梅田の発展を最重要課題ととらえ、
阪急阪神グループが街の中心に開発。
百貨店との複合型オフィスタワービル。
大阪梅田ツインタワーズ・サウス
2022年3月に開業した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の計画は、2006年にスタートしました。同年に阪神電気鉄道・阪急電鉄が経営統合したことを受け、大阪神ビルディングと新阪急ビルという隣接した2棟の老朽化ビルを一体化して建て直すプロジェクトが動き出しました。両ビルの間には道路があったのですが、2011年の都市再生特別措置法改正に合わせて道路上空利用の規制緩和に向けた協議を重ね、現在の計画が可能となりました。そして、すでに竣工していた同規模の梅田阪急ビルを改称し、両ビルが梅田エリアの発展の中心となっていくことを願って、大阪梅田ツインタワーズのノースとサウスと呼ぶことにしました。
阪急阪神グループにとって梅田というエリアは、両電鉄のターミナル駅があり、オフィスや商業施設などの資産も集中した、最も重要な事業フィールドです。したがって梅田の街の発展は当社にとって不可欠な要素であり、街の価値の向上は常に重要なテーマになっています。今回のプロジェクトも単なる古いビルの建て替えではなく、いかに街の発展に貢献するかがポイントでした。幸いにして同地は梅田の中心であり、大阪のメインストリート・御堂筋の北側の起点。その地で周辺公共施設整備も含めた開発事業を推進することが、快適で質の高い街づくりにつながると考えました。具体的には大阪駅前地下道の拡幅整備や、敷地周辺のバリアフリー化、敷地内広場の整備、敷地周辺歩道の拡幅工事など、公共空間まで踏み込んで整備することで、梅田の中心が気持ちよく回遊できるようになったと自負しています。
梅田の中心に建つ38階建のビルのオフィスは、フロア面積1,000坪の無柱空間。新しい働き方に対応したオフィスにするために、12階にカフェ、ラウンジ、ワークスペース、屋上広場、フィットネスなどを設けたワーカー専用のサポートフロア「WELLCO」を設けました。その他、カンファレンスゾーン、貸会議室もご用意しています。安全・安心を大切にする鉄道会社を中心とした企業グループとして、もちろんBCPにも最大限の配慮をしています。