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台北リテールマーケット

都市別特集

2012年3月8日

台北の主要な商業施設ゾーンは大きく6つのエリアに分類される。

忠孝東路(Zhongxiao East Road)エリア

忠孝東路エリア

台北メトロ忠孝復興駅から忠孝敦化駅にかけて商業施設が集積しているゾーン。「太平洋SOGO」などの百貨店やブランドショップが多く進出しており、台北一の繁華街である。旅行者も多くこの地域を訪れる。路面店の賃料水準は台北で最も高く、坪当たり月額38,000~77,000円(15,000~30,000TWD)となっている

西門(Ximenting)エリア

西門エリア

台北メトロ西門駅を中心に広がるショッピングゾーン。「台湾の原宿」とも呼ばれ、大型ブランドショップから、雑貨店、映画館などが連なる若者の街である。休日は歩行者天国となり、また、屋台も多く見られることから観光スポットにもなっている。賃料水準は坪当たり月額20,000~56,000円(8,000~22,000TWD)と、立地によって格差が大きくなっている。

信義(Xinyi)エリア

信義エリア

再開発によって、商業施設やオフィス集積が図られた地域である。複数のビルで構成されている百貨店「新光三越」や、「台北101ビル」「世界貿易センタービル」といったオフィスビル、映画館などが配置されている。緑など景観に配慮した街づくりで、ペデストリアンデッキで施設が連結されているなど、新たな試みがなされている。

台北駅(Taipei Main Station)エリア

台北駅エリア

台湾国鉄と、台北メトロが乗り入れる台湾の代表的なターミナル駅を中心に商業展開されている。「新光三越」や大型商業施設が多く所在し、また、家電量販店や書店なども多く集積しており、学生など若者が来街者の中心である。路面店(1階)の賃料は、坪当たり月額20,000~40,000円(8,000~16,000TWD)の水準である。

南京西路(Nanjing West Road)エリア

台北メトロ中山駅の東側に広がる商業ゾーン。古くから営業するローカル店舗と女性や若者向けの服飾店が混在する地域。賃料は坪当たり月額25,000~46,000円(10,000~18,000TWD)程度。

中山(Zhongshan North Road)エリア

台湾のメインストリートの1つで「新光三越」やブランドショップが出店している。また、オフィス集積も進んでおり、ホテルも数多い地域。賃料水準は坪当たり月額18,000~30,000円(7,000~12,000TWD)。

台北のリテールマーケット

多くのグローバル展開しているブランドショップが台北に進出意欲を見せており、また既に進出している小売業者や地元資本の小売業者が店舗数の拡大を図ろうとしている。これは国内の景気が堅調で消費意欲が高まっていることに加え、中国からの旅行者が増大しており、彼らの購買力をターゲットにしていることが挙げられる。

一方で台湾の高級路面店は空室が少なくなっており、賃料水準は上昇基調である。〔図表3〕は2000年の水準を100としたインデックスで台北の賃料水準の推移を示しているが、大きな経済成長が見られた2010年以降、右肩上がりの状態が続いていることが分かる。

引き続き、空き物件が少ない状況は継続すると考えられており、賃料は上昇するものとみられている。

図表4:台北商業施設新規供給量の推移

図表4:台北商業施設(ショッピングモール・デパート等)新規供給量の推移

図3:台北優良商業施設賃料の推移

図3:台北優良商業施設賃料の推移

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CBREジャパンデスク 香港 松丸 裕之

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