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キャロウェイ 心斎橋店|店舗出店ケーススタディ

ゴルフ用品とアパレルの両輪展開。
新体制キャロウェイの発信基地として、
東京に続き大阪にも旗艦店をOPEN。

キャロウェイ 心斎橋店 キャロウェイゴルフ株式会社

株式会社 セガ札幌スタジオ

1982年、米国で誕生した「Callaway」。日本では石川遼プロや上田桃子プロが愛用するゴルフブランドとしても名を馳せる。従来ゴルフクラブとアパレルは別会社が運営をしてきたが、2019年に「キャロウェイゴルフ」と「キャロウェイアパレル」が合併。2022年には「キャロウェイ/トラヴィスマシュー 青山店」を、次いで今年3月10日には関西初のフラッグシップショップ「キャロウェイ心斎橋店」をオープンした。セールスディレクターの田中秀幸氏に2店の開業の狙いと、今後の展開についてうかがった。

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株式会社 セガ札幌スタジオ

「クラブ」と「アパレル」の合併
両軸でのビジネス展開がはじまる

世界中のゴルファーから愛されているゴルフブランド「キャロウェイ」。誕生したのは約40年前の1982年、アメリカでのこと。実業家のイリー・キャロウェイがカリフォルニアの小さなクラブメーカー「Hickory Stick USA」を買収し、「Callaway Hickory Stick USA」に改名したことがそのはじまりだ。

1996年には日本法人「キャロウェイゴルフ」が設立。2002年にTSIグルーヴアンドスポーツ(当時はサンエー・インターナショナル)が、世界初となるライセンスを取得し「キャロウェイアパレル」を展開した。一般的に、ゴルフブランドはクラブとアパレルという大きな二つの領域を別会社が運営するケースが多いが、キャロウェイも同様に2社がそれぞれの戦略のもと販売をしてきた。特にゴルフクラブを扱う「キャロウェイゴルフ」は、設立当時から卸業を専門とし、スポーツ用品店での販売を主軸としていた。そんな中、2022年、2023年と相次いで、ゴルフクラブとアパレルを両方扱うフラッグシップショップをオープンした。きっかけとなったのは、2019年に、クラブなどを扱う「キャロウェイゴルフ」とアパレルを展開する「キャロウェイアパレル」が合併をしたことだ。これによりキャロウェイゴルフは主軸のゴルフクラブに加え、アパレルとの両軸でビジネスを展開することとなった。

ブランドの世界観を発信
東京・青山に旗艦店1号店をオープン

「新体制の第一歩としての取り組みが、東京・青山への出店でした。実は日本でゴルフ用品とアパレルのどちらも手がけるゴルフメーカーはほとんどありません。両輪で展開できるというブランドの強みを示すにあたって、実店舗の開業が最善策でした」と話すのは、キャロウェイゴルフ株式会社 セールスディレクターの田中秀幸氏だ。

併後の1店舗目として2022年6月に「キャロウェイ/トラヴィスマシュー 青山店」がオープン。ブランドのイメージを一新すべく、内装には徹底的にこだわった。空間デザインには日本を代表するクリエーティブディレクターの佐藤可士和氏を起用。店内で特に目を引くのが、中央に設置されたステンレス製のディスプレイ台だ。キャロウェイロゴの象徴である「V(シェブロン)マーク」をモチーフとしたもので、佐藤氏の強い提案によって制作された。田中氏は「生まれ変わったブランドのイメージや、キャロウェイらしい上質感を伝えることができました」と胸を張る。

田中氏は、合併前のホールセール形式であったときと比べ、効率性という観点では「卸売の方が断然良い」としつつも、「フラッグシップショップの展開はブランドのパワーを引き上げる可能性に満ちているので、出店しない手はありませんでした」という。

株式会社 セガ札幌スタジオ

青山店オープンの9ヶ月後に
国内最大となる「心斎橋店」が開業

青山店オープンからほどなくして、「キャロウェイ 心斎橋店」の出店に着手した。立て続けに開業に踏み切った理由として「稀に見るゴルフブームに後押しされた」と田中氏は語る。近年、日本ではゴルフ離れが加速していたが、新型コロナウイルスの流行を機に、安心して楽しめるアウトドアとして見直された経緯がある。新たにゴルフを始める人も増え、2020年以降は業績も右肩上がりだという。さらに「ブランドの新体制を関西にも強くアピールしたい」という戦略も大きな背景だ。

梅田をはじめ多くの商業エリアを有する大阪においても、心斎橋への出店には特別な理由がある。田中氏は「心斎橋はゴルフショップが密集しているエリア。僕らの業界では“ゴルフ銀座”と呼んでいるほどです。また10年前からすぐ近くの南船場にキャロウェイアパレルの路面店を運営しており、そこでのお客様が来店しやすい立地であったのも理由の一つ。現在その店舗はトラヴィスマシューという当社が扱う別ブランドに業態を変えて営業しています」と話す。

選んだのは店舗面積157坪を有する物件。道を挟んだ向かい側に大規模なコインパーキングがあるというロケーションも決め手となった。大型商品を扱うゴルフショップにとって、購入した商品を車で持ち帰りやすい環境は必須だったからだ。

青山店同様に店内デザインは佐藤可士和氏にプロデュースを依頼。内装はゴルフクラブの素材であるウッドとアイアンをコンセプトに、白木とステンレスが基調となっている。随所に「V(シェブロン)マーク」をモチーフにしたテーブルやベンチ、オブジェを配置。天井に吊るした「ライティング シェブロン」は圧倒的な存在感を放ち、視線を惹きつける。「ブランドの意匠を体感でき、記憶に残る空間を作ってほしい」という同社の要望が見事に反映された。

また天井高にゆとりがあることも物件を選んだ一つの要素だ。同社ではスクリーン映像を用いてクラブを試打し、専任スペシャリストがアドバイスする「キャロウェイ クラブフィッティング」が人気を呼んでいるが、関西の店舗では未採用であった。田中氏は「青山店は天井高が低いためクラブフィッティングゾーンは1ヶ所が限界でした。お客様に最適なクラブを購入していただくためにも、心斎橋店では2ヶ所に設置することを絶対条件としていました」と説明する。

株式会社 セガ札幌スタジオ

品揃えの豊富さで付加価値を高め
顧客満足度の向上を狙う

品揃えの豊富さには徹底的にこだわった。「先ほどもお話しした通り、心斎橋には数多くのゴルフショップがあります。中には当社の卸先も少なくありません。そんな環境ゆえ、フラッグシップショップの品揃えが充実していることはもはや必然。わざわざ旗艦店に来られるお客様は、その場で商品を手に入れたいと考えておられます。『在庫がないのでお取り寄せになります』とお伝えしていては恰好がつきませんからね」。

ゴルフクラブからキャリーバッグ、ボール、アパレル、シューズまでキャロウェイ商品をフルラインナップで用意。そんな充実した商品ストックを支えているのがバックヤードだ。店舗面積157坪のうち15坪と、同社が手がける路面店の中では格段に広い。

田中氏は「バッグ類はかさ張る上、ゴルフクラブは種類が多く全スペックを保管するとなるとかなりのボリュームになります。とはいえ商品ストックの充実はお客様の満足度に直結するので、通常よりもバックヤードは広めに確保しました」と話す。

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新製品の発売タイミングに合わせ
相乗効果による盛り上がりを狙った

青山店の開業から9ヶ月後のオープンとなった「キャロウェイ 心斎橋店」。短期間での2店舗出店の狙いを改めて聞いた。

「心斎橋店を3月にオープンしたのは、新製品の発売時期と合わせたかったためです。ゴルフ業界ではどのメーカーも新製品を毎年2、3月に出すのが恒例。新製品発表のタイミングにオープンすれば相乗効果も狙えるのではと考えました」。心斎橋店オープンに向けて実際に動き始めたのは2022年の9月。わずか7ヶ月とスケジュールは非常にタイトだったものの、佐藤氏やデザイン会社、施工管理会社の協力により、計画通りオープンに至ったという。実現した理由として田中氏は「青山店を手がけてもらっていたことが大きいですね。こちらの要望も的確に汲み取ってくださった上、コミュニケーションも何かとスムーズでした」と説明する。

まずは2拠点の運営に注力。 インバウンド獲得も視野に

東京と大阪に二つのフラッグシップショップをオープンし、新生ブランドとしての発信基地が用意できた。今後の出店についてはまだ検討段階で、まずはこの2店舗を主軸にしたブランドに徹する考えだ。

「チャンスがあれば出店を仕掛けていきたいですが、今は2拠点の有効活用にフォーカスすることが先決です。キャロウェイブランド自体は熟成していますが、会社としては合併したばかりでまだまだ成長段階。発展のためにできることを色々模索していきたいですね」。
 さらに今後は、訪日外国人を対象としたマーケティング戦略も強化していく。「心斎橋店にはすでに大勢のインバウンドのお客様が来店されています。キャロウェイの自社店舗はアメリカ含めほぼなく、ゴルフ用品とアパレルの両方を揃える日本の店舗は世界的に見ても貴重な存在です。海外からのお客様もキャロウェイというブランドを身近に感じられる場所という点でも、さまざまな可能性があると考えます。見せ方についても工夫していきたいですね」。

株式会社 セガ札幌スタジオ

新たな顧客を獲得すべく、イメージ戦略も積極的に展開

近年では女性や若年層獲得のためのアプローチにも注力している。2022年にはブランドイメージキャラクターに嵐の相葉雅紀さんを起用。ウェブCMも好評で、今春からは「Change the game.」が公開されている。さらに公式インスタグラムでは、キャロウェイと契約するプロの写真とともに、同社製品の魅力を発信している。今後もデジタルと融合した取り組みを積極的に展開していくという。

また、ファンとの交流も重視し、青山店ではイベントを定期的に開催している。先日はプロによるドライバーレッスン&フィッティング講座も開催。予想以上の反響で、告知ほどなくして募集人数に達した。心斎橋店でも同様にプロを招いたイベントを随時行っていく予定だ。こうした情報発信の中心地としても2店舗の出店は大きな意義を持つといえる。「青山店と心斎橋店の二つのフラッグシップショップを出店したことで『次は何を仕掛けてくるのだろう』と期待されている方も多いかと思います。そんな期待を良い意味で裏切ることができるような、驚きに満ちたブランドであり続けたいですね」と田中氏。アフターコロナに向けた期待感が高まりつつある今、同社がどのような取り組みを仕掛けていくのか、ますます目が離せない。

企業名 キャロウェイゴルフ株式会社
施設 キャロウェイ 心斎橋店
所在地 大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目12-11 アーバンスタイル心斎橋1階
アクセス 地下鉄四つ橋線「四ツ橋」駅 徒歩3分
地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅 徒歩5分
営業時間 11:00~20:00
規模 約157坪
オープン 2023年3月10日
CBRE業務 施設賃貸借仲介業務

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上記内容は BZ空間誌 2023年夏季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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