海洋プラスチック問題に挑むREMARE。モノづくりベンチャーによる「STATION Ai」の拠点展開。
株式会社REMARE(リマーレ)|COO 颯田 夕貴氏
株式会社REMAREは、三重県鳥羽市に本社を置く、海洋プラスチックをはじめとする複合廃棄プラスチック問題の解決に取り組むスタートアップ企業です。牡蠣養殖が盛んな鳥羽では多くの漁業ごみが発生しており、この問題をきっかけに事業を立ち上げました。
私たちが開発したのは、これまで埋め立てや焼却処分されてきた複合廃棄プラスチックを、建材へと生まれ変わらせる技術です。漁業ごみは埋め立て処分するしかなく、企業から出るプラスチックごみの多くは焼却処分されていました。これらの廃棄物を、人工大理石のような板材に生まれ変わらせることで、廃棄物処理の可能性を広げています。
私たちの事業には、大きく二つの顧客層があります。一つはごみの排出先である大手企業。主にGHG削減への貢献や、社員向けの環境啓発活動の一環として、当社の技術・製品を導入いただいています。例えばKanroさんやKOKUYOさんでは、商品製造時に出る廃材でテーブルを作成。OKAMURAさんは、お取引先にオフィス家具を導入する時に、当社の技術を使って、お客様のごみ由来の商品を作らないかといった提案をしていただいています。
もう一つは建材の購入先である建築業界、特にゼネコンや設計事務所です。建築業界では建物のライフサイクル全体でのCO2削減が求められており、建設時から解体時までの環境負荷を考慮する必要があり、建材への活用の可能性の検証を進めています。
「STATION Ai」に入居して良かったところは、愛知県の製造業の皆様と直接つながれることです。鳥羽にしか拠点がなかった時と比べて、採用面でもメリットがあると感じています。今年の3月からは個室席をお借りして、重要な拠点の一つとして活用していくつもりです。ベンチャー企業というと、ITやソフトウェアの会社が多い中、私たちはモノづくりの会社なので、出来上がった製品のクオリティや質感を、手に取っていただき直にアピールすることが重要になります。「ここに製品を置かせてください」といった相談をよくするのですが、コミュニティマネージャーの方々が柔軟に対応してくれます。
当社は、ブラザー工業さん、日本ガイシさん、デンソーさん、アイシンさんといった愛知県に本社を構える事業会社との共創実績があります。例えば「STATION Ai」内に展示スペースを作ったり、共同イベントを開催したりするなど、今後、より多くの企業様に知っていただき、ともに社会課題の解決に取り組んでいけたらと考えています。





