03-5288-9520

平日 9:00〜17:30

物件を探す

事業用不動産のあらゆるニーズを網羅するサービスと豊富な実績で、お客様の課題を解決する最適なソリューションをご提案いたします。

お役立ち情報

CBREが手掛けた、さまざまな業種・規模の移転事例のご紹介を始め、オフィスや物流拠点の移転に役立つ資料・情報をご提供しています。

マーケット情報

独自収集したデータを元に、不動産マーケットの市況を分析予測し、市場変化をいち早く捉え、ポイントをまとめた市場レポートを配信しています。
また、物件レポート、業界トレンド情報など、事業用不動産の最新情報、トレンドを配信しています。

CBREについて

事業用不動産の分野において、世界有数の企業であるCBRE。日本国内におけるその強み、拠点、会社概要をご紹介します。

ヘルプ

物件検索の使い方や、会員サービス、よくあるご質問など、当サイトをより便利にご利用いただくための情報をご紹介します。

仲介会社様はこちら

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI|店舗出店ケーススタディ

  • 2026年1月22日

圧倒的な商品展開とアートデザインが融合した空間で、日本ならではのリユース買い物体験を提供する。大阪・心斎橋に誕生した“ホットスポット”。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI
株式会社コメ兵

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

2025年6月、国内外から多くの観光客で賑わう大阪・心斎橋筋商店街に、コメ兵の新たな旗艦店「KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI」がオープンした。従来のブランドリユース店のイメージを覆す華やかな桜色のファサードが、活気あふれる街並みの中でもひときわ強い存在感を放つ。訪日外国人観光客に向けて、日本のリユース文化の魅力を世界に発信する役割を担う店づくりの裏側と、同社の店舗戦略を取材した。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

成長市場をけん引する、リーディングカンパニーの戦略

コメ兵は、1947年に名古屋大須で創業した古着屋「米兵商店」をルーツに持つ。戦後のモノ不足の時代から、顧客のニーズに応える形で取り扱い商材は変遷し、現在は宝石・貴金属、時計、ブランドバッグ、衣料品を主力に、全国に190店舗以上を展開する企業へと成長している。

リユース業界は、持続可能な社会への関心の高まりや、物価高騰による中古品の割安感などを背景に、著しい成長を続けている。2022年に約2.9兆円だった市場規模は、2025年には3兆2500億円に達すると予測されている。

このような市場において、コメ兵は「リユース経済新聞」の調査で業界第2位、特に中古ブランド品・宝飾品分野では第1位となっている。その競争優位性の源泉は、ブランドリユースに特化した事業形態と、商品への信頼性を担保する独自のシステムにある。特筆すべきは、愛知県に構える「商品センター」の存在だ。年間約240万点もの商品は必ずこのセンターを通り、再度の鑑定や状態のチェック、適切なメンテナンスやクリーニングを経て、最適な販路へと振り分けられる。この一元管理システムは、商品の品質を担保し、リユース品の価値を最大化させる心臓部として機能しているという。

さらに、「人」の育成にも力を注ぐ。同社では独自の試験に合格した者だけが鑑定士として店頭に立つことを許される。また、最近では、リユース品の鑑定をAIが行う「真贋AI」をバッグの鑑定に導入するなど、テクノロジーの活用にも積極的だ。

創業80周年を迎える2028年を一つの節目と捉え、同社は中期経営計画「Beyond the 80th year milestone」を策定。将来的にブランドリユース売上高で世界No.1となることを見据え、2028年にグループ売上高2600億円という目標を掲げている。その達成に向け、物品を売買する従来からのビジネスに加え、楽天ラクマへのサービス提供などが代表例となるリユース市場自体の成長を促す「市場成長関与ビジネス」、BtoBオークションの運営などを通じてリユース業界流通を促進する「流通関与ビジネス」の3つの柱を据え、事業の拡大を加速させている。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

OMO戦略の中核を担う、実店舗の進化と旗艦店の役割

全国に190以上の店舗網を持つコメ兵だが、その形態は画一的ではない。都市部の大型旗艦店から、中・小型の買取販売併設店や買取専門店、ヴィンテージ等ひとつのテーマに沿って商品を取り揃える編集型店舗など、商圏の特性に合わせて多様なフォーマットで店舗展開する。また、取り扱う商品のほとんどは、ECサイトにも掲載されており、ECサイト上で気になった商品を最寄り店舗へ取り寄せ、実物を確認してから購入できるなど、高額品かつそれぞれ状態や瑕疵が異なるリユース品に対しての購買障壁を下げる工夫をしている。ECサイトのカートは最初から、【ショッピングカート】【お取り寄せカート】に分かれており、利便性も高い。このように、オンラインと実店舗のシームレスな体験を提供することに力を入れている。取り寄せは全国の店舗で可能だ(一部、ショッピングセンター内などで不可の店舗あり)。その上で、旗艦店や編集型店舗は、取り寄せ品などを確認に来た際に、プラスαの“探す楽しみ”を提供できるよう設計されている。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI
KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

外国人観光客に人気の心斎橋で、“日本ならではの買い物体験”を提供

2025年6月に大阪・心斎橋にオープンしたのが、旗艦店として7店舗目となる「KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI」だ。心斎橋を選んだのには、明確な戦略があった。大阪ミナミと呼ばれるこのエリアは、関西圏の顧客はもとより、関西国際空港を利用する訪日外国人観光客が数多く訪れる、西日本随一の商圏である。「このエリアでの販売強化は、弊社のビジネス拡大において大変重要な意味を持つと考えました。大阪・関西万博開催という絶好のタイミングを逃さず、海外からのお客様に“日本ならではのお買い物体験”を楽しんでいただきたいという思いがありました」と、同社営業本部マーケティング部の中桐氏は話す。

出店プロジェクトは約2年前からスタート。経営上層部たちも心斎橋筋を歩き、商圏の熱気とポテンシャルを肌で感じたという。「探していたのは、インバウンドのお客様の多様なニーズに応えるのに十分な商品量を展開可能な200坪前後の路面店です。既存の心斎橋店(約130坪)よりも大きく、旗艦店である梅田店(約400坪)よりも小さな規模を想定していました」と、中桐氏は当時を振り返る。

そして2023年の年末、236坪の新築物件の契約に至る。大阪・関西万博開催への期待感から不動産市場が過熱し、賃料相場が上がる直前の好機を捉えられた上、新築だったため、建物の設計段階から関与して理想の店舗づくりができるというメリットがあった。「当初、箱ありきのほうが初期投資を抑えられると考えて、新築では探していなかったのですが、結果的に内階段やエレベーターの位置など、オーナー様との協議の上で理想の間取りを実現することができました」と中桐氏は言う。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

ピンクの外観に店内の現代アート、“記憶に残す”を狙った店舗デザイン

新店舗のコンセプトは、単にモノを売買する場所ではなく、リユースの楽しさや新たな価値との出会いを演出する「体験の場」である。そのため、空間デザインにおいても、従来のコメ兵にはなかった試みが満ちている。

まず目を引くのが、日本の桜をイメージしたという華やかなピンク色の外観だ。「情報量が多い心斎橋筋商店街で、人々の目を引きつける外観にしたいと考えました。ピンク色の外観については社内でも議論がありましたが、『海外からのお客様に日本のイメージを想起させたい』という思いもあり、実現に至りました」(中桐氏)。また、店内の1階から2階へと続く階段の壁面には、現代アーティストのBAKIBAKI氏によるアートが展開されている。「日本の伝統文様を現代アートに落とし込む同氏の作風は、リユースの『今と昔が交差するイメージ』や、『海外ブランドの良品を世界に伝える』という、当社のビジネスと親和性が高いと感じてアート作品を描き下ろしていただきました」(中桐氏)。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

店舗設計の随所に、顧客心理や行動特性を考慮した工夫が見られる。例えば、2階の外壁にはあえて窓を設けず、全面を壁にした。これは、心斎橋筋の通行人は1階に視線が集中し、2階を見上げることは少ないという分析に基づき、窓面の装飾にかかるコストを削減しつつ、外観のインパクトを最大化するための判断だ。その分、1階の店内は天井や壁にミラーを多用し、5,000点を超える圧倒的な商品量を体感できる視覚的演出をしている。

大型店の店舗づくりでは「1階から2階への顧客誘導が課題」(中桐氏)だというが、階段にアートを施すことで、興味を持って上階に上がってもらえるようにした。さらに3階の買取フロアにも、利用の敷居を低くするための新店舗ならではの工夫がある。「個室で区切るのではなく、ある程度オープンで開放的な空間にしています。査定カウンターは通常は対面型ですが、あえて鑑定士とお客様が少し斜めに座るデザインを採用することで、圧迫感を和らげ、よりリラックスして相談できるように工夫しています」と中桐氏は話す。この査定カウンターのアイデアは、現場の店長の提案によるものだ。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

「やってみよう、やらせてみよう」、斬新な試みを後押しした企業文化

これら数々の斬新な試みが実現した背景には、コメ兵の企業文化が大きく影響している。同社には「やってみよう、やらせてみよう」というクレド(行動指針)があり、前例のないことでも、目的や意義が明確であれば積極的にチャレンジを後押しする風土が根付いている。

店舗づくりのプロセスは、社内でコンセプトを固めた後、複数の施工会社によるコンペ形式で進められた。最初から「ピンクの外観」という提案があったわけではなく、外部デザイナーとの対話を重ね、心斎橋筋という場所で何をすべきかを突き詰めていく中で、最終的なデザインへと昇華されていった。

オープンにあたっては、「外国語が堪能なスタッフの採用に苦心しました」と中桐氏は話す。また、新店舗に十分な商品を確保するため、商品センターでは何ヵ月も前から準備を進めていたという。そして2025年6月、ブランドバッグを中心に約5,000点以上という圧倒的な品揃えでオープン。「ここに来ればブランドリユース品が何でもある、そんな店を目指しました。ピンクの外観のインパクトに加えて、入口でお客様をお出迎えするヒョウさん(ヒョウの置物)も好評です。海外のお客様にとっては、お買い物以外でも楽しんでいただけるホットスポットになっています」と中桐氏は語る。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI

「リレーユース」を世界へ、心斎橋から始まる新たな挑戦

新店舗が、訪日外国人観光客をメインターゲットに日本のリユースの魅力を発信する役割を担う一方、既存の心斎橋店は2025年10月のリニューアルを経て、ブランドリユースに精通した国内顧客をメインターゲットにジュエリーや時計の品揃えを拡充した。大阪キタの旗艦店である梅田店とともに、大阪エリア全体でより強固な顧客基盤の構築を狙う。

コメ兵は今、「リレーユースを『思想』から『文化』へ」というミッションを掲げている。リレーユースとは、モノを右から左へ動かすだけでなく、作り手の想いや、かつての持ち主の想いまでも、次の使い手へと「リレー」していくという考え方だ。コメ兵は、大事に培ってきたリレーユースの思想を、世の中の文化として広げていこうとしている。

KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI
企業名 株式会社コメ兵
施設名 KOMEHYO OSAKA SHINSAIBASHI
所在地 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-1-23
営業時間 11:00 〜 20:00
アクセス 地下鉄「心斎橋」駅 6番出口 徒歩3分
オープン 2025年6月11日
CBRE業務 施設賃貸借仲介業務

ご移転計画のあれこれ、お気軽にご相談ください

CBREでは事業用不動産のプロフェッショナルチームが、お客様の経営課題や不動産にかかわるさまざまな課題解決をサポートします。

上記内容は BZ空間誌 2025年冬季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

記事を探す

物件をお探しのお客様専用窓口

CBREの記事をお読み頂き誠にありがとうございます。
ご移転のプランニングや優良未公開物件の仲介をご用命の際は右記のフォームからお問い合わせください。

物件相談フォーム