経済状況の厳しさを反映してか、世界一のビッグターミナルとして名を馳せる新宿駅でさえ、乗客数が数パーセント減少している。しかし、都内における他の商業集積地と比較して、より確実な収益性が見込め、"実が取れる"新宿エリアに対して、商業テナントの出店のニーズは相変わらず高い。
丸井の6店舗体制、ユニクロの多店舗出店など、巨大な新宿のマーケットを包囲するかのように店舗展開を進める動きも見受けられ、新宿の底力がうかがわれる。全体としての賃料相場こそ若干低下しているものの、特に人気の高いエリアについては、既存店舗の撤退の少なさと開発延期などによる新規供給の遅れなども影響し、新たな出店はなかなか難しい状況といえる。
これまで、駅ビルや百貨店など大型商業施設を核に発展してきた新宿だが、昨今は趣を変え、西口に今春オープンした「ユニクロ」、秋オープン予定の「H&M」、来年オープンの「トップショップ」等、今、最も集客力の高い大型カジュアルショップが続々と新宿路面に登場予定だ。昨年末の地下鉄副都心線開業効果と合わせ、商都・新宿の繁華性は、今後さらに高まっていくことが期待される。
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
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