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賃貸オフィス・事務所の記事

高松 - 賃貸不動産市場 2016年12月期

高松・松山とも継続して需要は上向き。築年数を経たビルへのニーズ拡大に注目。

高松・松山のオフィス市場

当社調査によると、2016年12月期の高松市の空室率は9.8%と、対前期(同年9月期)比0.2ポイントの低下となった。

今期は、郊外に立地していた企業の自社ビル売却による移転や、市内中心部へのBCP対応の移転などが見られた。また、中心部での医療関連企業の移転、防犯関連企業の新規開設、金融機関の老朽化対策および機能性向上目的の移転などもあり、引き続き前向きなニーズの強さが感じられる。

空室率も10%を切り、ハイグレードかつ築浅物件の空室消化が進んでいる。一方、築30年前後の空室も一部で消化が進んでいるが、比較的緩やかな傾向といえる。新規開発予定のないマーケットの中で、今後これらの空室消化が進むかどうかが注目される。

松山市のオフィスエリアでも、引き続き空室は減少傾向にある。新築による新規空室もすでに消化された。築浅・ハイグレードビルの大型面積の確保は難しく、今後も逼迫したマーケットが続いていくものと思われる。

関西支社 名越 正幸

相場表

種別 賃料(共益費込) 需給の動向 空室率
推移
高松中心部大規模ビル 9,500~12,500 円/坪
依然、新規供給の予定はなく、築浅・ハイグレードビルの空室は減少傾向にある。まとまった面積の空室確保は難しいが、賃料水準は横ばい傾向。
横ばい
高松中心部中小規模ビル 7,000~9,000 円/坪
築浅・ハイグレードかつ割安感のある物件は空室消化傾向にある。一方で空室を抱えた物件も多く、全体的には検討しやすい市場といえる。
横ばい
松山中心部ビル 8,500~12,500 円/坪
競争力の高い築浅・ハイグレードビルでは空室消化傾向が続く。依然として、まとまった面積の空室確保は難しいが、賃料水準は継続して横ばい。
やや低下
空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

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上記内容は BZ空間誌 2017年春季号 掲載記事 です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。

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