梅田のマーケットは、店舗、オフィスとも、大型施設を中心に動いている。現在、景気後退からオフィスビル空室が目立ってきているが、店舗も同様に、まず2階以上に入居するテナントの撤退が増加。一度空室が出ると誘致に苦戦する場合も多い。大型商業施設に関しては、10月にサンケイビルの「ブリーゼブリーゼ」がオープンした以外に目立った動きはないが、今後は北ヤードやJR大阪駅の専門店街・百貨店の進出、阪急百貨店の建替等、これまでにないスケールの開発が控えており、数年間は竣工ラッシュが続く。
ただ、消費者の購買意欲の減退とともに、出店者サイドの計画もより慎重になっていることから、2010年以降のオフィス市場同様に過剰供給を危惧する声もある。しかし、梅田は関西での出店戦略の中心であることに変わりなく、景気減退局面といえども商業テナントの関心は非常に高い。また、郊外部における商業モール開発も多数計画されていることから、この時期積極展開を考えているテナントをいかに取り込むことができるかが、明暗の大きな分かれ目となる。今後の商業マーケット動向に、これら新規供給商業施設群が与える影響に注目が集まっている。
商業の主動線、繁華街、商店街となるストリートの賃料を視覚化した『路面店舗賃料相場マップ』を独自に作成しています。
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