたので、僕らと同じような状況のベンチャー企業が渋谷から一斉に移転してきました。その結果、シリコンバレーを模した「五反田バレー」が発足し、五反田に拠点を設けたベンチャー企業は品川区と協定を結び支援を受けられるようにもなりました。

今のオフィスは174坪で、立地や賃料も満足。オフィス選びの鉄則としていたのは、コミュニケーションが取りやすい機能的なワンフロアであることです。私の前職は企業買収ファンドなのですが、その時、企業が別々に設けていた拠点を一つにまとめただけで業績がアップする様子を目にしてきましたし、スピード感のある企業内のやりとりは事業運営の鍵になります。そのため、どこに誰がいるのかわかるように会議室をガラス張りにし、立ち話感覚で打ち合わせができるワークスペースや、気ままな会話が生まれるファミレスライクなスペースやラウンジなども設けています。また、役職などの肩書きや立場を意識させないように社員の座席レイアウトも工夫し、心理的にも壁がない、まさに自由でオープンな環境を目指しました。

現在のオフィスへ移転する前に、職場環境に関する満足度調査を社内で実施し、その結果を分析したうえで僕をはじめとする経営陣が新オフィスのコンセプトを考えました。移転後の満足度調査では、他の企業と比べてもトップクラスに入るほど、非常に高い満足度が得られていることがわかり、嬉しかったです。

コンセプトを詰める際に意識したのは、一つのスペースに複数の役割や意味を持たせた有機的なオフィスにすることです。今後は社員の増員などに伴い、フロアのアレンジなどが必要になる場合もあるかもしれません。しかしどのような状況でも、僕たちが何より大事にしたいのは、スタッフたちが「来たくなるオフィス」であることです。会社にキッチンやシャワーがあってもいいですし、ビルにコンビニがあったら便利ですよね。また、駅近であることはもちろん、自転車通勤なら駐輪がしやすかったり、エレベータに自転車を載せオフィスに持ち込めたり。小さなことかもしれませんが、小さなストレスは思いのほか積み重なるものです。それらを排し、みんなの生活と仕事がシームレスにつながるような、自由に気持ちよく活動できるココナラならではのオフィスでありたいと思っています。 

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上記内容は BZ空間誌 2019年秋季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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