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一般財団法人未来医療推進機構|中之島クロス

  • 2026年3月31日

物理的近接性が生む圧倒的なスピード感
「中之島クロス」で加速する未来医療の社会実装

一般財団法人未来医療推進機構 副理事長 兼 事務局長 奥山 俊郎 氏

2024年6月に大阪・中之島で開業した「中之島クロス」は、大阪を代表するライフサイエンスの集積拠点の一つだ。ここで推進される「未来医療」とは、絶え間ない技術革新と変化するニーズに対応しながら、次代の社会に実現すべき新たな医療のことを指す。同施設の運営を担う、一般財団法人未来医療推進機構の奥山副理事長に、施設開設の意義や展望を聞く。

一般財団法人未来医療推進機構
副理事長 兼 事務局長
奥山 俊郎

既存の集積地とも連携、中之島から未来医療を具現化

ライフサイエンス分野において、大阪・関西には道修町に代表される製薬メーカーの集積や、東大阪のものづくり企業など、歴史に裏打ちされた優位性があります。しかし、単なる集積だけではありません。ここには進取の気質、そして「商いでいかにお客さんを喜ばすか」という精神性が根付いています。また、東京の一極集中とは異なり、神戸・京都という個性ある都市が近接し、互いに連携できる「多極的な構造」も大阪ならではの強みです。我々が運営を担う中之島クロスにおいても、大阪府内の「彩都」や「健都」といった既存の拠点とも、競合するのではなくMOU(基本合意書)を結び、日々連携を深めています。

中之島クロスが目指しているのは、確かなエビデンス(科学的根拠)に基づいた上での「未来医療」の産業化です。未来医療には再生医療のみならず、ゲノム医療、予防医療、AIを活用した診断技術など、日々生まれている最先端の医療技術が含まれます。日本社会は今、超高齢化という待ったなしの課題に直面していますが、このような解決困難な課題に向き合っていく上で、大阪・中之島の地から、未来医療の社会実装に取り組むことは、単に関西経済の活性化にとどまらず、日本が世界の中で存在感を増していくために大変重要なことです。

中之島クロス

未来医療を加速するエコシステムと公的支援と交流で導く産業化の最短路

当施設の強みは何といっても、医療機関や大手企業、スタートアップ、支援・許認可機関等が、未来医療MEDセンターと未来医療R&Dセンターという一つ屋根の下に集積していることです。例えば、当機構と同じフロアには医薬品等の承認審査などを行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)の関西支部が入居されています。通常、新しい医薬品や医療機器の承認を得るための相談はハードルが高く、予約を取るだけでも時間がかかります。しかし、ここではPMDAのご担当者が、入居者向けの交流会やカンファレンスに、カジュアルに参加してくださることがあります。そこで顔の見える関係ができていると、開発の初期段階から「その方向性は少し修正した方がいいかもしれない」といったアドバイスをいただける機会が生まれます。開発がかなり進んでからやり直しになるリスクを最小限に抑え、最短ルートで承認を目指すことができる。これはスタートアップにとって、コストと時間の莫大な節約になります。

企業同士でも、同じ建物に集まるメリットは計り知れません。再び一例を申し上げると、入居企業の研究開発担当が、同じ中之島クロス内のクリニックにアイデアを携えて行けば、医療現場目線での意見を聞くことができます。一企業だけでは決して気づけなかった潜在的なニーズと言えますが、ここで重要なのは、特定の病院に電話をしてアポを取るような形式張った関係では決して生まれないスピード感です。廊下ですれ違えば「先生、あの件ですが」と話が進む。臨床の現場と開発の現場が物理的な近さによって、研究開発の精度と速度が劇的に向上するのです。

当機構では施設の提供に加え、ソフト面での支援にも力を入れています。例えば中之島クロスにおいては、医療技術やプロダクトの品質をどう担保するか議論を重ねる「再生医療クオリティ評価研究会」のような様々なコミュニティ活動を推進しています。また、2025年度からは「創薬クラスター・キャンパス整備事業」が始動しました。これは厚生労働省の補正予算の採択を受けて取り組んでいる事業で、創薬スタートアップの育成や、革新的新薬の開発促進を目指すもの。スタートアップには専任担当が付き、技術開発や事業戦略等に関するメンタリングなどが行われます。

未来医療イノベーションエコシステム

「サイエンスカジノ」の意味する未来、世界の知・人・資金が集う場へ

未来医療技術の産業化とともに、中之島クロスが目指すのが未来医療の提供による国際貢献です。今後は、海外のメガファーマやスタートアップ、研究機関を積極的に呼び込み、日本の技術と掛け合わせることで、ここを世界的なイノベーションのハブにしたいと考えています。ここで、当機構の理事長である澤芳樹が、講演などで比喩としてたびたび使用する「サイエンスカジノ」という言葉に触れておきましょう。これは単なるギャンブルの場という意味ではなく、サイエンス・エビデンスに基づいた科学的な裏付けがあるプロジェクトに対して、投資家や企業が資金・人・場を投資する仕組みを指します。世界中の投資家や企業が「この技術なら未来を変えられる」という想いを込めて、資金(チップ)を投じる。「サイエンスカジノ」には、そのような熱気ある場を創りたいという想いが込められています。

日本のライフサイエンス産業においては、国内の資金だけでは、莫大なコストがかかる治験や承認プロセスを支えきれない現実があります。だからこそ、海外のベンチャーキャピタルやファンドを惹きつけ、最終的にはその医療技術やシステムそのものを、海外へ輸出していく。この好循環を生み出す役割を、中之島クロスが率先して担っていきます。

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上記内容は BZ空間誌 2026年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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