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CIC Japan|中之島クロス

  • 2026年3月31日

中之島クロスをより身近に、より有意義に
ステークホルダーを結集する起爆剤を目指す

CIC Japan 会長 梅澤 高明 氏

1999年、米国・マサチューセッツ州ケンブリッジで、「起業家のために作られたイノベーションの発進基地」を標榜して創業したCIC(Cambridge Innovation Center)。同社は「中之島クロス」において、日本生命との協業によるイノベーションキャンパス「Osaka Life Science Nexus by Nippon Life and CIC(略称O-Nexus)」を、2026年5月に始動させる。いかなる強みを発揮し、どのようなシナジーを生み出そうとしているのか。会長である梅澤高明氏に伺った。

CIC Japan 会長 梅澤 高明

ポテンシャルの高い大阪に誕生するライフサイエンス・クラスター

CICは単なるシェアオフィスではなく、世界各地でイノベーションの中心地となるイノベーションキャンパス(都心型の大型拠点)を展開しています。快適なオフィス空間と人と人が交わりやすい環境、そして各種のイベントやスタートアップの成長支援プログラムの運営などを通して、イノベーションを起こそうとする企業、団体、個人を全方面から支えています。北米はもとより、欧州3都市にも拠点を展開。我が国においても2020年にアジア初の拠点を東京に開設したほか、2025年には福岡再開発の中心地、天神エリアに福岡最大規模の拠点をオープンしました。

大阪のライフサイエンスの集積および未来医療の研究拠点構想には、以前から高い関心を寄せておりました。今から約2年前、本施設の立ち上げにあたり、日本生命様と未来医療推進機構理事長の澤芳樹教授より「スタートアップの集積地づくりを手伝ってほしい」とのご依頼をいただいたことが、プロジェクトに加わった経緯です。大阪は国内第二の経済規模を持つ都市であり、製薬や医療系の企業が多いエリアです。また大阪大学を中心に、関西圏には京大や神戸大、理研などの有力な大学や研究機関が存在し豊富なサイエンスのシーズがあります。日本最強のライフサイエンス・クラスターをつくる上で、合理的な選択肢と言えるでしょう。

O-Nexus コンシェルジュスペース(完成予想CG)

全体の空間デザインコンセプトは「マーブリング」。多様な人々が交流することで新しい発想が生まれ、イノベーションへとつながるような空間を実現。

グローバルな知見と実績の活用でプロジェクトをサポートするCIC

では、なぜそのプロジェクトにCICなのか。ご存じの通り当社の本拠地がある米国ケンブリッジ・ボストンエリアは世界のライフサイエンスの中心地であり、CICのケンブリッジ拠点にもライフサイエンスやバイオテック系の企業に数多くご入居いただいています。また、当社がフルサポートして立ち上げた「ラボセントラル(Lab Central)」は、世界最大級のライフサイエンス特化型シェアラボ施設で、急成長を目指すスタートアップ企業が集まり、グローバル大手製薬会社の多くが彼らを応援するという関係性が構築されています。事実、同ラボを立ち上げてからの11年間で、累計にして約3兆円(約206億ドル)もの資金がベンチャーキャピタル等から集まっています。つまりライフサイエンス分野は、我々にとってはまさに“ど真ん中”のテーマなのです。

こうした背景を活かし、CIC Tokyoでは2021年から毎年、日本発のライフサイエンス・スタートアップをケンブリッジに送り込み、現地のチームにトレーニングしてもらうほか、現地の投資家や企業と引き合わせるプログラムを実施しています。これらのプログラムで米国に渡ったスタートアップは、累積で66社にのぼります。中之島クロスでも同様の施策を実施する予定です。

また、起業前の研究者をアメリカに送り出 す「サイエンス toスタートアップ(Science2Startup)」プログラムも展開しています。これはライフサイエンス分野の研究者が米国のトップ・ベンチャーキャピタリストのメンタリングを受けることで、米国市場を視野に入れた起業のチャンスをつくる取り組みです。

中之島クロスは起業家、研究者、大企業、投資家、行政関係者などが集まる場です。シーズやソリューションの組み合わせや、シーズとニーズの結合によって事業化の可能性を広げることが我々の大事な役割だと思っています。

これを円滑に実現するために、当キャンパスには大きく分けて2つのチームをつくります。1つは施設と入居者コミュニティの運営を担うチームで、もう1つは様々なプログラムやテーマ特化型のイベントを企画・運営するチームです。現在、大阪現地での採用を進めており、東京のチームのサポートを受けながら業務を遂行する常駐チームをつくります。

O-Nexus コワーキングスペース(完成予想CG)

都会的で洗練された雰囲気や、賑やかで活力みなぎる雰囲気、海や山といった自然環境と調和した雰囲気など、大阪とその周辺を取り巻く様々な地域の特徴を混ざり合わせることで、多様性に溢れる人々が自然に行き交い、会話し、つながることを促す空間デザインを目指している。

すべてのステークホルダーと連携し、日本発、世界へのロールモデルを構築CIC

中之島クロスには様々な大企業や先端医療に取り組むクリニックなども集結しています。中之島クロスの司令塔である未来医療推進機構、ラボ(実験施設)を運営する三井リンクラボ、CICの3者が密接に協力しながら、入居企業と医療機関、iPS細胞製造施設を運営する京都大学iPS細胞研究財団などを巻き込み、中之島クロス全体で一つの大きなエコシステムを形成することを目指しています。

ライフサイエンスは多様なニッチかつグローバルな市場の集合体です。ディープテックと言われる領域の中でも、様々なシードを有する日本が世界に出ていく分野として一番の有望株と言えます。さらに医療だけでなくウェルネス、つまり健康を意識しながら生活の質を高めるという意味で、食・スポーツ・美容といった周辺領域の人たちも関わってきます。当キャンパスではこのような医療以外の間口も広げることで、未来医療の社会実装の可能性や起業のチャンスを増やしていきたいと考えています。特に、圧倒的に大きく先進市場である米国で成功すれば事業規模はすぐに1桁大きくなりますし、他の国の市場への参入も容易になります。「日本発、米国へ、世界へ」という道筋をどれだけ太くつくれるかが、我々に課された最大のミッション。日本のスタートアップが世界に出ていくロールモデルを、この中之島クロスからつくりたいと考えています。

O-Nexus 路地コーナー(完成予想CG)

日本の古くからのコミュニティをつなぐ役割を担っている「路地裏」。日々の小さな会話からイノベーションが生まれることを願って、本施設でも路地コーナーを3カ所設置。関西圏に広がる個性的な各地域のイメージを象徴するデザインを予定している。

O-Nexus 施設概要
所在地 大阪市北区中之島4丁目3-51 Nakanoshima Qross(中之島クロス)
開業時期 2026年5月(予定)
運営主体 日本生命保険相互会社、CIC Japan合同会社
施設構成 個室(123室)、コワーキングスペース(25席)、会議室(14室)、 フォーンブース(13個)、キッチン/カフェスペースなど

本記事に関する問い合わせは
シービーアールイー株式会社
ランドロードレプリゼンテーション
■高野:080-6564-5951
■岡地:090-1660-5697

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上記内容は BZ空間誌 2026年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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