主要ストリートの動向がわかる『 路面店舗 賃料相場マップ 』
銀座
一等地の空室区画がなくなった一方で、多様な業態でインバウンド消費を目的とした出店需要が増加。建替物件を中心にリテーラー間の競争が激しくなったことで、賃料相場は上昇した。2025年下期には銀座1丁目の中央通りに「ハリー・ウィンストン」や上層階にはラグジュアリーホテルも出店予定で、通行量増加などの影響が期待される。
原宿
表参道や明治通りではアウトドア・スポーツの複数店舗が出店。竹下通りではカプセルトイやアクセサリー、キャットストリートやその裏通りではアパレルなどの出店意欲が高く、エリア全体で賃料は上昇基調にある。また、2025年8月に日本初の旗艦店となる「ハリー・ポッター ショップ」がオープン。通行量増加などの影響が期待される。
表参道
出店需要はアパレルなどのファッションが中心で、日本未進出や進出間もないファッション感度の高い海外ブランドがけん引役となっている。表参道で空室がなくなったことで、出店需要はみゆき通りや裏通りにも流入し始め、当該エリアも賃料水準は上昇局面に入った。また、着工前の建替物件にも引き合いは多く、建替計画も増加傾向にある。
新宿
銀座や渋谷で空室がなくなり新宿の出店需要が増加。アパレルや飲食店など中小規模需要が中心だが、一等地には受け皿となる空室はなくセカンダリーエリアでの動きが活発化。また、複数ある大型の募集区画は、好調なインバウンド消費を追い風に大手リテーラーの出店需要の受け皿として空室消化が進む。2025年2月「新宿アルタ」が営業を終了した。
渋谷
出店需要は旺盛だが、一等地だけでなくセカンダリーエリアの空室もほぼなく引き合いは建替物件に集中している。業態はエンターテインメントやキャラクターグッズ、アウトドア・スポーツ、アパレルなど多様で、旗艦店を目的とするリテーラーも多いため、交渉時の賃料目線は上昇基調にある。2026年、神宮通りの「渋谷マルイ」がオープン予定。
池袋
東エリアではアニメ関連の店舗やエンターテインメント施設の集積が進み通行量が増加し、周辺では飲食店のほか、ドラッグストア、アパレルなどが出店。出店意欲が高いリテーラーの賃料目線は上昇の兆しも見え始めた。リニューアルを進めている西武池袋本店は今年7月と12月に段階的にオープンする。また、西エリアでは2026年「IT tower TOKYO」が開業予定。
吉祥寺
交通アクセスの良さに加え、商業施設の多さと豊かな自然により住環境として評価が高いエリア。直近の出店はアパレルなどの物販が中心だが、中心部の募集区画が限定的なため出店数自体は少なく、ハイストリート周辺でもリテーラーの引き合いが見られている。ただし、エリア全体としては賃料相場に目立った変化は見られず、上昇の兆しはまだない。
自由が丘
路面店の募集区画は少ないため、賃料相場は緩やかに上昇している。直近の出店は、食物販・飲食店やファッションなどで、駅前広場に面する2026年竣工の再開発では、アパレルを中心にエリア初出店などの引き合いが見られた。緑道沿いでは再開発(2027年竣工予定)が進行中で、リテーラーの動向が注目される。
代官山
大型の旗艦店や海外リテーラーの日本初の路面店など、高感度なリテーラーが複数出店。表参道エリアの代替エリアとしてもリテーラーの関心が高まるなか、希少な募集区画をめぐり、複数リテーラーが申し込んだ事例も見られた。訪日外国人の人気も高いエリアであることから、売上好調な業態を中心に、リテーラーの賃料目線は上昇している。

