ポストコロナの都市生活を支えるインフラのこれから
近年、Eコマースが拡大し、都市部における配送拠点の需要が高まっている。また、都 市部においては、ビジネス・人口集積地に近いことから、従来のオフィスや店舗の枠を超えた都市特有の不動産ニーズが求められるケースが増えている。
このような都市特有のニーズに応えるのが、都市型物流施設だ。
この20年間で先進的物流施設は急速に供給が進んだものの、その多くは郊外で あった。先進的物流施設の大きな特徴と言える、高いスペックやBCP対策から、特に 東京23区の都市型物流施設においては、倉庫としての利用に限らない多目的利用 (マルチユース)が進んでいる。今後も都市部でのマルチユースとしての都市型物流 施設の需要は増えることが予想されるが、その供給は極めて少ない。
今回は、市場の変化や課題に注目し、多様化するビジネスや生活を支える都市インフラとしての都市型物流施設の重要性を考える。